2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
1996年の作品。このころのミシェル・ファイファーってすごく綺麗でさわやかだな〜。38歳か。ロバート・レッドフォードはなんと60歳!まだダンディではあるけど、これは50代までの役柄じゃないかな・・・。 この映画はまるで、アンカーウーマン版「スチュワー…
クレジットを何も見ないでこの映画を見たら、誰が作ったと思っただろう?コッポラとは思わないだろうな。映像のセンスは抜群だけど中身の薄さ、キャスティングの微妙さで、新人監督だと思ったかもしれない。 一言でいうと、不出来な「ラ・ラ・ランド」か・・…
冒頭すごいなぁ。白いドレスのアントワネットが下女にペディキュアをされながら、ウェディング用みたいなピンク色の3段のケーキのクリームをつまみ食い。そこに「マリー・アントワネット」って言う題字が、まるでセックスピストルズのジャケットみたいにド…
こういう映画が意外と面白かったりするんですよね。 子どもが謎の神秘的な魔法で突然大人になっている、という設定。不幸になりすぎてもツライし、うまく行きすぎてもしらけてしまう。まだ初々しいトム・ハンクスが、“コドモオトナ”らしい様相を見せてくれま…
首っていって、本当に首なんだもん・・・ サム・ペキンパーの映画、苦手だから見るのやめときゃよかったのに・・・。 <以下ネタバレ> いや、やめときゃよかったのは、ベニーがガルシアの首で一儲けなんてこと考えるのをやめときゃ良かったのだ。 墓掘りの…
私が好きなジャンルのひとつ”おバカ映画”のカテゴリーに入る映画ですね。オタクだけどスーパーヒーロー、おバカだけどちゃんとカッコいいところも見せる。 アーロン・ジョンソンって、なんとあの「アンナ・カレーニナ」のアーロン・テイラー=ジョンソンなん…
これもまた、妻ジーナ・ローランズを通じて、夫ジョン・カサヴェテスが女ってもののツラさと愛おしさを描いた作品。「こわれゆく女」もそうなんだけど、ジーナ・ローランズを初めて見たのが「グロリア」なので、脆い女に見えない。実際はどんなに強そうな女…
中島みゆきの歌詞で、道に横たわって人の名を呼んだことがあるか?という趣旨のものがあって(※JASRACに配慮して、趣旨だけ。著作物性は表現にあるからな)、あるわけねーだろ!と突っ込んだことがある人は私だけではないと思いますが、この監督の世界はその…
こりゃまた珍品。日本の風景がやたらとエキゾチックで外国みたいに見えるのは、発色が派手すぎるからかも。Wikipediaによると”東京(浅草、月島、銀座など)、神奈川(横浜港、鎌倉など)、山梨で、43日間にわたりロケ撮影が行なわれた”そうなので、映画の中…
外国人やアメリカ郊外の人の憧れじゃなく、リアルな地元の人たちのニューヨークが描かれていて、なかなか刺激的な映画でした。この映画の公開は、あの事件のあった2001年9月11日のほぼ1年前、2000年の9月1日。危機はこの街にはなく、外で戦って帰ってきた人…
うむ。ちょっとこの映画は”私が見たい映画”という期待に応えきれませんでした。 この監督の「不倫純愛」って映画を見て腹を立てた(笑)ことがあったくらいで、彼が繰り広げようとしているのは、私がイメージしている映画の世界とは全然違う。映画の世界には…
もうだいたい見なくても大筋はわかっているので、あとは、どう見せてくれるかです。 オリジナル作品が制作された何十年も後に「前日譚」を作るというのは、スター・ウォーズにあやかったのか?スターウォーズは群像劇だけど、エイリアンはエイリアンという特…
なぜかいろんなデータベースから抜け落ちてるけど、まともなドキュメンタリーです。制作年は1998年。今から20年も前だ。ロスト・ハイウェイの直後、インランド・エンパイアやマルホランド・ドライブよりは前。「イレイサーヘッド」のジャック・ナンスらと撮…
1938年の、イングリッド・バーグマンのスウェーデン時代の作品。前に見た「スウェーデンイルム家」の3年後。監督も同じだし、テーマは今回もスウェーデン上流階級のお金がらみのトラブルです。そしてタイトルが「ドル」か。こっちの方が、ちょっとややこしい…
実はこの映画見てなかった。ニューヨークのカッツ・デリカテッセンにも行ったのに!(くだんの場面だけは、なんかで見たことがあった) ということで、たしなみの一つとして見ておくことにしました。さらっと。 老夫婦があいま、あいまに何組も出てきて出会…
