ヨーロッパ映画(90年代以降)
Skypeがかかってくるときの音がトラウマになりそうだ・・・ 内容は予想通り。長年、痴漢にもセクハラにもパワハラにもいろいろあってきた方だと思うけど、どんな人にも美しい面とみにくい面があって、自分より下に見ている人に対して平気でみにくい面を見せ…
「エキストラ・バージン」(未精製)のオリーブオイルが正式に出荷されるようになってから実は歴史が浅いとか、オイルにするオリーブにいくつも種類があるとか、知らなかったことばかりでした。以前はフランス料理の影響を受けて、スペイン料理にはバターを…
「パラレル・マザーズ」と同時上映してた短編。(別料金だけど) アルモドバル監督vsティルダ・スウィントン。(「デッド・ドント・ダイ」の、と言いたい。いつも印象強いけどあれは秀逸だった) これも「パラレル・マザーズ」も、劇場で見るとアルモドバル…
ヴィスコンティご自身の映像をみると、立ち上る気品がすごいですね。美術館の奥のほうの部屋の中世の巨匠による肖像画みたいです。彼は反骨精神が強く、社会の問題を取り上げた作品をたくさん作った人である一方、彼自身の貴族的な部分があふれ出てくること…
シリーズ途中で主役のふたりが交代したことでKINENOTE上で物議をかもした作品。(まとめすぎ) U-NEXT上これだけ別料金だし、007みたいに原作ありきなので新シリーズが始まったのかなと思った。もともと原作を読もうかなと思ったんだけど、読んでてウツウツ…
<ネタバレと言えそうなことを書いています> シリーズ最高の作品と書いてる人も多い。私もそう思います。陰惨な死体もよくできてるけど、一番「人の琴線に触れる」作りになってる。 冒頭の、恋に夢中になっている若い男女に感情移入させておいての、彼女に…
<ネタバレあります> VODで見つけられず、TSUTAYAでDVDレンタル。テレビにつないでるDVDプレイヤー2種で再生できず、ポータブルDVDプレイヤーで見てるので画面ちっちゃいです。 パキスタン青年もアイリッシュ女性も若くてさわやか。自分のいちばん初々しか…
原作者のアニー・エルノーがノーベル文学賞を受賞したと聞いて、すぐにこの原作を読んだ。なんて面白いことを書く人なんだろう、って思った。ある女性が年下の既婚男性と恋をして、バカみたいに溺れて、やがて恋が終わる、その間の自分の心の動きや行動を客…
この映画の世界に入っていくのにすごく苦労してしまった。最初はオペラだからイタリア語かしら、などと思いながら見たし、解説を読んでから見直しても、歌のメロディに耳ばかり捕られてセリフ(字幕)が入ってこない。 たまたま女神たちに見出された普通の青…
久々にTSUTAYA宅配レンタルのサイトを見たら「旧作1枚39円」となっていたのでレンタル。これで「借りたいリスト」が空っぽになった(品薄で借りられないものを除く)。 これは1990年代のブリットポップと当時の英国に焦点を当てたドキュメンタリーなんだけど…
<ネタバレあります> なぜかU-NEXTでこれだけ見つからなかったのでAmazonプライムで見ました。 シリーズ2作目。猟奇的に見えた少女キミーが長期間にわたって姿を消して地下生活を送るのがピンとこないし、肝心の警官の子どもたちが殺害された動機やその状況…
なんとなく既視感があるのは「リンドグレーン」を見たからだな。 第二次大戦前に生まれて戦禍を経験したトーベは、自由を信じて自由を実践する大人になる。 「ムーミン」って童話というより哲学書のようで、「星の王子様」やピーナッツなんかもそうだけど、…
酒は百薬の長・・・なわけないだろ! この間「ファンタスティックビースト」で見たマッツ・ミケルセンが何かをラッパ飲みしてるサムネイルが気になって、見てみることにしました。酒を飲んだ方が仕事の効率が上がるだって?なんとなくアイルランドとかタスマ…
ケン・ローチに対して、リスペクトがある一方、そうは言ってもオックスフォードを出てBBCの社員になった人でしょう?という穿った気持ちも少しあった。この作品の中で、BBCがチャンネルを増やした時に増員が必要になって、労働者階級の人たちもたくさん雇わ…
タイトルとビジュアルだけ見て、アンジェラという人が戦禍で灰になって残された小さい子供がカメラを睨んでる辛い映画かと思ったら、死んだのはアンジェラの子どもたちだった。 アラン・パーカーって「小さな恋のメロディ」~「フェーム」~「ザ・コミットメ…
