2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
タイトルなんとかならないのかなぁ?全く内容の想像がつかない、印象も弱いこんなタイトルにしたのは、細野さんのことだからわざとかな? すぐわかるナレーションは星野源。ぴったりだ。星野源が細野さんに対して持っているリスペクトはあちこちで見聞きして…
この感想もまた、自分語りに終始してしまいそう。すごく親密だったけど完全に距離を置いてからもう20年も経ってしまった世界に、一瞬で振り戻されたようで、めまいがする。 この映画ではフィッシュマンズ結成の頃からたどっていて、初期の元気なスカバンドの…
最後のほうに出てきた、生き残ったほうのハオハオ少年とその家族の豊かな生活ぶりを見て、そうだよ今の中国のイメージはこっちに近い、と思い出した。それくらいかけ離れた、大昔みたいな地味で地味で地味な、シンシンの両親の暮らし。 父親の人の好さと、母…
劇場公開は2022年5月6日だけど、NHKBS1で放送したものを録画して3月27日に見た。(Netflixみたいな感じ)メイキング映像まで見たよ。 クルド人問題だけでなく、近代史や政治には相当うとい私ですが、「風の電話」に出てくるクルド人の町は見たし、クルド料理…
大変前評判が悪くて、逆にわくわくします。ダラダラ飲みながら「今までで食べたもので一番マズかったのは何?」ってネタで盛り上がったりするみたいな感じで(似てるか?)「退屈な作品」「ありきたりな作品」よりずっとそそります。KINENOTEで(見る前なの…
女子工員たちが「男子の半分でも自分たちにはできないというのか?」と言われて「違うんです、私たちたったの半分じゃなくて、男子の三分の二をやらせていただきたいんです」「でも男子の三分の二たって、大変な分量だよ」 …戦後生まれの女子としては、ここ…
<ネタバレあります> これも先日見た「白痴」のように、強いヒロインを原節子が演じた黒澤作品。あっちは一生お嬢様のままだけど、こっちはお嬢様が自分が熱くなれるものを追求して、スパイへと転じた男のあとを追い、貧しい農家に身をやつしたあと、農村改…
<ネタバレだらけです> 「雪の轍」の監督か。あの映画も面白かった。この映画の舞台はトロイの木馬で知られるトロイ。トルコ国内にあるとは知らなかった。 主人公の青年はモラトリアム感が漂う、小説家志望の青年。大学卒業後は教師を目指していたが、初め…
<結末にふれています> 裁かれたのは父コーリャだけだから、彼を「善人」とする明確な邦題の意図があるわけだな。てことは彼は多分無実という前提…。あるいは、浮気女リリアも、裁かれた善人の一人だろうか。 この監督の「ラブレス」を見たとき、あまりの絶…
1996年、このころ台湾オフィスの同僚たちと集まることがよくあったけど、当時の台湾の女の子はちょっとパーマきつめで、日本の女の子たちと一見しただけで区別がついてた。区別がつかなくなったのは、最後に仕事で行った…あれは何年頃だろう?とうとう台北に…
「エロス+虐殺」「血は渇いている」ときたので、今度も尖った作品かなと思いつつ、タイトルが温泉で岡田茉莉子の静かで美しい横顔のビジュアルを見ると「伊豆の踊子」みたいなしっとりとした作品かなと思う。 あらすじを見ると、昔よくあった、いいかげんな…
<結末にふれています> 1948年の作品。黒澤監督の「白痴」で女王然とした原節子に感動したので、彼女が華やかな役どころを演じてる作品を探してたどりつきました。吉村公三郎監督作品は「安城家の舞踏会」と「わが生涯の輝ける日」しか見たことがないけど、…
1951年の作品。すごく昔っぽいけど「羅生門」より後なんだな。黒澤明監督のこれより初期の作品ってほとんど見てないな…。 三船敏郎と森雅之が引き上げ船で出会う。タイトルの”白痴”は森雅之のことで、いつになくスマイリーな表情。知性派二枚目のいつものイ…
グレタ・ガーウィグが「出演」してる作品は「フランシス・ハ」しか見てないと思ったら「ローマでアモーレ」にも出てたのね。いずれにしても姿を見るのは久しぶり。 彼女(グレタ演じるマギー)は身近な男性から精子提供を受けて子どもを持とうとしていたら、…
<最初から最後までストーリーをかなり記載しています> 戦後のスクリューボール・ドラマは、第三部ではいよいよ泥沼の様相を呈します。(第二部で北海道の若い二人を巻き込んで死なせてしまったことが最大の汚点という気もするけど)二人の関係性においては…
