2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「赤い風船」より4年前の作品。色がテーマだけど、こっちは白黒。白黒映画で「赤」は表現できないけど、白ならありなんだよなぁ。 優しげな、サラブレッドではない馬たちが主役だけど、なんだか西部劇のような感じもします。「赤い風船」のような牧歌的な感…
1956年のフランス映画。 浅田美代子がアイドル歌手として1973年にデビューしたときの歌のタイトルが「赤い風船」だったんだけど(うちにシングルがあった)、これはやっぱりこの映画がベースにあるんだろうか。。 パスカルくんが学校に入る前に預けたはずの…
「ブラジルから来た少年」が面白かったので、同じ監督の映画を探して見てみました。 結構ワクワクしながら見たんだけど、スティーブ・マックイーンが・・・なんとひどい拷問のような牢獄に入れられているんでしょう。これはまるで安政の大獄だ。あの独房は、…
1933年の作品。こりゃ面白い。すごいお金をかけてるし、大力作。 「イントレランス」とか「國民の創生」みたいな、巨大なセットが見応えあります。そういう創世記の映画の人海戦術的な作りと、近代的なパニック映画のストーリー構成が共存しているのってあま…
1958年の作品。当然のようにカラー作品です。もっと古い、1920年代とか30年代の作品かと思ってた。クリストファー・リーの、のちの現役時代の映画もけっこう見てるのにね。 なんとも英国的、紳士的な映画ですね。ドラキュラ伯爵も、司書も、彼の婚約者の兄も…
アメリカン「八日目の蝉」・・・ではないけど。そんな風に感じられる部分もあります。 心の奥底の、甘くて少し苦い部分に触れるところがある。小学校に上がる前、家と近所の友達だけの、まだとても狭い世界に住んでた頃に大好きだったアニメのヒーローは、本…
中上健次の原作を読んだら強烈だったので、映画も見てみたいなと思いました。 キャスティングはかなりイメージ通りですね。 女に刺されて死ぬ彦之助に、井浦新。 誰もが振り返るような美男子の半蔵に、高良健吾。 自分からワルの道に突っ走っていく三好に、…
1921年の作品。 とにかく子どもが可愛い。ぷくぷくしたホッペ、まっすぐな眼差し。演技とも思えない自然な振る舞い。昔のアメリカの広告イラストとかによくある、大きな帽子をざっくりとかぶった子どもの姿って、これがオリジナルだったんじゃない?チャップ…
「大地のうた」は悲しくなるような映画で、幼い子供のいる家族の物語で、しんみりしながら見た。「裸の島」とか「自転車泥棒」のようなモノクロの画面。 <ネタバレあり> この後に、まだ見ていない(レンタルもしてないし、、)「大河のうた」があって、こ…
美しい。無駄に美しい。 岩山になぜ全員白のドレスで出かける。その後の場面では色のついた服をみんな着てるのに。これはつまり、この映画が様式であるという印だ。最初からリアリティを求めるなと釘を刺されてるんだ。 無駄に切なくてロマンチック。わかっ…
しょっぱなからエドワード・ノートン(「アメリカン・ヒストリーX」や「ファイト・クラブ」より前の1996年、まだ30歳のふらふらっとした若者)がドリュー・バリモアに向かって愛の歌をうたってるんだけど・・・これ何?(笑)「ラ・ラ・ランド」じゃないよね…
ピーター・セラーズの遺作なんですね。制作から40年もたった今やっと見ました。 この40年は、正直、長かったのかも。この映画のユーモアが、あまりストレートに入ってこなくてちょっと残念でした。 チャンス氏は私の目には、最初から上品な紳士すぎて、どこ…
1966年のアメリカ映画。 この監督の「ローラ殺人事件」面白かったんだよなぁ。 冒頭のキッチンでテーブルにたくさん並んでるの「ジャンケット」というのは、牛乳で作ったデザートらしい。知らないデザート、こういうネーミング・・・というあたり、イギリス…
この監督だし、他の人の感想を見たらかなり怖そうだったけど、覚悟して見たらショックはありませんでした。ウィレム・デフォー、シャーロット・ゲンズブールという見慣れた人たちの演技だったこともあるかも。 「タルコフスキーに捧ぐ」と監督がいうのも、な…
なんだこの映画・・・ノンフィンクションみたいだ。普通にOLのような人たち、普通に年金生活者のような老人、キャッキャ言ってる赤ちゃんを抱いたお母さんたちが、現場音のまま日常的にお話をしてる。 バカンス先で食肉批判をしたりドストエフスキーを読んだ…
1979年の作品。脚本は新藤兼人。 今見ると違和感があるのは、蟇目良のエキゾチックな存在感の必要性がないこと。婚約者がいる妙齢の末娘が彼とずっと二人で探偵をやること。(婚約者が刑事なのに、ほったらかしで!) 長女が駆け落ちして外で暮らしてるって…
1961年のイギリス映画。白黒の、ヒッチコック映画みたいに緊張感のある画面。 冒頭で湖から引き上げられる女性は誰なのか?嫌な予感しかしない映画の始まりです。 感じやすい少女、その父はなぜか突然姿を消していて、家に入り込んでいるのはクリストファー…
1993年のアメリカ映画。といっても25年前だ。 監督のトニー・スコットは「トップ・ガン」の人。アメリカらしい爽やかな映像を撮りますね。この映像にして、クエンティン・タランティーノのマニアックな脚本。主人公のイケてない青年は映画マニア(サニー千葉…
1973年の「ニュー・アメリカン・シネマ」。 KINENOTEのビジュアルのジャック・ニコルソンは、まるで「Tom of Finland」。 彼がゲイって設定はなかったよね?? お金を”盗もうとしただけ”という軽罪で8年もの刑を受けてしまった、まだ少年のような海兵メドウ…
1978年のイギリス映画だけど、日本で劇場公開はされてないらしい。 出演者みんな強い英国アクセントで、すごく英国的な映画です。そして、グレゴリー・ペック62歳、ローレンス・オリヴィエ71歳、ジェームズ・メイソン75歳といった往年の大スターたちの共演。…
まだ見てなかったのが意外。若い頃の私が見そうな映画なのに、存在を忘れてた。やっと借りてきました。 で、感想だけど、いい。この映画、良いです。 ロクデナシたちのバカみたいに純粋な愛、って最高にいい。 ベティの天衣無縫な可愛さは、ハラハラしながら…
強烈な自意識の続き。 自分、自分、自分、 もうアレハンドロによるアレハンドロ語りの厚さ、濃さに当てられっぱなしです。 でもそこには普遍もある。 自分中心ではあるけど、自己愛と同じくらい深い自己嫌悪もある。こんな自分でも愛してやろうじゃないか、…
熱い、熱いよ! インド人って物静かで思索深く、知的で勤勉に職場では見えるけど、集まるとすぐ踊りだすような実態が掴めないところがあるのですが、こういう映画を見ると、奴ら暑苦しさを隠してるだけだな!と思う(いい意味で)(いや本当にインド料理もイ…
2017年の作品。 どういうわけか、新宿スワンの1を撮ったのは園監督だけど、2は違う監督だと思い込んでた。 見た後にも同じことを思っている。これは本当に園子温監督作品? 血みどろの闘争シーンもないし、広瀬アリスのダンスの場面は真剣に作られたという…