2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
大島渚監督の映画ってときどき見たくなる。濃くてどろどろしてるんだけど、華やかで粘度は意外と低い。 この映画の小山明子(先生)と川口小夜(しのちゃん)はとても魅力的です。小山明子って、アヌーク・エーメ的なクール・ビューティですね。本当にきれい…
1931年のイギリス時代の作品。 なんとなく、もうちょっと古いかなと思いました。画面替わりに文字による情景説明が入るし、主人公の夫婦の夫のほうは、顔は白塗りで口紅は赤く、作った表情の割にぞんざいなセリフ…無声映画の時代の人って感じがします。 妻の…
なんか、細かいところが面白いですね。この監督の映画は。舞台劇みたいに、キャラの立った人たちが入れ替わり立ち代わり。ど派手なタクシーの運転手や、息子の彼女とか。。 スペインのブランドDesigualみたいにカラフルで、色恋ごとがいっぱいで、賑やかな映…
監督がテレビのインタビュー番組でこの映画について話してたのを見て、借りてきました。彼自身が演じるインチキ駐在さんが、エロくて悪くていい感じ。彼が惚れる14歳の中学生も、大人と一緒に葬儀の仕事をしているところは大人に見えるし、セーラー服のとき…
オリバー・ストーンによるドキュメンタリーに続けてこれを見てみる。 改めて、デビューアルバムに10分間の「ジ・エンド」が入ってるって、もうそこで死んでもいいってことだよね。腹が座ってるのか、ヤケクソなのか、神がかりなのか。ジム・モリソンのそうい…
マーティン・スコセッシやブライアン・デ・パルマのようにオリバー・ストーンも音楽愛の強い監督なのか?というと、中で流れる楽曲のクオリティをみると、そうでもないのかな。 この映画が公開されたことは覚えてるけど、割とドアーズを聞きこんでた中二から…
まぁなんて美しい映像、美しい男たち。女性より男性の美のほうが強調されてる映画って、だいたいホモセクシュアルの男性監督が撮ったとみて8割がたは合っている。だいいちルートヴィヒの物腰が見るからに・・・ ヘルムート・バーガーはアラン・ドロンにちょ…
カトリーヌ・ドヌーヴは常に美しいなぁ。隙がない。しかし彼女がスペイン語を話すという設定は不自然。口パクの外国語は見ていてどうも疲れます。 フェルナンド・レイが少女を愛するというのは、「ビリディアナ」と同じだ。ビリディアナは修道女になったがト…
アルモドバル監督の作品はいくつか見たけど、こんなに昔のを見るのも、アントニオ・バンデラス出演作品を見るのも初めて。最近の作品は熟成されてて深い~と思うことが多いけど、この作品って、もっと、カラフルでやんちゃで、おもちゃ箱みたい。浴槽の中で…
この監督、いかれてるなぁ。だいたいドイツ人なのになんでこんなロケ隊まで組んでスペイン人の映画をドイツ語で作る必要があったんだ?誰が出資したの?いいけどやりすぎじゃね?・・・日本の昔のアニメも宝塚もヨーロッパとかが舞台のものが多いけど、少な…
何不自由ないけれど満たされない夫と妻が、半ばヤケクソになって、それぞれ別の場所へ夜遊びに出かける。そこでそれぞれ、若い女、若い男と出会う。ちょっとした気晴らしで済むはずだったのに・・・。 この人の映画は、いつも “ちょいと小じゃれた日常” から…
これもずっと見たかった!カーティス・メイフィールドが音楽を担当した、初の本格的ブラック・ミュージック映画だと思うけど、見始めると普通のギャング映画かな?って感じです。どことなく、演技が硬くていろいろアマチュアっぽい。しかしアメリカの映画の…
枯れた映画っていうジャンルがあるのかなぁ。 これとか「モリのいる場所」とか、河瀨直美の一連の作品とか。黒澤明やスピルバーグとかと同じテンションで見始めてはいけないやつ。とはいえこの映画はまだ枯れ切らない、まだ脂っけのある女の子が、生活の節々…
まさか南米が舞台の映画だとは。 アイルランド人がペルーにオペラハウスを建てる?無明の人々に文明を与える?大きなお世話だな・・・。主人公の行動に最初から反発してしまうと、映画ってなかなか楽しめないですね・・・。ドイツ人監督がそういう映画を撮る…
