いい作品だった。不安な気持ちから始まって、最後にあたたかい気持ちがあふれてきた。明日からの不安はあるけど、今日だけはみんなとつながれたような気がする。という。
この監督は問題提起してそのまま終わる作品が多いと思ってたけど、ここでは”つかの間のぬくもり”を示してくれた。これは監督の考え方や感覚が変わったのではなくて、今、映画に必要なのはぬくもりだということだと思う。問題提起はもうした。他の監督もたくさん問題提起をした。そもそも、世界中の聴衆は絶望してしまうようなニュースをもう見飽きている。だから今必要なのは、それでも思いやりを思い出そうとする気持ち。それを促す作品。ということなんだと思う。
世界のどこでこの作品を見ても、ひとごとだとは思えないんじゃないかな。どちらの立場かにかかわらず。思うに、一番の敵は、”何かを大事にしている人々”じゃなくて、それを上から見下ろしながら、戦争によってお金をもうけようとか、自分の存在感を認めてほしいとか思っている人たち、分断を煽る人たちなんだろうな。
個人的には、日本のパスポートが世界最強レベルでありつづけて、世界のどこに出かけても石を投げられたりしない世の中であることを祈るばかりです。