映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マーチン・サントフリート 監督「特捜部Q 知りすぎたマルコ」3543本目

シリーズ途中で主役のふたりが交代したことでKINENOTE上で物議をかもした作品。(まとめすぎ)

U-NEXT上これだけ別料金だし、007みたいに原作ありきなので新シリーズが始まったのかなと思った。もともと原作を読もうかなと思ったんだけど、読んでてウツウツしてきそうだなと思って映像のほうにしました。デンマークのような、行ったこともないし馴染みのない外国の物語は、映像があると情報量が飛躍的に増えるし。このシリーズはこのあと少なくとも3冊がすでに出版・邦訳されてるので、楽しみは続きそうです。

で、この作品ですが、カールとアサドの中が良くなってきた?ところの交代なので、なんとなく「二人まだ出会ったばかり」のような気持ちで見てしまいます。内容は、小児虐待とロマを取り上げた、おそらくヨーロッパ全土に共通したテーマでぐいぐい見せます。巨悪に切り込む勢いも見どころ。ただ、最後の最後がちゃんちゃん、と終わってしまった気がするので、もう一つ盛り上げてくれたらもっと良かった気がします。(飽くなき視聴者の欲望、すみません)