これも見ておくべき映画の一つですよね。やっと見ました。 ライザ・ミネリが天真爛漫でカワイイ。相手役のマイケル・ヨークも、いかにもモテそう!な好感度。ライザ・ミネリって日本で見る誰かにそっくり・・・アイヴァンかな? こんなに自由で楽しい彼らだ…
アルモドバル監督の視点は、面白いわ。今までは、ラテン・ヨーロッパ的だなとか思ってただけだったけど、繊細にものごとを観察して、おや?と引っかかったところを掘り下げる人なんだな。 <以下さっそくネタバレ> その視点がすごくニッチなんだけど、「言…
円谷プロの1973年のテレビ作品。第一話、第二話が収録されています。豪華製作陣、豪華キャスト!昭和中期(こういう表現あまり見ないけど、きっとこれから使われていくに違いない)のクセのある映像、だんだん面白くなってきて、クセを気にせずに楽しめるよ…
原題は「High Anxiety」、高所恐怖症って意味なんですね。 全然「新サイコ」と違うじゃないの!でも冒頭に「ヒッチコックに捧ぐ」と出るし、病院の院長として赴任してみたら前任者が変死をとげていた、とかヒッチコックっぽくなくもないエピソードが続々と登…
たくさん借りたDVDの中から、どれを見ようかなって思って手に取ったのがこれだった。なんで今日なんだ。 苦しい気持ちで、もっと苦しくなるかなと少し覚悟してみたら、なんてことだ 、楽になってしまった。きれいで可愛くて優しい世界だった。心配してるつも…
ジョン・カサヴェテスの監督で、ピーター・フォークとジーナ・ローランズが出てる映画だよ。アメリカの私の好きな面だけ集めて固めたようなもんです。嫌いなわけないよね! でもこの映画は見て戸惑った。解説には、おかしくなってしまった妻を病院に入れると…
この映画のタイトルと、エルンスト・ルビッチの旧作のタイトルを見ると、それだけでネタバレになるという不幸・・・。 <ていうかこの後もネタバレ> 登場人物に感情移入をすればするほど痛く苦しい映画で、アンナと同行して映画を進めていくと(注:感情移…
人形劇のようなポール・トーマス・アンダーソン節が、この映画にも健在です。 主演のアダム・サンドラーは、多分見るの初めてだけど、出演作品リストを見るかぎ理、今後も見ないかもしれない・・・それほど、たくさん出てるのに知ってる作品がない。この映画…
1973年の作品。アル・パチーノってキムタクっぽい、いや、キムタクがアル・パチーノみたいな表情をよくするのか。この頃のアル・パチーノは美しい頰をした実に美しい青年で、榊原郁恵が「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」と歌ったのもこの頃だと思…
デ・パルマ監督の映画には、ものすごくいい映画とダメダメな映画があるけど、ものすごくいい映画にも、とてつもなくB級感が漂う。これは、B級感に満ちた傑作のほう。最悪に悪趣味で、最高に痛快。娯楽、エンタメってことの安っぽさをわかってる、あるいは染…
愉快だな〜。Desigualのデザイン(スペインのブランドだもんね)みたいな黒地に百花繚乱の色づかい。ペネロペ・クルス演じるライムンダの肝っ玉の強さ。理屈じゃない、女系家族の徹底した男運の悪さ。画面いっぱいの女たちのたくましさを見ているだけで、何…
マイケル・ペイリンが出てると聞いただけで、キッツイ英国ユーモアの映画かなと思い、スティーブ・ブシェミが出てると聞くと、わざと悪趣味にアメリカ的軽薄さを嗤う映画かなと思う。で、舞台はソビエトでスターリンが死ぬと来た。どうやってまとめるんだろ…
ラビット・ホール、ウサギの穴。 この映画では、加害者となった少年が罪悪感を吐き出すように描きつづけたマンガのタイトルです。マンガの主人公はその穴を抜けて家族を探し出そうとします。映画では息子を失ったベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(…
1979年の映画。華やかでキラキラしたミュージカル映画ね・・・と思って見ていたら、後半とんでもないことになってすごく驚いた。この後半が面白くてたまらない。正直なところ、ゲイっぽい雰囲気のわがまま放題の演出家がどう生きようと、あんまり知ったこっ…
Maryを「メアリー」でも「マリー」でもなく「メリー」と書いてたのは、メリー喜多川の頃くらいまでだろう。この映画も1969年という大昔の作品です。流行が繰り返すからか、ジョンとメリーを見ているかぎり、それほど古い感じはしないけど、同じ家に住む黒人…