2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
歴史に残りそうなタイトル。 何も知らなくても、これがきわめてロマンチックな恋の映画だということがわかる。 その中でも、繊細で新鮮な感覚を期待させます。 だって、冒頭から軽やかでクラシカルなピアノ曲が流れて、ギリシャ彫刻の画像に手書き文字なんて…
「(500)日のサマー」が、優しく何気ない映画だったように、この映画も、喜怒哀楽があるけどどこか穏やかさが続いてるようなところがある。それは、フランクがメアリーを見る目がずっと暖かいから。メアリーがずっと元気で優しいから。でも、なんとなく…
クリスマス・イブのロサンゼルス。分厚い上着を着た女、タンクトップ一枚の女。みんな娼婦だ。 半分くらい見たところで、iPhone3台で撮ったという話を思い出しました。 臨場感あるなーと思って見てたけど、言われないとわからない。それは映像に手ブレがな…
さっき見た「大魔神」と同じ1966年の作品。なんかこういう対比って楽しい。あれ、原題は「Fantastic Voyage」素敵な旅、か。体内への旅と考えると素敵なのは確かだけど、このタイトルでは医療SF感がゼロです。邦題のほうがいいな。冒頭でTWAとロゴの入った飛…
1966年の大映映画。 普通に、むかしの時代劇。このころの時代劇は、役者さんたちがまだ着物を着なれていて自然です。昔の日本の山々は、こういう少し濁った緑・茶系の色味だった、なんてことはないか。そうそう変わるわけないですね。当時の映画フィルムの色…
原作が家にあったので高校生のときに読んで、衝撃だったけど結末に納得したのを覚えてる。 あまりに残酷な描写と聞いてたので、この映画が公開されても見に行くのがちょっと怖かったけど、描き方は淡々としてて、表現が怖いわけではなかった。怖いのは日本人…
「犬ヶ島」の関係で借りたかと思ったけど違った。「ジュピターズムーン」が良かったので、同じ監督の一つ前の作品を借りたのでした。それにしてもこの「犬ヶ島」感。人間はみんな「白人」なんだけど、やけにエキゾチックで、どこの人たち?って不思議な感触…
しっとりとした詩情のある映画でした。 大泣きさせるんじゃなく、しんみりとさせておいて、ホイッと最後に視点を変えて昔話みたいに終わったのも、考え抜いてのことだっただろうと思います。 でも、認めたくないなぁとも思う。 上司から言われて人を切ること…
帰りのキャセイパシフィックの機内で見た4本目。 アイルランドのアニメーション会社の作品。原題「The Breadwinner」。 Kinenoteには登録がないけどWikipediaには邦題で項目があります。Netflixで配信されてるのね。 タリバン政権下のアフガニスタン首都カ…
帰りのキャセイパシフィックの機内で見た3本目。 ボルグvsマッケンローってまさに私がテレビを見ていた時代で、そういえばあの頃猫も杓子もみんなテニス部だったし、ウィンブルドンという地名はテニスの聖地として私の脳裏に焼きついたものでした。といって…
帰りのキャセイパシフィックの機内で見た2本目。 細田監督の映画ってあまり見ていないな。 タイムトラベラーってこんなお話だっけ?設定以外は原作に沿わないで創作した? 面白かったけど、彼女が「時をかける少女」になった必然性は「その年頃の女の子には…
帰りのキャセイパシフィックの機内で見た1本目。 これって日本のマンガが原作なんだ!で、日本では2本に分けて映画化されてたんだ。 どうりでお好み焼きとか出てくるのね?でもてっきり韓国オリジナルの映画だとばかり思ってました。それくらい、韓国の山…
行きのキャセイパシフィック機内で見た、4本目。 面白かった。実話だなんて、アメリカって国は一体・・・・。 しかし邦題サブタイトル、彼はアメリカを「はめた男」じゃなくてアメリカに「はめられた男」だよね?この違いはとても大きいと思うんだけど・・…
行きのキャセイパシフィック機内で見た、3本目。 一言でいうと、ゴーストバスターズやハングオーバー!を女性版でリメイクしたのと同様、ジェームズ・ボンドを女性でやってみた映画。シャーリーズ・セロンの幅の広さは本当に素晴らしくて、美しくも強くもあ…
キャセイパシフィックの機内で見た2本目。小説は何十年も前に読んだし、ドラマでも映画でも見たから筋は頭に入ってる。 にしても、なんとなく一つ一つのエピソードに納得感がないまま、するする進んでいく感じがしました。 やけにキャストが豪華。ジョニー…
