映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

押井守監督「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」3807本目

これ1984年か。バブルのまっただなか、やりたい放題やったんだな~

「世界サブカルチャー史」で押井守本人が語ってたので、見たくなりました。「うる星やつら」は昔から好きだったので、これだけ時間がたつ中で一度も見てないとは思えないけど、あんまり記憶にないな。

そういえば、ヒロインのラムちゃんはそもそも宇宙人だ。だからSF的な展開なんていくらでも考えられる。押井守、やったもの勝ち。

それにしてもラムちゃんの声が可愛い。(平野文。さすが)「夢邪気」の声は藤岡琢也か。アニメって時空を超えるから、5年前くらいの作品かなと思ってしまう(CGゼロなのも、制作上の信念だと思えば)けど、もう「チンドン屋」がわかる世代は少ないだろうな。(海外ではここ何て訳したんだろう、サンドイッチマンか?とまじめに悩んでしまった)

「責任とってね」は英語では何と訳したんだろう。ああ、これも気になってしかたない。

ストーリーは破綻しようとして破綻しているというか、この頃ってほんと、今敏とかもめくるめく空想の異世界を縦横無尽に駆け抜けていて、日本人がまじめで堅いなんて誰が言った、心の中はこんななんだ、と言いたくなる。(誰にともなく)

昔見たものや好きだったものを改めて見直すのって、ほんとにいいな。今の世界にVODがあることに感謝だ。