2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
私、なんでこの映画の感想を書いてなかったんだろう。 大学の英文学部で原作者トマス・ハーディの授業を取ったけど、この本は読まないままだった。映画化されたものを見たのは偶然、確か・・・ドイツのどこか・・・ホテルかな。部屋に置かれたテレビで放送さ…
(結末に触れています) この原作(の翻訳)を読んだとき、「アメリカでベストセラーなんだ、すごく独特の世界で美しいけど、どこか拙くもある」って感想を書きました。著者は69歳の動物学者の女性。カイアの緻密な人物造形と比べて、二人の男の造形がゆるい…
1951年の作品だけど、リマスターされていてすっごく映像がきれいです。 「天井桟敷の人々」の監督だよね。「巴里の空の下」とか「嘆きのテレーズ」も見たな。人々が優雅で、ダンスを踊るように動く。夢の中みたいにどこかロマンチックで、でも胸がつぶれるく…
アルモドバル監督作品はほとんど見てるけど、この作品の内容がよく思い出せなかったので、また見てみました。 順番でいうと、世界に知れ渡った「オール・アバウト・マイ・マザー」より「ボルベール」より後で、今見ると色彩のコントラストが強くなり、画面構…
どんな人にも愛する喜びがある。異性でも家族でも。片思いでも両想いでも。という、ユーモラスで温かい作品です。 冒頭に、アメリカ同時多発テロについて言及する箇所があるんですよ。犠牲者の方々が最後に残したのは愛のメッセージだった。という流れなんだ…
こういうスリリングな昔のサスペンス映画、大好き。バート・ランカスターのデビュー作ですって?彼の出演した映画って何本も見たけど、「泳ぐひと」のさまよい歩く姿が一番印象に残ってます。この作品の彼も、さまよい生き惑う若い頃の姿で、みょうに関連性…
今年の4月から水泳教室に通い始めて、7カ月たったところ。いちおう背泳ぎとクロールはできたはずなのに、息継ぎのしかたを忘れてまるで泳げなくなってた。「はい、泳げ・・・ません(涙)」それでも先生方の教え方がうまくて、この7カ月でずいぶん泳げるよう…
前に一度見てるけど、ほとんど覚えてないや・・・。 1930年に第一次大戦のパイロットを描いた作品。戦場という地獄で男たちに夢と安らぎを与える女が天使。この天使を演じたジーン・ハーロウという女優さんはマリリン・モンローの前のセックス・シンボルと言…
ほかの方々もわりと低めの評価の方がけっこういらっしゃいましたが、私もあまり高く評価できないな~と思いました。 阪本監督の作品は、大好きなもの(「顔」とか)と、そうでもないものの差が私はけっこうあります。この作品は、小林薫と余貴美子の夫婦の演…
<結末に触れています> 原題の意味は、眉間の”悩みジワ”を意味するtriangle of sadnessなんですね。(ボトックスする部分)邦題を決めるにあたって「逆転」ということばを使った時点でtriangle関係なくなってるけど、なんとなく、バミューダトライアングル…
岸井ゆきのがいいよね。失恋しても、人生につまづいてもがんばる若い女性。過去に見た他の映画からの刷り込みが効きすぎてる?いや、彼女のキャラクターはいつも同じというわけではない。不屈の根性だけが共通で、性格はそれぞれ違うし行く道も違う。たぶん…