映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

黒沢清監督「回路」3909本目

2001年の作品らしい。今から24年も前のインターネット犯罪ってどんなのだったっけ?2000年問題が何もなく終わって、Windowsのバージョンは最後の9x系「Windows Me」と2000の時代か…。映画の中のPCは縦型、モニターがCRTで、見覚えがあるけどデカ!と感じるほど重量感があるし、フロッピーとか使っている。セットアップ画面もDOS感ある。モデムのガガガガも聞こえるし。CGの時代に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で怖がるのと同じような隔世の感があって、エモいというか…。

しかし、目を離した隙にことに及んでも、その方法で人は一瞬では死なないと思うので、もう少し時間をかせぐ演出があったほうがリアリティが…(←余計な心配)

全体的に、不穏な空気は魅力だし、ネットを通じて何か悪いものが広がっていくメカニズムを深堀りしようとしないのも、かえっていいと思う。でもなんとなく、いまひとつメリハリが足りなくて、ちょっと長く感じてしまいました。黒沢監督作品の持ち味が、この全体的な暗い空気なんだろうな。もっと入り込めたら没入できたのかもしれません。

回路

回路

  • 加藤晴彦
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