映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スコット・クーパー監督「アントラーズ」3578本目<KINENOTE未掲載>

ギレルモ・デル・トロが製作している作品って、どれも恐ろしくて哀しくて愛おしいという印象。この映画にもそういう部分があります。

他の作品もだけど、なかなかエグい。かなり猟奇的。親子関係が壊れている、という精神的な部分を超えて、伝説の鬼(のようなものになってしまった人間)が現れて暴れます。その鬼性は遺伝?なんらかの形で伝染するもの?

そして、鬼となってしまった人間は退治されるしかない・・・。という、やっぱり切ないお話でした。

教師と子どもの関係がもうちょっと深まったりすればよかったのにな、という気持ちもちょっと残りました。