映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エマ・クーパー監督「知られざるマリリン・モンロー 残されたテープ」3628本目<KINENOTE未掲載>

マリリン・モンローの伝記を書いた作家が、残されていたインタビューテープを元に、彼女の人生と死に至った経緯をさぐるドキュメンタリー。

こんなに可愛い、誰もが愛さずにいられなかった女性が、どうして10回も里親を変えられたりするのか、どうして幸せじゃなかったのか・・・。こんなに愛くるしい人まで不幸では、夢が持てないよ・・・。

ケネディ大統領(兄弟)との関係とFBIの陰謀を疑う説は前にも見たことがあって、まさかそんなこと→いや、さもありなん→どちらにしても、一触即発のところまで彼女が追いつめられていたのは、その時点で確実だった と私の考えは変遷してきています。

直接の死因だけがその人の人生を語るわけではない、とも思う。

ハリウッドでじゅうりんされていたのが彼女だけとも思えない。弱さや優しさはすぐに利用される。せめて今とこれからの女性たちがみんなリスペクトをもって接してもらえるよう、彼女たちの意志が尊重されるよう、強く祈ります。