坂本龍一の音楽ドキュメンタリー映画。戦場のメリークリスマス〜ラスト・エンペラー、シェルタリング・スカイ、レヴェナント・・・と続く映画音楽の話。YMO時代の話。病気の話。社会活動家としての生活。舞台を降りた普段の彼の暮らしを垣間見させてくれます。
スタイリッシュな映像、というよりスタイリッシュな坂本龍一の生活。映画全体としては、なんとなくボリューム感はちょっと薄かったなぁ。
坂本龍一の音楽ドキュメンタリー映画。戦場のメリークリスマス〜ラスト・エンペラー、シェルタリング・スカイ、レヴェナント・・・と続く映画音楽の話。YMO時代の話。病気の話。社会活動家としての生活。舞台を降りた普段の彼の暮らしを垣間見させてくれます。
スタイリッシュな映像、というよりスタイリッシュな坂本龍一の生活。映画全体としては、なんとなくボリューム感はちょっと薄かったなぁ。
1969年のイギリス映画。
ヴァネッサ・レッドグレイヴって、私がリアルタイムで見たのは「ハワーズ・エンド」の母親役、最近では老婦人役が多いので、彼女の若い頃の美しさに触れられてちょっと感動します。ジェームズ・フォックスがこれにも出てる。(さっき「ロシア・ハウス」を見たばかり)全編彼女自身が踊っているんだけど、本物のイサドラ・ダンカンはとても強烈な個性の持ち主だったんですね。この強い性格、瀬戸内寂聴「かの子撩乱」の岡本かの子みたいです。ものごとの美しさを見抜く感覚に秀でていて、美しさの中で生きることができる稀有な才能。こういう人って、人生で迷うことってないんだろうなぁ。
常に迷って二兎を追って一兎も得られない私のような人間から見ると、こんな天衣無縫な人生があるのか、神様から与えられた遊びのような人生だなぁと思ってしまいます。ヴァネッサ・レッドグレイヴの自由なダンスはきっと、なかなかよくイサドラを表現できてるんじゃないかな?と思います。愛と美と自然の中で生きて、考える暇もなく髪に召される人生。もし生まれ変わることがあるなら、一度くらいはこういう人になって見たい・・・。
出版社の社長であるショーン・コネリーが、ロシアの改革派の行動に巻き込まれてスパイに仕立て上げられ、ミシェル・ファイファー演じるロシア女性と恋に落ちるお話。
世界で1、2を争う(おそらく)スパイ慣れした俳優が、スパイにさせられて戸惑う一般人を演じるのか・・・と思ったら、これが意外に説得力があリます。プロのスパイの映画はたくさんあるけど、いいベテランの大人が今さら盗聴器について教わったりするあたり、ちょっとスリリングですね。
ダンテと名乗るロシア側の改革派を演じるクラウス・マリア・ブランダウアーは、「ネバーセイ・ネバーアゲイン」で ショーン・コネリーと共演してますね。
冒頭でカーチャはエカテリーナの愛称だという語りがあります。(そうだったんだ!)そのときの映像は「お菓子の国」みたいにカラフルで美味しそう?なロシア教会。
この映画のことをすごーく低く評価してる人が結構いますが、私は原作者の作品を一つも読んでいないからだと思いますが、地味で割と面白いと思いましたよ。(つい、これよりもっと地味地味なキアヌ・リーブスの「シベリア」と比べてしまうからかもしれません)この映画の方は、巻き込まれた男が機知の限りを尽くして大国間の駆け引きの中で生き残ろうとする点が、地味ながらも痛快なんだと思います。
マイケル・ケインの若い頃、いいなぁ!スリムでインチキ臭くて、きれいで調子が良くて最低の優男。話しかけて欲しくないけど、ずっと遠くで見ていたい。ロンドン訛りも大変チャーミングです。
光源氏ばりのプレイボーイ、アルフィーは気ままに女性遍歴を重ね、首にならない程度に適当に仕事をこなし、しなやかにヒラヒラと舞うように生きています。「アルフィー」というのはアルフレッドのイギリスっぽい愛称なんだろうな。なんとなく軽い響き。
この優男がどうも憎めないのは、非情だけど正直だからかな。悪いやつではなく、人の気持ちを慮る部分が生まれつき欠けてる。悪いやつじゃないから、子どもに対する愛情が心の中に生まれるし、失くした命に接して胸をしめつけられる。若いうちはともかく、アルフィーはその後どんな中年、どんな老人になっていくんでしょう。そんなこんな全部をひっくるめて、やっぱり見ている人は彼を嫌いになれないのでしょう。
そしてソニー・ロリンズのあまりにクールな音楽。最後の「アルフィー」と呼びかける歌は、なんとソニー&シェール時代のシェール。
音楽以外は特徴のないシンプルな映像、コックニーと二階建てバスと。うっとりするくらいロンドン的な作品で、こういう映画って不思議といつまでも頭のどこかに残るんですよね。アルフィーがスタスタと歩いていく姿とか声とか・・・。
これも機内で見た。おばちゃん格好いいわ・・・。
美的感覚(形の感覚、色の感覚、構成の感覚、とか)、センスの良さ(美醜の感覚、新しさ、似合うかどうか、時代に合っているか、とか)のようなデザイナーに必要なものをちゃんと持った上で、世界に向けて、パンクという既成概念を破壊する新しい世界を提案した女性。パンク・ムーブメントの中にはシド&ナンシーのような若く亡くなった人たちも、ジョニー・ロットン(ヴィヴィアンが今もこう呼んでた)のように変わってしまった人もいる。変わらずに創作と発信を続けて、やがて叙勲までされたデイム・ヴィヴィアンは筋が通っていて素敵です。自分と気が合うプロデューサーのもとで世に出て、もてはやされた後で一時的に生活が困窮し、その後叙勲。日本の女性演歌歌手みたいです。
とりあえず明日にでも彼女のショップを覗きに行って来ようと思います・・・。
面白かった。特に冒頭のエピソード。ここまであからさまな差別なんて、あるわけないだろ!という嫌がらせを、超高級ホテルのフロントで受けるのは、この後で強い母として息子の彼女を攻めるエレノア・ヤン。
あちこちから飛んでくる意地悪や嫌がらせに、泣いたり怒ったりショックを受けたりしながらも、負けずにやっていくのが女の生きる道!
たまたま好きになった人が世界有数の財閥の御曹司だとか、その母に意地悪されて戦って勝つとか、まるでハーレクイン・ロマンス(※ただし濡れ場なし)で、ハリウッドの娯楽映画を見慣れてる人なら軽い感じで楽しめる映画です。アジア特有っぽい特徴がほとんどない。「ジョイ・ラック・クラブ」のような重い嫌がらせまでは出てこないし、その分心に残るものも少ないですね。
欧米ネイティブの人がアジア人に嫌がらせをする映画はとてもハリウッドでは作れそうにないご時世なので、この映画には本当にアジア系というか中国系の人しか出てきません。つまりダイバーシティの増加ではないんだよなぁ。香港映画みたいでした。