映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

青柳信雄 監督「サザエさん」3607本目

1956年公開、江利チエミを主役に作られた実写版のサザエさん。面白かったー。サービス精神旺盛な娯楽映画です。

江利チエミ、屈託なくおっちょこちょいのキャラクターがぴったりです。このキャラだと母フネ(きれいだなと思ったら清川虹子!)が口うるさくなるのも無理はない。父波平(表札は「松之助」。演じてるのは藤原釜足)もアニメそっくり・・・。カツオは坊主じゃないけどキャラ通りで、ワカメちゃんは松島トモ子だ。

原作ではマスオさんとはお見合い結婚らしいけど、この映画ではサザエさんが就職しようとして、職場(の隣のオフィス)で知り合うという設定。若かりし小泉博がメガネなしで登場するので、私たちから見るとマスオさんというより「どこかのイケメン」って感じ。サザエさんが一目ぼれするのも無理はない。

「ジャズ」歌手の江利チエミが主演なので、サザエさんがジャズ歌手を夢見る場面が何度か出てきます。しかし歌っているのは明らかにラテン音楽。メキシコっぽいドレスでスペイン語の歌を華やかに歌い踊る彼女はとっても素敵。コーラスにダーク・ダックス。江利チエミもダークの3人ももう故人かぁ。

髪型は前髪と、左右の横~後ろの髪をそれぞれグリグリに巻き上げてるみたいですね。違和感ありません。「巻き」が頭にフィットしてきっちりまとまっているからかな。アニメやマンガだけ見ると、わりと無造作なおだんごヘアに見えるけど、実際はかなりきっちりセットしたプリンセスみたいな頭でした。これをセットできるサザエさんは意外と几帳面か??

サザエさん

サザエさん

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