2019-01-01から1年間の記事一覧
※ネタバレありますこれって「TED」をベースにしてアメリカ人が造っちゃった映画?ピカチュウだけしゃべって、最後にそれがじつはxxだったとわかるなんて、もう本筋とは全く違うコミケの同人誌の世界。と思ったら、名探偵ピカチュウってゲームがあったのね。…
アルモドバル監督の作品のなかで、これが一番昔のものです。カルメン・マウラがまだ若くて、憂鬱な妻の役。昨日見直した「ボルベール」では謎の年配女性の役でした。今この映画を作るとしたら、妻の役は誰だろう? 一見普通の家庭だけど、10代の息子は麻薬を…
パワフルで引き締まった女性のリズミカルな動き。タイトルの文字の色使い、強いビート…しょっぱなから、ハリウッド的なアメリカ映画と、まるで違います。今のブルックリンはアートっぽくて、なんとなくナチュラルでオーガニックなカフェとかがたくさんある観…
こんな言い方はよくないかもしれないけど、この映画は…ダメだな。この映画はいろんなところがおかしい。なぜかフランス語で、口パクの人が多くて、臨場感が薄い。建物の中はリアルだけど、屋外はぜんぶスタジオに設けたセットで、舞台みたいな閉所っぽい雰囲…
映画評論やさまざまなオススメ情報を読み散らかして早10年近く、名前は知ってるのにいまだに一本も見たことのない監督がいました。それがファスビンダー監督です。TSUTAYAに行っても、「映像乱れあり」の大昔のVHSしかないし、なかなかハードルが高かったの…
これは面白かった。見た人たちの感想に「引き込まれて最初から最後まで一気に見た」というのが多いのも、わかります。最近よくある、CGやストップモーションなどを使った非現実的なエフェクトなど何一つなく、ある意味白黒の時代の映画みたいにシンプルで勢…
宇宙未来SFってごまんとあるけど、スターウォーズ はやっぱり好き。私の好みに合うというより、この映画が私の好みを作っていったからです。小学生の時に見て、それから一緒に大きくなってきました。 今日も映画館に、すごくきちんとした中年のサラリーマン…
ハンバーガーチェーンという良く親しんでるテーマだし、ストーリーもシンプルにテンポよく進んでいくので、楽しくサクサク見られます。自伝に基づいているだけあって、面白かったです。 この映画って要は、安っぽくて不良が集うようなマクドナルドは、本来は…
「ジュリエッタ」は海外向けのタイトルのようで、原題は「Silencio」。「マルホランド・ドライブ」に出てくるナイトクラブの名前と同じなので、沈黙という意味ですね。この監督の映画はドタバタ喜劇も多いけど、この映画はわりと重い。知的で繊細な主人公ジ…
アポロ11号ってキューブリックがアリゾナの砂漠で撮った作品じゃないの?…という電波系のデマをネタにする場じゃないですね、ここは。失礼しました。 宇宙映画やドラマってごまんと撮られているので、今あえてアームストロング宇宙飛行士の映画を撮るのにあ…
先日神田古書街に行ったときに、1977年発行の植草甚一「サスペンス映画の研究」という本を見つけて買いました。いかにも高度成長期っぽい装丁で表紙には「第三の男」のオーソン・ウェルズ。即買いしてしまいました。 ※ちなみに2005年に再発してます↓↓↓ 1970…
韓国の映画やドラマには、必ずお母さんの心配そうな顔と、お母さんが家族にご飯を食べさせる場面がある。過剰な思いはゆがんで発露することもある。日本にもおおっぴらにできないことをやっている人たちがたくさんいるように、韓国にも裏で悪いことをしてる…
監督の名前がタイトルに出ただけで血圧が少し上がるくらい期待が高まるのに、「バニー・レーク」でも見る人を魅了したようなオシャレなタイトル。今ならミシェル・ゴンドリーでも使いそうな文字の端っこが丸くなったカワイイフォント。最新ファッションでい…
不思議な映画だったなぁ。 「なんでも屋くん」でしかなかったラザロ少年が、高熱に浮かされて崖から落ちて「たぶん死んだ」感じになり、一方、伯爵夫人に搾取されていた村人たちは警察に導かれて村を後にする。数十年後、彼らは都会で食い詰めて詐欺や盗みで…
これは面白かった!手に汗握る、練り上げられ、エンタメ性の高いサスペンスです。ヒッチコックらしい強烈なスリル、「どうやって撮った!?」と思うような映像効果、大勢の人たちの中にいるのに助けてもらえないというシチュエーション… そしてクライマック…
