映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デヴィッド・リンチ監督「ブルーベルベット」3989本目

また見た。「教皇選挙」のイザベラ・ロッセリーニを見たとき、イングリッド・バーグマンそっくりになったなぁと思ったので、若い頃の彼女を見直してみたかったのもある。何回見てもけむに巻かれたようでちゃんと筋道立てて思い出せないから、もある。(その点、マルホランド・ドライブはネタバレサイトもたくさん見て、繰り返し見直したので筋が頭に入ってるな)

今回気づいたのは、死んでいる警官は悪い奴だった。ツインピークスは悪くなくても警官が死ぬと思ってたけど、彼らにも隠れた悪があったのかな。(いや全員善悪兼ね備えてるけど)

耳は取れる前から草むらに落ちていたってことかな。デニス・ホッパーの怪演は、今見ると、そこまでやらなくてもよかったというか、存在感が大きいのを見込んで監督が選んだんだからな、という気がします。(参考:キラーボブ)

謎とか生命の深淵とか純粋な悪とか、おそろしいものをたくさん内包してそのまま逝ってしまった。もっと見たかったけど、それは覗いてはいけない湖の底なんだろうか…。

ブルーベルベット

ブルーベルベット

  • カイル・マクラクラン
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