映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョージ・A・ロメロ監督「クリープショー」3553本目

タイトルにも原作者にも、もっといえば監督にもドキドキワクワクだけど、見てみたら笑うことも怖がることもできず、強いていえばゴキブリが出てきたところで気色悪いなと思った、そんな映画でした。ううむ何を書こう。

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」は面白かったんだけどな。あれはとても上品な映画だったと私は感想に書いている。でも「クリープショー」は下品(すみません)な典型的なB級作品だった。このB級感は嫌いじゃないんだけど、怖くないお化け屋敷みたいで・・・。

スティーブン・キング、どこかに出てました?・・・えっっあの隕石を拾った薄汚い青年?・・・知らない俳優だなぁと思ってたらまさかの本人。まさかの主役。まるで役者やってるときのテリー・ギリアムみたいに大げさな表情でマンガっぽい演技。・・・嫌いじゃないなぁ、嫌いじゃない。(テリー・ギリアムの「まさかのときの宗教裁判」も大好き)ここで加点。こんなことする人だったんだ。スティーブン・キングにも加点。もっと孤高の、こだわりの強いレジェンドだと思ってた。これ見られただけで、この映画価値あるなぁ。

(彼が出てる一話だけ通しで見直す)いいなぁ、やっぱり。この役者さん好きだなと思うけど、このままB級作品に出続けるより、孤高のレジェンドへと進んだのは正解だったと言わざるを得ないよな・・・。

ああ見てよかった!