映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロジャー・アプルトン 監督「ジョン・レノン音楽で世界を変えた男の真実」3798本目

「リバイバル69 伝説のロックフェス」を見た後に「おススメ」で出て来たので早速見ました。これも見逃してた。

「ダブルファンタジー」の盛り上がりと、直後の事件のことは生々しく記憶してるけど、あまりにジョンはすでに巨大すぎて、そもそも伝説のように見えてた。生い立ちは2,3行のプロフィール程度しか知らなかったので、こうやって子どもの頃の友だちが生きていて喋ったり、親の世代からの歴史を辿ったりしてくれて、初めて、彼もひとりの少年であり、ひとりの青年であったことが本当に理解できる。どんなに特別な人だったとしても、私と同じように毎日ご飯を食べて、眠れなかったり薬を飲んだりどこか具合が悪かったりしてたのだ。

昔の仲間たちがタフなおっさんばかりで、聴き取り困難なリバプール訛りなのが、なんとなく救いというか嬉しい。親と疎遠だったほかは違いのない男の子がどうやって「ビートルズのジョン・レノン」になっていったのか、プロデューサーやプロモーターの大人たちの力や影響があったとはいえ、奇跡とか偶然とか神様の思し召しの範疇だよなぁ。

悪態ばかりついてたジョン少年がもし同級生だったら、友達になれたかどうかわからないけど、ぜんぶひっくるめて、黙って抱きしめたいような気持ちです。