2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
あのハードボイルド女性監督が、1990年にキアヌ・リーヴス主演の映画を撮ってたとは。原題は「Point break」、辞書では「一点突破」と出ました。 要領のいいスマートな銀行強盗に立ち向かっていく、まだ美少年然としたキアヌ。その銀行強盗はじつはサーファ…
高度成長期の日本の、大企業で仕事や接待にいそしむやり手サラリーマンと、ホステス。 ナイトクラブではジャズ演奏の前で、ローラースケートを履いて踊りながら歌う(口パクだけど)、北原美枝。こういうショーを本当にやってたのかな。「太陽の季節」と同じ…
水中の映像から始まって、「シェイプ・オブ・ウォーター」を思い出す。ちょっと前までは、こういう童話的な世界の作品を見ると、ギレルモ・デル・トロに限らず”ティム・バートンらしい”と思ったものだけど、 最近は”ウェス・アンダーソンっぽい”とか”ミシェ…
裸足の季節といえば松田聖子1980年のデビュー曲なのであって、この映画は2015年制作のトルコが舞台の映画だけど原題は「Mustang」。野生の馬という意味…なるほど、無邪気な少女たちを野生の馬にたとえた。だから裸足をイメージしたんですね。少女時代の終わ…
タイで作られたワニパニック映画。いや「プール大脱出ゲーム」かな? 冒頭、男性が血まみれで目覚めたら、いきなり大ワニが足に喰らいついてきていて、勘弁してほしい。怖い映画だ…と思って見てたのに、大勢いた人が消えたり、女の子がプールに飛び込んだり…
かなり昔に見て、メリル・ストリープがとても悲しい役をしていた記憶だけあったのですが、なんだか気になったのでタイトルだけを頼りに探して見直してみました。 冒頭を見ただけで思い出した。まだ若いメリル・ストリープやシェールが核燃料の工場で働いてて…
ワンダーウーマンは黒髪のヒーローなので、シャーリーズ・セロンではないんだな…。 冒頭からいかにもなCGの使い過ぎ(自然に見せるための手数が足りてない?)で、マンガよりもマンガ的なのがちょっと気になるけど、ガル・ガドットを起用した新しい女性ヒー…
<ネタバレあり> 原作たぶん読んだはずだけどあまり覚えてない。 「普通っぽいけどわりと精悍かつ知的で意外と女にもてる主人公」「美人で感受性が強く純粋なヒロイン」「世界を手に入れたようなお金持ち」という定番の登場人物。フィッツジェラルドのグレ…
「イーダ」という映画を見たことがあります。あれも白黒で、静かな映画だったなぁ。ここで初めてちゃんとポーランドの歴史をひもといてみる。第二次大戦後、ソ連に属してはいなかったけど「従属する衛星国」だったと。この映画のなかでは、まるで東ベルリン…
(ネタバレというのか?これは?) 一言でまとめると、インサイダー取引はダメよ!という映画。日本でも優秀な人たちから次々に証券会社に入社していったバブルの頃のお話です。なんとなく、のちの「ハゲタカ」のオリジナルという感じもしますが、こっちはお…
「グッバイゴダール」でめんどくさいゴダールを自分で演じたガレル監督が、また自分を主役として撮った映画。ゴダールの流れをくむ、女性礼賛にともなう男の卑下をこの映画でも描いています。だって原題は「L'HOMME FIDÈLEA (FAITHFUL MAN)」、従順な男って…
これもまた「別府ブルーバード劇場」にて。観客はきわめてまばらだけど、今日は館主の方もいらして、湯の街で映画文化を長年守り続けてきた方の笑顔がとてもまぶしかったです。 この映画は、感想を書くのが難しいですね。作り手と現実の被害者やその家族の方…
面白かった!こういう抱腹絶倒なおバカ映画って大好きです。 「なんか乗り切れなかった」という感想の人もけっこういますが、私にとってはこの映画はまさに好みのタイプでした。「パラサイト」には富裕の差にもとづく敵・味方という敵対関係があって入り込め…
マスコミに出てこない地味なアル中の作家が、忘れかけられたスターの伝記を書いても売れそうにない。その作家は食い詰めて、とうとうスターからの手紙の贋作作りを始める…。 コメディエンヌとして名高いメリッサ・マッカーシーが地味な中年女性をうまく演じ…
俳優がみなすごく役に入り込んでいて、深い演技で見ごたえがありました。好き嫌いはあるだろうけど、力の入ったいい映画だと思います。これはやっぱり監督の力なんだろうな。 真利子哲也 監督って「デストラクションベイビーズ」だし、バイオレントなイメー…