日経新聞をほんの短期間読んでたことがあるんだけど、「私の履歴書」のほかに、あの新聞の映画欄はとっても好きだった。あの欄の紹介を見て、岩波ホールに「五月のミル」とか見に行ったりした。今はネットで見てたんだけど、ここ数か月更新がないということ…
あきらめの中にある母の愛を克明に描けた、たいへんな名作でした。最後の最後まで、まるで印象の薄い地味で従順な母が、というギャップが強烈。 この映画の中で、母が息子を追う最後の10数分間を除いた部分は、私にとっては、言葉は悪いけど「むなくそわるい…
ヒッチコックの作品も、見てないのが残り少なくなってきました。さすがに「傑作」にあう確率さがってます。 普通は夫婦のうちどっちが孔雀かというと、着飾った奥さんかな?と思うけど、この映画ではフラフラ飲み歩いてる「孔雀」が夫で、働いて稼いできてそ…
KINENOTEでタイトル「リング」と検索すると2つヒットします。例のシリーズものと、これ。こちらのリングはボクシングのリングと腕輪のダブルミーニングです。 時は1927年。まだまだ無声映画の時代。冒頭の遊園地の描写は、コントラストの強い白黒映像で、ブ…
このところ全然映画を見る時間がなかったな~。機内で途中までしか見切れなかったこの映画、やっと借りられました。 「指輪」前のチンピラ役ばっかりやってたヴィゴ・モーテンセンが好きで、最近はその路線の役ばかりなので個人的には嬉しい。この映画ではほ…
市川崑監督、黒澤明らが脚色ですって。すごいけど、それほど構えないで見てもいい、軽めの娯楽時代劇です。 役所広司が主役の「どら平太」。役人だけどわざと不良を装って、街のワルどもを一網打尽にしようと企んでいます。眉毛をキリっと描いてるので、いつ…
おもしろいなぁ。昔の歌番組みたいな真っ白のスタジオに、ほとんどライティングだけの設定で、主役の渡哲也や妖艶な歌手という設定の松原智恵子が歌う。とても美しいんだけど、リアリティと真逆の方向性が不思議。多摩川?を車で走る場面とか、小さいころに…
いろいろ作りすぎてる気はするけど、この映画はとにかくメアリーとエリザベス、シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーの演技が素晴らしいです。前情報なしで見たので、「シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーに似てるけど、もしかして本人?」と思…
「ラブレス」も切ない切ない映画だった。日本にも悲しくて美しい映画を撮る監督はいるけど、子どもの切なさといったら…。この映画も、不愛想な兄弟が中心にいて、忘れられかけてた父が帰ってくる。「父帰る」というテーマは古今東西の小説や映画で語られてき…
タイトルの意味は「破滅への道」か。 ポール・ニューマン、トム・ハンクス、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグとか、いつもは爽やかな善人の人たちが、わざと悪者っぽい演技をしてるって最初に思ってしまった。「タメ」の多い演技をさせていて、観客がつら…
この監督の映画を見る前は、けっこうワクワクする。いつも変でユニークな味わいがあるけど、次はどうくるか?きっと今回も、最後は(人間っていろいろ大変だしダメだけど、明日もまたなんとかやっていこう)って思えるんだろうな・・・って。 この映画は、ま…
レジェンド、スパイク・リーが監督!プロデューサーは「ゲット・アウト」「アス」を監督したジョーダン・ピールだ。潜入捜査官はアダム・ドライバー。タイトルの「クランズマン」の「クラン」=「Ku Klux Klan」。かなり期待して見たんだけど、いろんな意味…
冒頭の南洋語りはちょっと見慣れない感じで面白い。 それが終わってタイトルが出てからは、急に関西弁で人情ものの世界。私はこの時代は知らないけど、まだがらんとした町なかの様子、いろいろあるけどみんな一生懸命だった時代の人たち、なんだか懐かしさが…
サウジアラビアは、女性の露出部分が世界で一番くらい少ない国だ。真っ黒な衣をかぶって顔は目だけを出す。だけどこの子はオテンバだ。ゴージャスな美人(モニカ・ベルッチみたい)の母親と雰囲気違いすぎ~~ この国では女の子が自転車に乗ることもできない…
このドキュメンタリーはじっさい、テレビ界隈で大いに話題になってるみたいです。ドキュメンタリー系の作品を作る人たちの中には、自分の強い信念に沿った物語を見せようとする人もいれば、とにかく深いところまでもぐって悪い部分を出そうとする人もいる。…