映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

大島渚監督「夏の妹」3850本目

大島渚監督作品をひととおり見ようと思ったことがあって、多分そのときに「これから見る」に入れておいたんだろうな。サムネイル写真の栗田ひろみと石橋正次の笑顔が明るくて、見てみました。サムネイルが白黒なのに、映画派カラーなんだな。栗田ひろみも石橋正次もすごく可愛い。沖縄返還直後らしいけど、変わらない部分もたくさんあります。

そして、りりィがモデルから俳優になった欧米ルーツの美少女に見えて新鮮。市川紗椰みたいな。りりィってハーフだったのか。彼女はアメリカを代表するアイコンとして使われてるんだろうか、それとも、アメリカに虐げられた日本を表してるんだろうか。

各登場人物にいろんな象徴的意味を持たせてるらしい、けど、役割にかかわらず無邪気にセリフを読む栗田ひろみの幼さ!監督のむずかしい考えを気にもしてないようでなんだか痛快。

石橋正次って小さい頃わりと好きだったような記憶がある…なんか明るくて屈託がなくていいですね。現在の姿をググってみてみたら、おじいさんになっても明るくさわやかで嬉しくなりました。