2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
暗ーい、独特の画面と、現実みたいなキレのよくない時間の流れが、不思議に印象に残りました。 誘拐ものとして、トリックに新鮮味があるわけじゃないんだけど、犯罪にはしる人間の弱さや歪みに一番関心があるんじゃないかと思う、この監督は。警察の内部の人…
300分というと、5時間?? 全然意識せずに、ずっと面白く見ました。 この長尺だと普通は、子供が成長して少年になり、青年になって中年、そして老人になるという大河ドラマなんだけど、この映画はまさかの子供のままの5時間。しかしこの5時間の中で、アレ…
監督はロシア出身らしいけど、これは1956年のアメリカ映画。イングリッド・バーグマンとユル・ブリンナーという素晴らしい美男美女が主役ということは、眺めているだけで幸せなくらいの眼福ですが、たとえこの二人が出ていなくても、日本で言えば”信長の埋蔵…
大監督30代前半の、「第七の封印」や「処女の泉」に至る前の作品。若くてナイーブなヘンリックの伯母が、死神のような姿で現れます。乳がんで余命3ヶ月なのに「私は死なない」と言い切る。マリーも私は死なないと言う。言わなかったヘンリックが死ぬので…
「誰も知らない」ほどは胸をえぐられなかったので、ソコソコ良い点、にしました。この映画は、かなり終盤になるまで、徹底的に親の視点で描かれていて、子供たち自身の感情は、「おまえは本当はうちの子じゃないんだ」というショックを与えられる場面も、新…
1972年作品。 タイトル長!と思って(それだけの理由で)借りてみたんだけど、凝った演出の短いスキット集で、けっこう笑えました。なんだろう、この雰囲気。サタデーナイトライブ?モンティパイソン?2001年宇宙の旅のような体内も出てくるけど。個人的には…
いいじゃないですか、見ますよ園子温だもん。 バカでも下劣でも極悪非道でも。 こういうエネルギー爆裂してる作品を見ると、ああ監督今も元気だなって安心します。 この映画はストーリーはよくわかんないけど、出演者が大変カッコよく、ラップも痛快だし、「…
フィリップ・シーモア・ホフマンは、コロンボみたいな性格刑事で、もし生きてたらシリーズ化できたんじゃないかと思うような味があります。しかし顔色が白すぎて、睡眠時無呼吸症候群とか心配になってしまう感じ。とても見ごたえのある映画だったけど、イス…
ギンレイホールでみました。面白かった! 若干、閉所恐怖症で、映画館ではもぞもぞしてしまう私が、最後まで集中しました。(小学生並・・・)ポルトガルには1992年に旅行したけど(リスボンではなくポルト)、そのわずか17年前にこんな革命があったなんて。…
難しい映画だった。 最初流して見て、「なにこの血、上で誰か死んでるの?」とか「流氷ずいぶん大げさでは」とか思ったんだけど、次は正座して凝視してみた。そうすると、赤い血を流す気持ちが少しわかった。あの二人は確かにそこに存在しているけど、共感で…
そうか、これは幸せな人魚姫(金魚姫?)の物語なんだな。いつもの、ちいさくて元気な女の子。今回もかわいかった。あえて美形じゃないんだけど、愛嬌のちいさなカタマリだ。登場する大人たちは、しゃべる金魚やサカナニンゲンを見ても驚かない。これ、ジブ…
ネットで評判を見ると、日本国内だけでも事実に沿っていないとかプロパガンダだという批判的な感想がけっこうあるけど、私は秀逸な作品だと思いました。アニメーションの力。実写のドキュメンタリーを見ても、監督の恣意をかならず感じる。アニメーションに…
市川雷蔵シリーズ、テレビでずっとやってるなぁ。 この映画は昔の流行歌「お富さん」の元ネタだし、おおもとの歌舞伎もたまたま見た事がありますが、ストーリーを追うことは一番大事なポイントではないかな。雷蔵がこんどは無実の罪を着せられたいい奴で、中…
1970年作品。 現代は「Barquero」というらしい。どういう意味だろ? 「鷲と鷹」というタイトルの映画は少なくとも4つあります。この映画の場合、トラヴィスとレミーという、対立する2グループのリーダーのことを指してるんですね。70年代って、けっこう…
1993年の作品。 「マダム・マロリーと魔法のスパイス」「ショコラ」の監督の、もっと若いころの作品。といってもすでに40代。この作品は、心が暖かくなる部分もあるけど、胸を締め付けられる部分も多くて、青春、の苦い香りもあります。デカプリオがすごい…
公開時に見たけど当時まだ大学を出たばかりで、ウズラだとか海亀だとかヴーヴクリコだとか、牧師館の人々と同じくらい何も知らなかったので、いっぱしの中年になった今やっとわかる部分があります。純粋な信仰によってかならず心の平和に達するとは限らない…
1993年の作品。 ウディ・アレンとダイアン・キートンが夫婦。「アニー・ホール」からそんなに経ってないのかと思ったら、あっちが1977年だから16年も後だ。アレンはともかく、ダイアン・キートン全然変わりませんね。探偵ごっこに異常にのめりこむ女性になり…
映画自体はスペイン語、英語字幕付きのVHSというハードル高い環境で見ました。 「ゼログラビティ」の監督ってメキシコ出身なのね。あれとこれの関連性を見つけるのは、とても難しいけど、ビーチと命が重要な要素だというところは同じだ。あの映画でも、最後…
1959年作品。 クリント・イーストウッド、渡辺謙の「許されざる者」とは別の作品なのね。 渡辺謙のだけ見たので、舞台が西部とはいえずいぶん違うな、などと思いながら混乱してしまったおバカな私です。冒頭で驚いたのは、キャスティングの豪華さ! やけに日…