変なもの読みたさで、つい原作はAudibleで聴いてしまったのですが、映画版はほぼ同じ内容でしたね。雨穴さんが冒頭で「第5章」って言ってたけど、あまり追加はなかった。とはいえ、問題の家が立体化してみると、ジャパニーズ・ホラーっぽく真っ暗で汚れた感じに作ってあって、雨穴ワールドになじめない人でもその雰囲気でちょっと怖がってくれそうです。
そもそも、テレ東の深夜番組で雨穴原作のショートドラマをやってたのが割と面白かったんですよね。原作者本人が、黒い全身タイツで変な踊りを踊るあたりが、あまりにも珍妙で…。
ホラーは、どんなに筋がムリムリでも、怖がらせたら勝ちです。原作はそれなりに背筋を涼しくしながら聴いたけど、映画が最初の人はどうなんだろうなぁ。映画で追加できる重要なファクターの一つが俳優で、間宮祥太郎ってシリアスな演技がこんなにできるようになったんだなー、佐藤二朗もちょっと得体が知れない感じがわりと良いし、いつもあどけない川栄李奈が暗い役をすると、いたいけな女の子って感じで、それも悪くない。もう何でもやる斉藤由貴、まじめに怖い滝本美織、総じて役者さんたちは良かったと思います。