監督のジェニファー・リンチはデヴィッド・リンチの娘なのね。ツイン・ピークス シーズン3の悪いクーパー捜査官の世界みたいな快楽殺人の場面や、やたらと出てくる警察の場面がリンチ一族。 でも、リンチ一族だから、あのマスクはマスクでなくそういう風貌…
まあ今回もびっくりするくらい美しい映像でした。本当に繊細で、いまの日本の技術と感性の粋を集めたという感じです。そして、「君の名は。」につづいて、大人になった監督?によって、<以下ネタバレ?>主人公たちは愛を成就します。ちょっと前の少年少女…
アイスランド映画とは珍しい。先週旅行して帰ってきたところなので、延々と広がる溶岩台地、美しい流氷、あるいはやたらと人気のレイキャビクのホットドッグなど、感動を新たにできたりするかしらと期待して見に行ってきました。 アイスランド映画といえば見…
1930年、ヒッチコック英国時代の作品。画質は悪いけど、見ごたえがありますね。 陪審員の中に最後まで一人だけ意見が違う人がいるという状況は「十二人の怒れる男」を思い出します(あっちのがずっと新しい1954年)ほかの12人が声を合わせるところなど舞台っ…
この映画の公開からもう3年。 ぶっちゃけ、佐村河内さんの会話する姿を見ていて、耳が聞こえないとは思わない。聴覚の病気とか障害っていろいろあって、突発性難聴の話もよく聞く。「ほとんど聞えなくなったことがあったのは事実。そのとき自分は、今後ずっ…
ハーヴェイ・カイテルが若くて可愛い。わりと端正な好青年の役じゃないですか。今よくやってる枯れたオッサン役があまりに板についてるので、意外。「スモーク」の彼とかカッコよかったよね~。(ってあれ1995年か。24年も前)デニーロと比較されることがあ…
カサヴェテス監督、斬新。若いころはこんなの撮ってたんだ。 なんかジム・ジャームッシュ作品みたいじゃない?この作品を撮ったのがギリシャ系の白いアメリカ人ってのが、とんがり具合を感じさせます。オチもないし。 その後の監督の、すごく身近にある目立…
1932年のアメリカ映画。フランソワ・オゾン「婚約者の友人」のオリジナル版。これを見ると、オゾン監督がどれほどイジワルに原案をいじり倒したか、よくわかります。タイトルがネタバレだと思ったけど、この映画では “刑事コロンボ方式”で最初に殺害場面、そ…
このタイトル、「予告された殺人の記録」みたいだな。あのお話では、ある人がある人を殺すために探し歩いていて、何人かはそれを阻止しようとしているのに阻止できない。この映画では、誰にも言っていなかった秘密のはずのことを、実は長年みんな噂していた…
<ネタバレあり> いろいろツジツマが「?」なところがあるけど、なんか本質的な気味の悪さがある。ナンセンスホラーというか、理屈じゃない生理的な違和感が面白い。なんでウサギを食べるのか。なんで赤い服なのか。・・・そして、追い詰められたからとはい…
山崎努、やっぱりうまいなぁ。蒼井優のモラトリアムな感じ、竹内結子の駐在妻、今もかわいらしい松原智恵子、いい人になりきれなかった中村倫也、とキャスティングが良いです。 認知症をわずらう期間は人によってかなり違うんだろう。私の父は入院してから3…
どうして私は機内でわざわざこういう映画を見ちゃうんでしょう。 (以下ネタバレあり) 日常が急に密室サスペンス(ホラー?)になり、でも近未来ディストピアSFみたいな小ネタも効かせるのね、と思ってたら突然、ほんとうに何かが攻めてきてるし!でも振り…
2009年のマレーシアの映画。 「いい映画だった」と書けばそれで終わっちゃうんだけど、この気持ちの機微をどう表せばいいか。見終わってハッピーハッピー♪な気持ちになる、というのとも違う。やさしい気持ちではあるんだけど、よかったよかったというのとは…
ほのぼのと不器用で暖かい人間ドラマでした。時代設定は100年以上前だけど、(ハリポタを見慣れてるからか?)イギリスのボーディングスクールの風景は古くは感じられませんでした。こういう映画見るといつも不思議なんだけど、老けメイクの技術って良くなっ…
1935年の作品。クラーク・ゲーブルが「風と共に去りぬ」と比べてそれほど若くもないけど白黒のかなりシンプルな画面。この人は知的でやんちゃで精悍で、いい顔をしてるなぁ。 残虐なブライス船長を演じてるチャールズ・ロートン、すごく見覚えがある。「パラ…