映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ランダル・クレイザー監督「グリース」3496本目

追悼オリビア・ニュートン・ジョン。これは未見でした。

マンガみたいに楽しいオープニング・・・これは当時日米あるいは世界中の若い子たちがウキウキしながら見ただろうなぁ。1978年もその後も、高校生のノリは基本的に変わってないように思える。ジョン・トラボルタとオリビアはどうもしっくりこないんだけど、そこが狙いなんだよね。

オリビアはジェーン・フォンダみたいな、アメリカのファッションモデルによくいるような、細面の典型的なブロンド美人。カントリー風味もあって、保守系の人たちに人気ありそうだけど、いろんなことに果敢に挑戦した人だった。このとき30歳かぁ・・・。初々しくて少女体形で、普通に高校生に見えるのがすごい。トラボルタのほうは、ダンスの場面で実際いい動きをしてます。私は彼の甲高い、すぐひっくり返るじっとりとしたボーカルが苦手なんだけど、いろいろ上手いひとです。

で、この映画にはシャ・ナ・ナが出ている。日本のクールスもキャロルもダウンタウンブギウギバンドもみんなが真似したあのロカビリーバンド。今も健在らしいよ!(今の写真を見たら、日本のセミプロおじさんロカビリーバンドみたいでちょっと微笑んでしまった)

まぁ、感動が一生胸に残るような映画ではないけどね。おじいさん、おばあさんの青春時代も熱くてバカで可愛かったね、というだけで十分じゃないかな?と思います。