2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
スペインのサンセバスチャン国際映画祭というイベントで、今年は日本の新進気鋭の監督作品が40本近くも上映されるとのこと。 その作品リストがあまりに魅力的なので、レンタルできるものは全部借りてみることにしました。82分という短い作品だけど、ひとつの…
キューバに行くと、革命前に走っていた大きくて四角いアメ車がまだたくさん走っているとのこと。 いまのキューバ以外の中南米諸国はずっと同じなのかな。 ロシアなどの後ろ盾があったとはいえ、あんなに近くの強大国と戦って革命軍が勝つなんて、よほどの軍…
1992年作品。ジュリエット・ビノシュ若い〜。この映画あたりから魔性の女と呼ばれるようになったのかな?もっと前?「おやすみなさいを言いたくて」ではすっかり大人の女性になりましたよね!しかしこの映画も、ルイ・マルらしさがあるのかないのかよくわか…
ごめん、わからない・・・動物やら変な軍隊やら、幻想的なようで断片的で・・・。ひとつひとつの場面やエピソードがどういう意味を持つのか、どうつながってくるのか、とうとうわからずじまいでした。
ユニーク、興味深いという意味で面白い映画でした。 中世のようなシチリア島パレルモの町に写真を撮りに来たカメラマン。彼は疲労しすぎて幻想をみているのか? ほとんどSFといえる作品なんだけど、あまりに現実的なのでほぼドラマとして見てしまいます。そ…
この監督はとことん誠実な映画づくりをする人だな。と感じました。 「聖なるもの」振付家ピナ・バウシュとそのバレエ団を取り上げたドキュメンタリーです。 名前は聞いたことがあったけど、多分この人たちの踊りを見るのは初めて。 あまりに美しくて感動しま…
ドイツ人の音楽監督が、ポルトガルのリスボンにいる映画監督と仕事をするために、えっちらおっちら車で現地に向かい、なぜか彼に会えないままリスボンの音を拾い歩くという、不思議で楽しいロード・ムービー。主人公の「ミスター冬」が、いいおっさんなんで…
1999年のメキシコの映画。タイトルの意味は「犬のような愛」だそうです。「バードマン」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、主演は「モーターサイクルダイアリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナルですよ!中南米の情熱がぶわ〜っと吹き出してく…
途中までしか撮影できなかった映画の、キャストやスタッフに対して、「すまん、あのときはこういう事情だったんだ」と説明するための映画、ではなさそう。 こういう映画を作る理由って、監督が自分とハリウッドとの対立についてどうしても物申したいから、な…
パリの各区をテーマにしたビデオクリップ18本をまとめたもの。 1本6分くらい?ミュージッククリップくらいの長さで、始まりと終わりはかならず町の風景なので、気をぬくともう次のが始まっちゃう。 面白い!と思ったのは、いつものブシェミを使ったコミ…
1985年。ちょうど私が上京した頃の東京の風景を、小津を愛するドイツ人映像監督が拾い上げていきます。 何十年も前の東京をそこに探しても何も見つからないけど、彼は過去にこだわらず現在の(バブルまっただ中の)東京を凝視します。 その視点は・・・ピー…
びっくりするくらい昔、1980年の作品。 でもいつの時代かわからないふうなので、古いとも新しいとも。 ただ、初めてビデオカメラを持った人の作品のような、照れに近いものがあります。現場音とか。 「永遠の休日」なんて言葉を使うのが、まだ年端もいかない…
1956年作品。 DVDに入ってた特典映像に、当時アメリカではヨーロッパのリアリズム映画が流行っていたという談話が入ってました。この映画は実話に基づいていて、ハリウッドのエンタメ性を排そうとした作品なのだそうです。だから「カメオ出演」をせずに、冒…
1942年作品。 戦時中に本土ではこんな映画が作れるんですよ、あの国は・・・。(あれほどの規模ではないにしろ、しょっちゅうどこかと戦争してますもんね) 戦争なんてどこにも感じさせない、家庭を舞台にした怖い怖い心理サスペンスです。<以下一部ネタバ…
1929年作品。ヒッチコック30歳のときの作品です。 すごい、まさに「トーキー」。 オーケストラ演奏による劇伴から始まり、最初の会話まで5分。<以下一部ネタバレ>きわめて初期のイギリス時代の作品だけど、誤って人を殺してしまったアリスが受ける心理…
