映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

國武綾 監督「夫とちょっと離れて島暮らし」3938本目

自分もふらっと島に行って彼女たちと同行してるような、手作り感のある映像。いいです。気持ちがゆったりします。

島っていいんだよな。スーパーというか小さな店舗が1つしかなかったり、飲食店で悩むこともなかったりして。選択肢が多すぎて、ものが多すぎて、人が多すぎて、それなりに選択して暮らしてるつもりでも、気が多いと思われることが多い。

加計呂麻島は上陸したことがなくて、でも、ほかの島を離着陸するプロペラ機にずいぶん乗ったので、ギザギザした島の形やなんども見た。

ちゃずさんはとっても童顔でかわいらしい小さい女の子のような人だけど、はじけるような明るい色合いのパワフルな絵をどんどん描きます。こういう、非言語コミュニケーション手段を持ってる人って憧れる。

真似をして私も、いまの仕事と生活(猫とか)が一区切りついたら、とりあえず島に行ってみたい。と思うことは、不要なものを捨てることのように見えて、新しい刺激を追加したいだけかもしれない。島に行くために、行く前に、どれくらい今持っているものを処分できるのか?のほうが、人には大事なのかもね。

とても素敵な映画でした。日本のかたすみにこんな島があると思うだけで、ちょっと元気になれますね。