日本映画(80年代まで)
大島渚監督作品をひととおり見ようと思ったことがあって、多分そのときに「これから見る」に入れておいたんだろうな。サムネイル写真の栗田ひろみと石橋正次の笑顔が明るくて、見てみました。サムネイルが白黒なのに、映画派カラーなんだな。栗田ひろみも石…
これも「世界サブカルチャー史」で取り上げていたので、再見してみる。前回見たのは4年前で、その時はうるさく感じたようだったけど、少なくとも冒頭はとても静かだ。 ブレードランナーの影響を色濃く受けた2019年のネオ・トーキョーの盛り場は当時の香港み…
これ1984年か。バブルのまっただなか、やりたい放題やったんだな~ 「世界サブカルチャー史」で押井守本人が語ってたので、見たくなりました。「うる星やつら」は昔から好きだったので、これだけ時間がたつ中で一度も見てないとは思えないけど、あんまり記憶…
なかなかスリリングで、暴力描写は唐突だったり残酷だったりもするんだけど、見終わると納得感もあるなかなかの佳作だったと思います。なんか、ジョーダン・ピール監督の「NOPE」を思い出しました。全体的にすごく、欧米による支配による長年の痛みをこの映…
すごく不思議な、変な映画だった。萩原健一がブルースではなく浪花節をがなりたて、遊女の田中裕子(びっくりするくらい綺麗)がアメリカのドレスを身に着け、沢田研二はあやしげな興行師をやっている。場面場面のつながりが希薄だったり、ストーリーが全然…
1979年の作品。主役の新米探偵に松田優作、その事務所の所長が野際陽子、刑事が田中邦衛。渦中の一族のメンバーは沖雅也、篠ひろ子、結城しのぶ、峰岸徹、老けメイクの岸田森。・・・と、素敵な役者さんたちの全盛期が見られてときめきます。映画全体の印象…
なるほど、こういう映画なんだ。割と面白かった。タイトルと絵ヅラから、若いやくざの抗争映画かしらと思ってた(それも合ってる)けど、”最近はやりのメタバース”や初々しい恋愛もちりばめて、若手の勢いのある俳優がたくさん熱演してることもあって、楽し…
1956年公開、江利チエミを主役に作られた実写版のサザエさん。面白かったー。サービス精神旺盛な娯楽映画です。 江利チエミ、屈託なくおっちょこちょいのキャラクターがぴったりです。このキャラだと母フネ(きれいだなと思ったら清川虹子!)が口うるさくな…
タイトルを「愛怨」まで入力してKINENOTEで検索したら、同じ頃に「愛怨」がタイトルに含まれる作品が他にもいくつかヒットした。昭和初期の流行語か?どういう時代だったんだろう。愛怨、愛と怨みのはざまが「愛怨峡」ですかね。 冒頭、クレジットと「昭和12…
これ、過去(2015年)一度テレビでやったのを見て「感動した」とか書いてた私。稲垣監督の作品を見たのは過去にそれ1本だけ。三船敏郎がメキシコ映画「価値ある男」の主役に抜擢されたきっかけになったのがこの映画と聞いたので、じゅずつなぎ方式で再見して…
川島雄三監督の作品は、人間が生きてて、完全な善人も完全な悪人もいない。みんなどこかズルくて、どこか可愛い。ふつうの人たちがワイドショーを見ることも、ネットで悪口を書くこともなかった時代。 戦後かつ”高度成長期”前夜の1958年(原作は1957年)。恋…
DVDなのに古書の匂いがする。少しカビっぽいような…。よほど前に借りてから時間が空いてるのかな・・・。 これは普通に映画かと思って借りたけどKINENOTEには記録がない。テレビの「土曜ワイド劇場」で1982年に放送された”テレビ映画”らしい。大林監督作品の…
1983年の映画か。不良女子高生が頭を赤くして、長いスカートで地面をズルズル引きずってた頃の文化を伝える作品となっています。 ストリート・スライダーズはハリー作のパワフルな曲もいいけど、蘭丸の書いたデリケートな曲も好きだった。国分寺のスタジオで…
これも評価の高い、ずっと見たかった作品。勝新太郎が主役でこのタイトルなので、かなりヘビーな暴力の多い映画を予想してた(典型的な苦手分野)けど、非常に軽妙でとにかく面白い映画でした。暴力の場面も多いけど、残虐さを強調するのではなく、いじめの…
今これ見る人いないだろうな・・・ 「敬愛するアニエス・ヴァルダ&ジャック・ドゥミ監督作品ぜんぶ見る」の続きで、DVDでしか見られないものをまとめてTSUTAYAで借りてきました。 英語のタイトルは「Lady Oscar」。ベルサイユとか薔薇とか言われてもフラン…
