映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

降旗康男監督「駅〜Station」74

1981年作品。日本の港町の風情って、荒っぽくて強くてからっとしてて、いいです。うっとりするような、しかし湿っぽくならない情緒のあふれる映画でした。この映画ってオムニバスストーリーだったんだな。 高倉健演じる、射撃の名手の警察官と、そのもと妻や…

松田優作監督「ア・ホーマンス」73

1986年作品。 新宿大ガードの下を中野方面からくぐって行くときの、オッペン化粧品のあじさいみたいなネオンとか、サクラカラーとかサンペイグッドカメラとか、上京したころに見ていた景色が冒頭から出てきて、フラッシュバックのような感覚をおぼえました。…

ケン・ラッセル監督「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」72

1979年作品。キノコでトリップしてゴリラになった映画だった。 最近変な映画ばっかり見てるなぁ。(語弊を恐れず、というか、明らかに変わった映画ばっかりだ)もう少しちゃんと説明すると、とある立派な大学教授が、水の中に浮遊して精神をリラックスさせて…

原一男監督「ゆきゆきて、神軍」71

1987年公開作品。なんでこんな日にこんな映画を見てしまったんだろう。 善と悪と運命と人間と、いろいろな思いが渦巻いて混乱しています。とにかく強烈な実録映画でした。あのマイケル・ムーアが史上最強のドキュメンタリーと評したのも無理はありません。実…

私立探偵 濱マイク 12 利重剛監督「ビターズエンド」70

SIONが、マイクの少年院仲間として登場。血も涙もない殺人者として恐れられている彼は、銃の取引で金を持ち逃げした少年を追っています。少年の恋人に暴力をふるって居場所を吐かせて、銃を片手に少年を倉庫に追い詰めたら・・・。「仲間を命がけで助ける」…

私立探偵 濱マイク 11 Alex Cox監督「女と男、男と女」69

Alex Cox監督の映画って実は見たことがないので、比較できないのですが、撃ちまくりの銃撃戦が横浜で繰り広げられるというリアリティのなさが魅力?でしょうか。 ギャングがカラカラカラカラと高笑いしながらひたすら撃ちまくるのが不思議なおもしろさです。…