これは多分ドラマとして少し前で作られて、今はAmazon primeでも公開されてるけど、映画という扱いではないのでKINENOTEには載ってないようです。
だいぶ前に原作を読んだのですが、原作はノンフィクションなんですよ。まったく”お涙頂戴”ではなく、現場の人たちがいかに真摯に困難な仕事に従事しているか、それぞれの家族がどんなに傷ついて、どうやって受け入れていくか、そういうことを本当に丁寧に追って書いた本でした。
人間には誰でもいろんな面があるけど、大切な人の死に際して、誰でも隠していたいろんな面をあらわにします。原作を書いた佐々涼子という人が書くノンフィクションは、対象に入り込みすぎず、やさしいまなざしでただ見つめて、自分の心に生まれた感情をひとつひとつ丁寧に書く人。この原作も、読んでいるとフライトを手配する人たち、亡くなった人、ご遺族、それぞれの気持ちになって読んでしまいました。たぶんずっと泣きながら。
この映画も、なんかもうこの映画自体が半分天国への階段をのぼっちゃってるような、崇高な透き通った感じがして、何度も何度も泣けてしまいます。
自分自身だって、長くてもこの先何十年も生きるわけじゃない。この世界のすべてにお別れするとき、自分は何をすればいいんだろう?死後の世界はあるかもしれないけど、私が飼ってた猫に会えるとは限らない。そんなことを考えてると、自分の体も半分透き通ってくるようで。
そのとき、このブログは閉鎖するかそのままにするか。…そんなこと考え始めると、ちょっとゾクッとしませんか?この映画や原作は”かわいそう”とか、そういう他人ごとじゃなくて、ものすごく身近なんです。
若いころは、誰かが亡くなっても、残された自分のこの先の時間が長くてどうしようと思ったけど、中高年になると順番の問題でしかないです。どう死ぬかは、どう生きるかってことなんだよなぁ。
ドラマ版は原作より感動をもよおさせようとする演出が強いけど、続編も見てみたいです。
