映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダビッド・プジョル 監督「美食家ダリのレストラン」3914本目

ダリといえばもちろんあのサルバドール・ダリで、これは、ダリの映画ではなくて、地元の名士ダリの訪問を切望するフレンチ系レストランのオーナーやシェフたちの物語。他愛ない内容なんだけど、さりげなく治安の乱れをからめつつ、バルセロナ近郊の普通の人々のすったもんだな暮らしを描いていて、なんとなく好感の持てる作品でした。

スペイン料理あんなに何でもおいしいのに、この店のシェフたちはボスに向かって「ウィ、ムシュー」(明らかにフランス語)。地元愛と、それに反するフレンチコンプレックスかしら。

年明けの休みにマドリード(内陸だしこの映画の舞台からは遠いけど)に行ったとき、スペインの人たちってなんか相手と距離を置かない感じで、フレンドリーでいいなぁとずっと思っていたのが影響してるかもしれませんが、この映画のなかのアケスケでちょっと情熱的で裏表のない人たちに親しみを感じます。

スペイン料理といえば、小笠原伯爵亭に張り込んでディナーを食べに行ったのが私としては最高峰なんだけど、本当に美味しかったな…。コショウを利かせたシャーベットなんて初めて食べたので驚愕したものでした。(もう20年近く前だ)この映画のなかの、泡みたいな料理とか見て、思い出してしまいました。いつかまた食べられるかな…。

美食家ダリのレストラン

美食家ダリのレストラン

  • ジョゼ・ガルシア
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