映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ティム・フェールバウム 監督「セプテンバー5」3923本目

1972年。”昭和”の頃に”みなごろし”のおそろしい事件がいくつかあったのをおぼえてるけど、この事件のことは知りませんでした。ぜったいやっちゃいけない事件だ。オリンピックは国の誇りで、アスリートたちはいろいろなものを犠牲にして、ひたすら国を代表して正々堂々とスポーツをするために精進してきた人たちだ。こういう人たちを攻撃すると、相手の正義感がくずれおちる。911でアメリカの誇りが打ち砕かれるのを見ていたのに似た絶望だ。

というおののきとは別に、冷静にこの映画を作品として見てみると、アメリカとドイツが協力して、パレスチナを攻撃する根拠を世界に向けて発信しているように見える。なんかいやだ、そういうの。みんなで結託して悪い人を決めて、攻撃してもいいことにする。仕返しは悪ではないと、言わないけど決めて思い込んでる。

世界にはこういう側面もある、ということを知ることができたのはよかったと思う。

セプテンバー 5

セプテンバー 5

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