アガサ・クリスティの「マウストラップ」のような設定。雪に閉ざされているから逃げられない、というより、演劇への執着が彼らを山荘につなぎ留めてる。(雪いらなかったのか)
私はこういう、若手俳優たちのショーケースのような作品ってわりと好きで、彼らがこのあとどんなふうに成長していくんだろう、と考えながら見るのですが、今回気になったのは森川葵と、あと間宮祥太郎ってこんな正統派な、浮世絵の役者みたいな二枚目だったっけ。重岡大毅ってときどきイノッチに見える…。
ひどく傷つけ、未来を奪った相手に対してカタルシスを提供する、贖罪。自分の怨みを晴らすためよりきれいだけど。これが「眼だけしか動かせない一生寝たきり」とかだったらこうはならないだろうなぁ…。
東野圭吾の作品って、人間はきたない、というだけでは終わらないものが多いのかな。そういう意味では安心して見られました。