是枝監督がプロデュースしてますね。なんのつながり?ファン?最後のクレジットにテレビマンユニオン(制作会社)、フジテレビって出てましたね。もともとテレビ用に作った作品だそうです。 私がエレカシをちゃんと聞き始めたのは、ソニーからポニキャンへ移…
ああ、辛い…切ない… テリー・ギリアム大好きなんですよ。監督としてもアニメーターとしても、「スペイン宗教裁判」の演者としても。彼のコリコリに凝った映像を愛する者として、素晴らしいドン・キホーテ(ジョン・ロシュフォール)、かわいいサンチョ・パン…
「ジョーカー」を見たときにこの映画との関連を指摘したものを何度か見たので、ずっと見たかった。レンタルDVDはなかなか順番が回ってこないけど、こういうのが今はAmazonプライム会員無料で見られるんだなぁ…。 でこの映画を見てみたところ…「ジョーカー」…
昔テレビで見たかも。タイトルが昔っぽくて、かつ、飛行機も空港も大好きな私としては気になるテーマなので見てみました。 英語が始まったとたん(あ、吹き替えじゃないんだ)と思ってしまったくらい、テレビドラマっぽい始まり。この頃ほかにもたくさんあっ…
ふつうLife and deathでしょう。最初からDeathとくるところが不穏です。 そもそもドラン監督の作品は、生霊みたいに死にとりつかれていると感じることがよくあります。死の中でも、老母が老衰で死ぬとかじゃなくてpremature death。若くて美しい人がむざむざ…
「恋の渦」「愛の渦」の監督か。それで納得した。あの2つの映画も、エロスを追求するんじゃなくて性ってほんと人間そのものだよね、と、動物の交尾を観察するように、あけすけに描写した映画だった。この映画の場合、最後のオチはどうでもよくて(というこ…
なんか、納得しました。 ゴダールって女のことをちっとも理解してないけど、その美しさや優雅さに心酔してとりこになっていた、ある意味フェミニストなんじゃないかな。アンナ・カリーナにしれっと「みんな私の言うことを聞くわ、だってわたしは、とても、き…
ダメだ、この映画苦手…。 イタリア人のおばちゃんと息子たちとその女たちが、ずーーっと怒鳴り続けてるのを聞いてるのがツラくて。どん底まで不幸な映画はほかにもあるけど、私はこういうのダメなんだ。 ルキノ・ヴィスコンティは、アラン・ドロンをはじめと…
エミリオ・エステベスがいちばんエネルギッシュだった頃。監督は「シド&ナンシー」のアレックス・コックス、テーマ曲はイギー・ポップ。勢いあります。 <以下、ネタバレのような気もする> ストーリーは、なんかぐちゃっとしていて“夢オチ”的な乱暴な終わ…
「ホテルxxx」という映画はほかにもたくさんあります。不穏な映画もあるけど、おおむねハートウォーミングな作品が多い印象なので、この映画に限っては、単にそのまま日本語にするんじゃなくて「ホテル・ムンバイ~緊迫の60時間~」とか「~決死の脱出~…
ライアンってアイルランドの典型的な名前なのかな。「Ryan Air」って格安航空が有名なのは、この映画にちなんだものなんだろうか。 この映画は巨匠(作る映画すべて大作という意味でも)デイヴィッド・リーンが力を込めて作ったもので、アイルランドの荒っぽ…
2009年の作品。年代がわかりづらいけど、比較的新しいほうか。 「謎のカバンと女たち」が見たいけど、作り置きのガスパチョを勝手に客が飲もうとすると、薬が入っているので飲むな…見覚えがあるなぁ。「神経衰弱ぎりぎりの女たち」だな。タイトル違うけどこ…
これは1964年と大昔の作品。出どころはおそらく町山智弘の本だ。白黒で、冒頭のタイトルからなんだかクール。昨日見た「昆虫パニック」よりずっとソール・バス(オットー・プレミンジャーとかの映画タイトルデザイナーとして有名)が監督したっぽい…。(クレ…
原題は「Money Talks」。1999年の作品。 クリス・タッカーのマシンガントークが楽しいけど、トーンが高くて「さかなクン」みたいだなぁ。エディ・マーフィーの「ビバリーヒルズ・コップ」を1984年に見たときは「なんて面白いの!」とすごく盛り上がったけど…
ヒッチコックというよりオットー・プレミンジャーのタイトルバックのしびれるようなカッコよさが大変印象的だったソウル・バスというかソール・バス。 しかしこの映画のタイトルバックは、解像度の低い宇宙の静止画像にただ近づいていくだけの何もない映像で…