1954年の作品。私は娘時代の原節子の、悪い子の演技や怒った怖い顔が見たい。でもこの映画では冒頭から「いやぁねお父様、ウッフフフフフ」という、完成された”原節子美”を見せています。・・・えっこのお父様、実の父じゃなくて義理の父なの?で、夫は平然…
小松左京だしパンデミック関連だし、いつか見たいと思っていたらこれもU-NEXTに入ってたので見ました。 草刈正雄、まだ演技かたいな。見たことのあるハリウッド俳優たくさん出てるけど、ものっすご日本映画だな。南極ロケとマチュピチュロケ、すごすぎるな!…
見損ねてたので見てみる。つい同じ監督や同じ俳優の作品をぶっ続けに見てしまうけど、あれこれ混ぜて見ないとなんとなく息詰まってくるし。 石坂浩二が若くて実にイケメン、岸恵子はまだ若い。中井貴恵がすごく初々しい。でもそれ以外の出演者もすごく懐かし…
「エロス+虐殺」「血は渇いている」ときたので、今度も尖った作品かなと思いつつ、タイトルが温泉で岡田茉莉子の静かで美しい横顔のビジュアルを見ると「伊豆の踊子」みたいなしっとりとした作品かなと思う。 あらすじを見ると、昔よくあった、いいかげんな…
<結末にふれています> 1948年の作品。黒澤監督の「白痴」で女王然とした原節子に感動したので、彼女が華やかな役どころを演じてる作品を探してたどりつきました。吉村公三郎監督作品は「安城家の舞踏会」と「わが生涯の輝ける日」しか見たことがないけど、…
1951年の作品。すごく昔っぽいけど「羅生門」より後なんだな。黒澤明監督のこれより初期の作品ってほとんど見てないな…。 三船敏郎と森雅之が引き上げ船で出会う。タイトルの”白痴”は森雅之のことで、いつになくスマイリーな表情。知性派二枚目のいつものイ…
これおととし見たみたいだけど全然覚えてないや。ポスタービジュアルが強烈。横尾忠則?沢田研二を主役に起用したのは英断だなぁ、これほど品位のある主役でなければ、もっとキッチュな安っぽい作品になってたかも。 皇居前や国会議事堂でゲリラ撮影をしたと…
こういう、日常のなかの大爆発!ってコントみたいだな。瞬発力が必要なこういう映像を長編映画1本分作るのってすごいエネルギーだな。制作年は1984年とのこと、そういえばこの頃はなんだか世の中全体が前向きでエネルギッシュだった気がする。 小林克也が若…
「外科室」の流れで、玉三郎が出演していた作品を見たくなりました。 これは1969年の作品だけど今年リマスターされたらしい。メインは玉三郎と山崎努と加藤剛。なかなか凝った演出がされているけど、村の場面では玉三郎だけ異形のものとして白塗りの顔で演じ…
多分なにかで勧められてたんだろう、普段私が見るジャンルじゃないけど見てみました。中村錦之助の演じる時次郎はやくざ者。一宿一飯の恩義で、何の縁もゆかりもない男を殺めたところ、その男に「妻と息子を頼む」と言い残される。事情を話して彼らを親戚の…
さっき見た1951年「めし」では若夫婦、1960年「娘・妻・母」では中年のやもめ役だった上原謙の息子、加山雄三が、1967年に主役の若者として出演しています。「若大将シリーズ」がまだ作られていた時期の、精悍な好青年を絵にかいたような加山雄三が、不可抗…
(U-NEXTでの公開期限が明日までなので、慌てて見てる) そういえばこの映画も見てなかった。1951年作品、もちろん白黒。タイトルロールがすごいよ!原作:林芙美子、監修:川端康成ですもん。主演は上原謙と「当方専属第一回出演」の原節子。杉村春子に小林…
1960年の作品。ジャケットは高峰秀子だけど、淡路恵子も原節子も草笛光子も中北千枝子も杉村春子も三益愛子も出てる。森雅之と宝田明も。原節子と高峰秀子と草笛光子が姉妹。中北千枝子がセールスして回ってるのは、77万円を信託すると6年5か月で100万になる…
今村昌平のごく初期の作品。 冒頭、1958年の地方都市の、まだ戦後の雰囲気が残る駅前。集まってきたのは星形のバッヂを胸に付けた悪そうなやつら。新卒サラリーマンみたいな若造は小沢一郎だ。一番悪役ヅラしてるのは西村晃(若い頃のミシェル・ピコリと重な…
これもまた、今誰が見るんだろうという作品。同年代の人と話してたらこの映画の話が出て、今さらもいいとこだけど見てみようと思いました。 確かに出てるわ、江口洋介と織田裕二。手芸部の部長は清水美沙か。カン高い声は確かに彼女のものだけど、ふっくらし…