2018年8月10日、キャセイパシフィックの機内で見た1本目。 珍品、って感じですね。こんな映画を作るウェス・アンダーソンに少し好感を持ちました。 だってタイトルが犬ヶ島で、舞台がメガ崎市だよ?長崎、茅ヶ崎、メガ崎。ミリ崎、キロ崎、メガ崎。ありそう…
これずっと見たかったんだ。 日経新聞の映画欄で久々の五つ星だったので。映画文化と関係なさそうな新聞だけど、ここの評価は昔から信頼できる、というか、私と合うのかもしれません。すごく美しい映画。浮遊する青年の、浮き方がうっとりするくらいきれい。…
前評判高かったですよね、この作品。この事件の当事者たちに再現「映画」をやらせたってことで。 最近の日本の映画で、ほぼ素人の俳優たちを起用した作品が面白い・・・けどこれはフィクションじゃない!本人たちが実際にあったことをなぞるドキュメンタリー…
ディズニーだから良い子の映画に違いない。 ヒュー・ジャックマンが良い子の映画に出ると、いい人x良い子の映画で、真面目すぎてツマラナイ予感がする。 しかしこの子役の子はいい面構えをしてるな。ダコタ・ゴヨというんですね。覚えておこう。 ロボット・…
ジェイク・ギレンホールの名前を見つけると、(ああこれは、ジェイク・ギレンホールが出る系のミステリアスなサスペンス映画だな)と期待が高まるようになってきました。パブロフの犬的。 でもこの映画は、ちょいと違っていたかもしれません。前のめりなゾク…
1979年に日本の映画監督がコルカタに飛んで撮影したドキュメンタリー。 マザー・テレサがまだ若々しいし、コルカタはまだカルカッタと呼ばれています。 この時から40年近くたって、マザーが亡くなってからもう20年以上もたってしまったけど、コルカタの状況…
2000年、中国で中国人監督が撮った映画。 一人語りの感じや人魚のキッチュで可愛い感じが、ウォン・カーウァイ監督「恋する惑星」みたいじゃない? この女の子、ジョウ・シュン がすごく印象的。 少女みたいに可愛く、峰不二子みたいに悪女で、強くて柔らか…
リアルで力強い映像。 主役の喋り方がほぼ、ビートたけしです。なんだよこの野郎、馬鹿野郎。巻き舌で、俺がよぅ、それでよぅ、xxってんだからよぅ。東京の下町っ子なのかな。 少年院にいたことのある人たちを使って撮った映画らしい。ドキュメンタリーに近…
バロウズと、マイ・プライベート・アイダホ以降のガス・ヴァン・サントの作品の間を繋いでる感じ。この映画は主人公の、のちに更生を試みることになる若いジャンキー、ボブの独白の形で進行します。まるでビート派の詩みたいじゃない?バロウズ本人も登場す…
ラップランドといえばサンタとトナカイが住んでる、北欧の北の突端のあたりでしょ?というくらいの知識しかないのが、普通の日本人だと思います。ラップランドという呼び方が差別的だということも、サーミという民族のことも知りませんでした。すみません。…
話題のこの映画、やっと見てきました! 日本一?の歓楽街、新宿は歌舞伎町のTOHOシネマズの2番目くらいに大きいスクリーン、満席の観客。 予告編は、私が見ないタイプの、若い役者さんがたくさん出る作品ばかり。 インディペンデント映画だけど、情報番組で…
面白かった・・・絵も音楽もとてもきれい。 ただ、最初から最後まで、どこかで見たような感じ。 絵の、特に色遣いは割と新鮮なんだけど。俳優を声優に使う試みはもう飽きたけど、杉咲花はとても良いです。すごく可愛くて少女らしい、清潔な声がアニメによく…
1967年の作品。カトリーヌ・ドヌーヴは美しくて端正で大人っぽいので、若いけど、初々しさや戸惑いがあんまり見て取れないんですよね。感情の起伏があまりないように見える。もっと若い彼女を「シェルブールの雨傘」と「反撥」で見たときには、弱々しいって…
若い頃ならともかく、やらしいおじさんとなったアル・パチーノが主役で、いきなり小僧に女の愛し方を語り始めるなんて、こりゃー困った映画だと冒頭から思うわけです。第一、タイトルが。これではロマンスかポルノ映画にしか見えないよ!そんなやらしいオッ…
1976年の作品。 マイキー=ピーター・フォーク(当時49歳)とニッキー=ジョン・カサヴェテス(47歳)の逃避行・・・なんて、それだけでゾクゾクしますね。なんてチャーミングでキュートな男たちでしょう!映画が好きで、熱くなって演じてるから素敵なんでし…