映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

トム・ジョージ監督「ウエスト・エンド殺人事件」3633本目<KINENOTE未登録>

立派な20世紀FOX映画だけど、日本で劇場公開されなかったのでKINENOTEには載ってません。(Netflix作品を1日でも公開すれば「映画」扱いだったりする、この扱いの不均一・・・。)

実は一度VODで課金したのに、ちゃんと見ないうちに期限切れにしてしまいました。これがJAL国内線で見られたので、改めて見直した次第。

主役がサム・ロックウェル警部とシアーシャ・ローナン巡査、エイドリアン・ブロディがイヤミな役で登場するサスペンス・コメディなんて面白いに決まってる・・・でも若干演出が大げさで、日本のテレビドラマっぽい気もします。

その一方で、ネタとして登場するアガサ・クリスティ「マウストラップ」って、元が小説じゃなくて戯曲で、クリスティ作品のなかでは、日本では有名じゃないほうだ。この戯曲を背景として知ってる前提で作られた映画なので、その点では日本では「ツウ向け」か。

楽しく見られる作品なんだけど、もうひとつ筋のヒネリとかトリックとかあってもよかったかな。