イギリス時代の1937年の映画。 主役の女優さんかわいいなと思ったら、「暗殺者の家」のベティでした。 84分という小品だけど、ストーリーづくりが丁寧で、一つ一つの場面を積み重ねて納得のいく結末にもっていきます。一生心に残るほどインパクトの強い場…
1955年作品。 カラーです。主役はグレース・ケリー。上流階級のお嬢様の役どころなので、えもいわれず美しい衣装がたくさん登場します。DVDには、この衣装をデザインした、パラマウントのデザイナーであるイーディス・ヘッドのドキュメンタリーも収録されて…
カナダのフランス語圏ってイメージ湧きにくいなぁ。 英語圏なら、アメリカにかなり近いイメージで、少し寒くて少し人口が少ないと想像できるけど、モントリオールは都会でボストン、ニューヨークとかにも近い。どんなところで生まれ育つとこういう映画を作る…
いま話題のグザヴィエ・ドラン監督の初監督作品。初めて彼の映画を見ました。 たった19歳のときに撮ったなんて信じられない! すごい色彩感覚。独特の美しさをもつ小物の数々の使い方。インテリアにしろファッションにしろ、見た目からどういうことが伝わ…
義母が「20年後に結婚式で彼女が、『ママさえいてくれたら』と思うことが怖い」。 離婚した本当の母が「わたしは、そう思ってもらえないことが怖いの」。・・・どちらも痛い。痛みのない人生はないけど、そんなのがどうでもよくなる幸せな瞬間もたくさんあ…
安心して見られる、ほっこりムービー。ベン・アフレックは、お金も地位も欲しい普通の男を演じるのにぴったりだけど、どうしても若干「あいつ悪いやつなんじゃないの」感が・・・と思うのは私だけかしら・・・。 リブ・タイラー、可愛いですね!透き通るよう…
イギリス時代劇。髪型が盛り盛りじゃなくて意外に現代的だからか、どうしても、どーうしても、モンティ・パイソンのギャグスケッチにしか見えない。タイトルと裏腹に、ニヤニヤしながら見てしまうのが申し訳ないくらいでした。(cf.「ここはスペイン(まさか…
1938年に行われたベルリンオリンピックの、記録映画?ドキュメンタリー?というより、スポーツ、オリンピックというものの観念を映像化するために実際のオリンピックその他の映像を用いた美術作品。か。ヒットラーが開会宣言を行うオリンピックの映像なんて…
韓国のバイオレンス映画って、迫力があって見応えがあります。 ただ、「面白い恋愛ドラマ」であっても同じなんだけど、数分間に一度は必ずある「えっ!」というドキドキする展開、残酷な運命、激しい愛と絶望、といったものを贅沢にちりばめた、韓国作品の特…
流れるような、つかみどころのない映画でした。 こういう夏休みって、あるよな。でも、ありそうでないかも。 二階堂ふみは、こういう経験から学ばなくても十分大人。にしか見えない、という意味でミスキャストなのかもしれないけど、自然ないい演技でした。…
平べったい、舞台みたいな画面と、棒読みみたいな演技。 一瞬、見るのを止めようかと思った。でも、もしかして・・・と調べたら、「紙屋悦子の青春」を撮った監督の、そのひとつ前の作品ですね。静かな映画だけど、クライマックスはけっこう重い。今日は8月…
面白・・・かったけど、最後の最後があっけなかったな。 <以下ネタバレ> だって、ベン・アフレックがいかにもウソついてる顔なんだもん。 ずーっと、国家だとか大企業だとかの陰謀は彼が全部背負ってるんだと期待してたから、スカっと終わってから「で?え…
続けて見ました。 日本人が見る順番としては、あっちが先でこっちが後、というのが正しかった気がする。 同じ戦闘場面で、同じ壕のあっち側とこっち側で撮影してる。ぞっとする。 同じような若い男の子たちが、同じような枯草みたいな色の軍服を着てるのに。…
2006年の映画。もう9年も前です。 激しい戦闘シーンは、揺れるカメラや、弧を描いて飛んでくる手榴弾など、自分がその場にいるように臨場感があります。その場にいて石のような心になっていたように思えてきます。この映画は、そういうリアリティをすばらし…
1992年のイタリア映画。 カンヌでグランプリをとったのに日本では評価が低いらしい。 私も最初に通しで見たとき、まったくとっかかりが見つけられませんでした。 現代イタリア映画ってものをまるっきり見たことたなくて、イタリア人のふつうの生活ってものが…