映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ウィル・グラック監督「ピーター・ラビット」3570本目

ビアトリクスの両親がこの映画を見たら何て言うか・・・(「ミス・ポター」を見たばかりなので)

というより私はどう思うのか。ピーター・ラビットのキャラクターが描かれたグッズを1つ2つは持っていたことがあり、英国的なものが大好きな一般日本人の私は納得できるのか。いや全然まったくできない。ストーリーは原作もこんな感じだと思うけど、情緒が。美的感覚が。全く全然違う。うさぎは笑わないのだ。嬉しくても怒っていても、目を大きく見開いて、鼻をふんふんしているだけなのだ。もふもふ感はあるけど、うさぎじゃないのだ、この子たちは。

続編まで作られたということは、ヒットしたんだろうなぁ。KINENOTEの平均評点も70点を超えている。でも・・・これじゃない・・・これじゃないよ・・・(涙)

気を取り直して出演者を見ていくと、なんとなく悪い役が多い気がするドーナル・グリーソン、はまり役です。ローズ・バーンも合ってる。ピーターはともかく、フロプシー・モプシー・コットンテールの三姉妹がデイジー・リドレー、マーゴット・ロビーに、TENETでビッチっぷりを見せつけてくれたエリザベス・デビッキっていうキャスティングは愉快です。実写でやればよかったのに、舞台のCatsみたいに耳だけつけて・・・。