こういう映画は、疲れてて何も考えたくないとき、何の期待もせずに見られます。ときどき、それでも腹が立つような作品に出会ってしまうこともあるけど、純烈という人たちは名前も面白いし歌もアクションも「ひどい!」と思うことはないので、余暇の娯楽としてはいいのかもしれません。続けて2本も見てますが、決してファンというわけではありません。
しかし…1本目の感想は、見事に男性のレビュアーの方々からスルーされ、「いいね」してくださったのは女性だけ。まぁそうだよな、これ男女置き換えてみると、だいぶ引いてしまいそうです。前期~後期高齢者の観客に向かって、40代くらいの、若者ではないけど現役感のある健康で美しい女性たちが「あなたと私、二人でひとつよ」などとささやいて抱きついてくるわけですもんね。(キャバクラってそういうところかな、と想像してみたり)”推し”、ファンダム、というものは全て疑似恋愛なのかもしれません。ちょっと変わった中年アイドルの映画だよ、という以上に、その辺がアイドルと同性の観客にはひっかかるのかもしれません。
この映画で最も心に残るのは、今は亡き八代亜紀の勇ましいデコトラドライバー姿ですかね。私がまだ小さかった頃からの大スターで、この映画の頃はこんなに元気そうだったのに、急激に悪化する病気であっという間に逝ってしまいました。演歌の世界って、特に気に入って聞いてたわけじゃないけど、ヒット曲は当然のように知っていて、長年自分の生活の一部だったので、たまに会うといつも元気で明るい親戚のおばちゃんが亡くなったような寂しさがあります。
みんな、健康に気をつけて、長生きしようね…。