映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロブ・ジョンストーン 監督「ボブ・ディラン/我が道は変る 1961-1965 フォークの時代」4011本目

ボブ・ディランってよく知ってる気がしてるけど、ノーベル文学賞を受賞するほどの歌詞をちゃんと読んだこともなかった。このドキュメンタリーの中で流れる歌は多くはないけど、詞はえらく鋭くて、そうかやっぱりすごいんだなぁと思う。

「Subterranean Homesick Blues」のビデオはMTVの時代に何度か見たけど、これもまた強烈にカッコよくて、当時自分が音楽少女だったらどんな影響を受けただろう?と考える。見た目や雰囲気はブランキー・ジェット・シティのベンジーに似てる。詩のスケールの大きさは違うか。

ボブ・ディランがいくら才能をもって素晴らしい歌を書いて歌ってきたといっても、一流の文学者として認められたいと思ったことは多分なかっただろうから、欲しがっていない人にノーベル賞を授与するのっていいことなのかな、という気はする。

というか、ノーベル文学賞受賞者の本は一度は読んでみるよう心掛けてるけど、ボブ・ディランを知ろうとするとき、何をすればいいんだろう。ボブ・ディラン詩集があるのかな。音楽なしに詩だけ読むべきなのか。逆に音楽を聴くとき、和訳がないと意味の半分もとれないだろうな。結局途方に暮れてしまう。

私が彼を知ったときはすでにおじさんで、今はもうおじいさんだ。彼を知り、彼の世界を理解するのには、長い時間をかけないと難しい気がしています。