映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

野村芳太郎監督「拝啓天皇陛下様」92

1963年作品。見る前は、コミカルに描いているとはいえ「私は貝になりたい」みたいな映画だと思ってました。「私は貝になりたい」は、1994年に所ジョージが主役を演じたものを見ましたが、いつもお気楽な感じのお笑いをやっている所ジョージのシリアスな演技…

フィルダー・クック監督「テキサスの五人の仲間」91

今日の一言:「誰と誰が五人の仲間なんだ?」 (原題は「A Big Hand for the Little Lady」なんですけどね)1965年作品。「十二人の怒れる男(1957年、アメリカ)」を思い出しました。ほとんど密室の中で、その場にいる人物の濃厚なやりとりだけを映画にした…

園子温監督「愛のむきだし」90

2009年作品。 これも満島ひかりもの。 あまりにもアングラで異形の世界なので見てる間ずっと心配だったけど、最後なにか感動を催してしまいました。アングラ…私が昔なぜか好きだった「マリア観音」っていうアングラバンドとよく対バンしてた「ゆらゆら帝国」…

石井裕也監督「川の底からこんにちは」 89

2010年作品。 満島ひかりって女優に興味をもったので、主演作をいくつか見てみることにしました。東京で働くハンパなOL佐和子が、父が病気になって実家のしじみ工場を継ぐことになって帰ってくる。つきあっていたバツイチ子持ちの上司も付いてくる。といって…