(第二部の冒頭しばらく、第一部のダイジェストが流れる) 真知子は春樹のことで動揺するあまり、自分を助けてくれている、まったく愛してない浜口と結婚して、姑を含む家の問題で悩んでいた。 女は従順であることが当たり前だったので、愛してない男を選ん…
最後に「。」が付かない方。新海誠じゃない方、1953年のオリジナルです。いやオリジナルはラジオドラマか。 岸恵子が可憐な美少女で、佐田啓二も好青年を絵に描いたよう(さっき見た「血は渇いている」ではくたびれかけたサラリーマンだった)。リリアン・ギ…
<結末にガッツリふれています> 1995年の映画。27年も前だなんて。たしかこの映画、かなり期待して公開直後に見た記憶がある。でも(テリー・ギリアム作品にありがちなんだけど)”世界観”に浸っていても、理解できた気はしなかった。 冒頭は「ラ・ジュテ」…
1958年にフランスで作られた近未来SFで、わずか28分の短編とな。メトロポリスみたい? 動画じゃなくて静止画?音の出る絵本?PC黎明期にサウンドノベルって言ってたやつみたいだな。(…とほぼ同じことが解説に書いてある)つかみどころのない、ふわふわと幻…
この監督はほかにも刺激的なタイトルのとがった作品をたくさん作っているようです。「エロス+虐殺」は見たけどユニークで面白かったなあ。 で、これもまたスリリングでスタイリッシュ。当時の若い女優さんたち(芳村真理とか)がいっしょうけんめい悪い女を…
ジュリアン・ムーア演じるローレルは敏腕警官で、オフのときにバレーボールをやってる。相手チームにいるステイシー(エレン・ペイジ)が試合後に話しかけてきて一瞬「あれ?」と思うけど、彼女の態度が普通に”いいなと思う子の番号を照れながら聞く”なので…
ペ・ドゥナの出演作品を見るのは久しぶり。どこか可愛くて存在感が強くて、好きだな。この作品は「グエムル」や「リンダリンダリンダ」よりもずっと前だ。彼女には”泣き寝入り”とか諦める役柄は似合わない。青筋立ててがんばるのがペ・ドゥナ。 可愛いワンコ…
1997年の「イゴールの約束」の5年後。ちょっとスリムになったパパは、今度は複雑な思いを抱えた父親となっている。堅い仕事をしている真面目な男だ。少年院にいる男の子を引き取って製材を教えている。観客はわりと早い段階から彼の葛藤を共有することになる…
1996年に作られた、ダルデンヌ兄弟の最初の長編作品。主役の少年がジェレミー・レニエなんだよなぁ。この間見た、ギャスパー・ウリエル主演の「イヴ・サンローラン」で彼を守り続けた中年男ピエールを演じてたのが彼だ。26年前はうら若き少年だったのだ。 そ…
簡単には言えない気持ち。すごくグッときてるんだけど、顔がしかめ面のままだ。感動したとか、問題意識を持ったとか、言うと薄っぺらくなってしまいそう。「もう一つのウッドストック」と並行させるのはピンとこない。ウッドストックにもし私がいても、かな…
ユペール先生の出演作を見るのは、ライフワークの一つみたいになってる。女性としてあっぱれというか…鼻っ柱強くどんな役でも(というか、あえて常にアクの強い役を)演じ続ける彼女をリスペクトしています。 彼女が演じるブリジットはフランスの郊外で牛を…
これ公開時からすごく気になっていました。キノコを筆名にしているほどキノコ好きの私は、この作品の感想を書くのにふさわしい人物と言えよう。(椎田恵子でも松田恵子でもよかった) 冒頭、男性が「Recycle me, that’s the way of the nature」って言うのが…
イヴ・サンローランを描いた映画はドキュメンタリーを含めて何本か見た気がするけど、これは見てなかった。「たかが世界の終わり」で惚れそうになったギャスパー・ウリエルが亡くなったという話を聞いたので、彼の軌跡として見てみる。 若き日のイヴを演じる…
この監督の作品は、なぜかあまり相性が良くないんだけど、安田顕の主役が見てみたくて。 ロケ先の飲み屋のおかみとちょっといい雰囲気になったり、来日して働いてる女の子との芝居が現実とごっちゃになったり。「いとみち」もこの映画も、主役がとても魅力的…
タイトルを見るとビーチ・ボーイズの映画かなと思うけど、違うのだ。「マイアミ・ショーバンド」の虐殺事件のあと、どのバンドのツアーも北アイルランドを避けて通るようになってしまい、そこで生まれたアイリッシュ・パンクを盛り立てるレコード・レーベル…