映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

園子温監督「0cm4」3771本目

園監督の映画を片っ端から見てた時期があって、これを渋谷TSUTAYAのレアものDVDコーナーで何回も探したけど、常に貸し出し中だったっけ。10年ちょっと前か、映画を集中して見始めた時期。渋谷でもはDVDの扱いをとうとう止めるんですってね。その前に新宿TSUTAYAが止めたし、私もDISCUSをやめてU-NEXTばかり見てる。DVDをプレスしたりジャケットの色合わせや校正をして印刷したりするのって、まとめてやらないといけないので在庫管理大変なんですよね。VODはとても便利だけど、大昔の出演者とかに改めて許諾とるのってものすごく大変だろうな。

この作品、色あせた昭和の頃の写真みたいな映像だと思ったら、永瀬正敏演じる主人公が色覚障がいという設定なのね。園子温にしてはスタイリッシュっぽい映像だと思ったら、ファッションデザイナーのショーのために作った映像なのか。永瀬が若い。今30そこそこの新進気鋭の若手俳優たちは、60歳になったときどんな面構えになってるか、楽しみな気がしてきます。

MVくらいのボリューム感の作品で、映画として感想を書くのはちょっと合わない気がするけど、なんとなく勢いばかりがあった2000年代をちょっと思い出せました。