映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・マクティアナン 監督「シュワルツェネッガー ラスト・アクション・ヒーロー」3533本目

シュワルツェネッガーが映画の中の世界を生きる本物のアクション・ヒーローで、大ファンの少年が魔法のチケットで映画館から映画の中へと転生?するというアクション・コメディ。1993年がどういう時代だったか簡単には言えないけど、これからどんどん良くなっていきそうな明るさがこの映画にはあります。

<以下ネタバレあり>

少年がF・マーリー・エイブラハムを見て「モーツァルトを殺した人だ!」っていうのとか、魔法のチケットを奪った悪人が現実世界の映画館で「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の中からゾンビを連れだしたり・・・。(1993年のゾンビ像は咬みついて伝染させるんじゃなくて普通の殺し屋みたいですね)「カイロの紫のバラ」アクション版なんだけど、比較的マニアックじゃない小ネタをたくさん仕込んであって楽しい。ジュブナイル映画らしい、冒険の果ての結末も爽快。楽しかった~。

(第七の封印の死神が出てきてスッと立ち去る場面まで、マニアックじゃないとは言わないけど)