<結末にふれています> 私の大好きなナオミ・ワッツと「コングレス未来学会議」のロビン・ライトか。監督は女性。彼女がオドレィ・トトゥで撮ったココ・シャネルの映画はピンとこなかったけど、この作品はどうだろう。 ナオミ・ワッツ演じるリルとロビン・…
2002年の作品。エルミタージュって、写実的な名画を集めたクラシックな美術館なんだな。ソビエトになる前の貴族趣味の東ヨーロッパ。私は世界史をちゃんと勉強したことがないし、美術史もあまり知らない。比較的新しい美術作品を見るほうが楽しいほうなので…
<内容に触れています> U-NEXTでもAmazonプライムでも字幕付きで公開中だけどKINENOTEには情報がない。これは紛れもなく”映画”だけど、日本で劇場公開かビデオスルーされないものは載らないんだよな~。VODも混ぜてやってください是非。 ギャラリーで展示中…
この邦題、原題の直訳なのでしょうがないけど、第一印象は、なんかあんまり面白くなさそうなタイトルの典型みたいで・・・。原作はヴェンダース監督と何度も組んでるノーベル賞作家ペーター・ハントケなのに。 そして鑑賞前におなじみのレビュアーの方々の感…
先日見た「ニトラム」を思い出しながら見ます。アイスランドもタスマニア島も、欧米社会のなかでは辺境中の辺境。人種差別や女性差別といった、世界の他の地域でテーマになりがちなものではなく、ムラ社会のなかで孤立していく同じ属性の人々の中の「違い」…
面白かった! おバカコメディなんだけど、大変テンポが良くて、笑える以上の充実感があります。さすがのエドガー・ライトなんだけど、なによりサイモン・ペッグがいるだけで可笑しい。それに、名前を知らないイギリスのおじさんおばさん俳優たちの演技のうま…
ゲルハルト・リヒターのことは全然知らないんだけど、今初の日本での展覧会が行われていて、明日にでも行ってみようと思ってるというので予習のために見てみます。 感想。映画としてすごく面白い良作でした。主役のトム・シリング、ティモシー・シャラメのよ…
このテーマの作品、けっこう見てるな。アレックス・コックスの「シド・アンド・ナンシー」、レック・コワルスキーの「D.O.A.」。 ナンシーが20歳で亡くなったのは1978年、シドは21歳で翌年亡くなった。安全ピンや破れたTシャツの”ロンドン・パンク”が終わっ…
冒頭に流れる歌がパワフルで、ヴァン・モリソンみたい、と思ったら当人だった。ちょっと声が細くなったな。頑固で純粋な彼のキャラクターが北アイルランドらしさなのかな。 広がるヨーロッパらしい風景、まだ見ぬベルファスト。言葉はアイルランドなまりで、…
今夜ひさびさに、華々しくも、にぎにぎしくも、スパークスのライブを見に行くという折に、U-NEXTで見られるようになったので、再見します。 兄弟の両親のことや、小さいころの写真、バンドを始めた初期のこととか、衝撃だったなぁ・・・。インタビューを受け…
サブタイトル長いよ~ それに、映画で描かれてる現実はとても複雑なのに「悪い政府vs民間のいいやつら」という二元対決に持ち込んで単純化しようとしている。こういうのは好きじゃないなぁ。 この「正義の声」という施設は、他のどの施設からも断られた重…
<ネタバレあります> ブランカニエベスはスペイン語の「Snow White」=白雪姫か。スペイン語の響きは魅力的だけど、どういう映画かわからずうっかり見逃してしまいそうだったので、邦題は「白雪姫とこびと闘牛士団」とかのほうがいいような気もします。 ス…
<ネタバレあります> 日本では、人の名前の映画タイトルが、風景とか状況を表現したタイトルになることがちょくちょくある。もともと邦画は「丹下左膳」みたいな既知の英雄や「横道世之介」みたいに特異な名前でもなければ、タイトルに人名が使われることが…
たまたまテレビで見た。そういえばこんな映画あった。 全体的に、おもしろくも新しくもないのが残念。ちっともリュック・ベッソンっぽくない。彼が自分で「レオン」の焼き直し版を作りたいと思うわけがない。日本の誰かが「お金を出すからこの女の子で『レオ…
監督がやっと自分のことを語り始めた。完結編「アニエスによるヴァルダ」に至る前の、自分の生い立ちを振り返る作品だ。これもまた彼女の愛するものたちを散りばめた、宝物のアルバムみたいな、優しくてかわいくて美しい作品。 いつものように、映画のあちこ…