2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧
コーヒーが好きだけどあまりお金を使いたくない私は、カフェに行くことは少なくて、最近は生豆を買って家で焙煎している。生豆って産地に関わらず安くて(※高級豆は産地にかかわらずもともと高いけど)、1kgの小口で仕入れても単価1000円くらいのものも多い…
インドの工場労働の実態を撮ったドキュメンタリー。タイトルが気になって見てみました。原題「Machines」には、働いている人間も機械みたいだ、という意図が込められていると思うので、ドキッとするような邦題は実はほぼ直訳かも。 染色工場で働いている人た…
<すこしネタバレあります> 面白かった。すごい力作だった。 瀧内公美が主役の社会ものと聞いて気になっていた上、私がいつも拝読しているレビュアーの皆さんが軒並みすごい点をつけているのを見て、行ってきました。ミニシアターエイドでもらった「未来チ…
ボランティアは手弁当なのだ。手弁当ということは、弁当も自分で作るし電車代も何も出ないのが普通と思われている、ということだ。どこの政府もきっと、ボランティアとかやる人はたっぷり年金をもらって時間を持て余している老人か、夫の稼ぎで働かなくても…
名義が違うけどゴダールが監督なんですって。パロディか何かのように、シリアスな顔をした学生風の女性が、新聞や雑誌の共産主義に関する文章を次々に読み上げる。「くたばれ観念論!」なんてセリフもあるけど、この映画が観念論そのもののような…。 で、映…
日本で期間限定レストランをやったドキュメンタリーを見たので、これも見たくなりました。お父さんがマケドニアから移住してきたアルバニア系イスラム教徒なんですか。名前でも見た目でも北欧の人かと思ってた。この作品では差別を受けながら育ったことも語…
世界一のレストラン、か…。憧れる気もするけど、ナイフとフォークも箸も上手に使えなくてマナーも適当だし、だいいち最高の味の最高さなんて私には多分わからないんだろうな。そんなすごい店が東京に一時開店してたことも知りませんでした。多分、お客さんは…
最近もうホラー映画が怖くない!とか言ってましたが、チープな作りで、一般人っぽい若者たちが見るからにヤバいヒッチハイカーを拾ってしまうところから始まるこの感じ、”トラウマ映画”にありがちな、「悪いこと言わないから見るの止めとけ」感がすごいです…
こんな美しいオードリー・ヘプバーンにファニーフェイスだなんて!納得できないけど、そういうことにして見てみます。 たぐいまれなくらい、モードなオープニング。でも、文学部の学生みたいな、小難しいことをつぶやくグレーのストンとしたワンピースの彼女…
おどろおどろしいですね~。昔のヨーロッパ映画という感じです。伯爵ヴィンセント・プライスのアクの強さ、フランチェスカを演じるジェーン・アッシャーのあどけなさ。ちょっと個性的な童顔で可愛い…。これは時代のアイコンになるキャラクターだわ。 致死率…
続けて見ると、見えてくるものがあるなぁ。 この作品では西島秀俊がナレーションをやっている。主役のトニー滝谷はイッセー緒方、美しく壊れた妻を宮沢りえ。彼女は「ドライブ・マイ・カー」のセックス中毒(のような感じ)のかわりに洋服を狂ったように買い…
吉田羊はいい。村上春樹の主人公は、目立たない人じゃなくてぱっと見はなやかで美しい人たちが似合うんだな。かっこいい人生を送っている人。でも心の中の暗闇は深い。村上作品は最初から今まで全部、大事な人を突然失った真っ暗闇を埋められず、あの世とこ…
「ドライブ・マイ・カー」を見たので、昔の村上春樹原作作品を見てみたくなりました。「ノルウェイの森」は(なんか違うなぁ)と感じたけど「バーニング」は面白かった。この作品は初めての映画化だというだけでなく、1979年の出版からわずか2年後の1981年、…
ユペール女史の出演作品を片っ端から「マイリスト」に入れておいたのを、ときどき思い立って見てみます。この映画は英語だけどノルウェー、フランス、デンマーク、アメリカ合作とのこと。 イザベル(役名も)を亡くした夫を演じてるのは、見たばかりの「ミラ…
<なんとなくつい結末を書いてしまった> 映画を集中的に見始めた頃に、この映画の予告編を飽きるほど見た記憶がある。結局、公開後10年もたってしまった。ハルストレム監督の作品は「犬のような私の生活(邦題違うって)」「サイダーハウスルール」「ギルバ…
かのドキュメンタリー作家マイケル・ムーアが生まれたのはこういう経緯だったんだ。GMの工場城下町で、工場の仕事をしている一家に生まれて、マスコミで働いた後に工場が閉鎖されたことでドキュメンタリーを撮り始め、GMの社長になんとかして取材を取り付け…
なかなかスリリングで楽しめました。逃げても逃げても追ってくる。神出鬼没で、めげない犯人。こいつが怪しい?いや、あいつか?と思う人たちが片っ端からやられる。警察は肝心のときに来ない。もうこうなると持久戦だ。やがて犯人は興奮しすぎて隙を見せる……
タイトルとビジュアルに惹かれて視聴。(フランクリン・J・ハフナー監督の「ブラジルから来た少年」を思い出して期待)ジョセフ・ロージー監督の作品は「エヴァの香り」しか見たことない。イザベル・ユペール大先輩の「エルELLE」のリメイク元だと聞いて見…
もう19年も前の作品らしい。ナオミ・ワッツが好きなので、今さらながら見てみます。(日本のオリジナル版はだいぶ前に見た、たぶん) 時間を空けてよかった。呪いのビデオは、今見ると(ナオミ・ワッツが出てるからかもしれないけど)デヴィッド・リンチのア…
なんでこの映画を見てなかったんだろう?コーエン兄弟の傑作と言われてるらしいのに。実際、傑作でした。隙のないよくできた作品で、笑うか感動するか迷うような、人間の可笑しさを絶妙に描いています。 ガブリエル・バーンって他の映画で見ても(「ヘレディ…
なんとなくタイトルを覚えていた映画だけど、たまたま借りて読んだ山田詠美の小説の中でこの作品の中のセリフを引用してたのを見て、Amazonプライムで見つけて見てみました。イタリア映画だけど言語は英語。 最初、なんか美しいけどよく意味がわからない…と…
<結末にふれています> 久々に見る、コーエン兄弟監督作品。「ファーゴ」の監督だから、一見シリアスな作品でも、彼らは手を叩いて笑いながら作っている(と想像する。前に見たインタビュー映像から)。ちょっと変わった人や、誰かが困ってるところを、笑う…
ケン・ローチ監督(と、ダルデンヌ兄弟)の作品を見るときは、体調を整えてちょっと緊張しながら見る。空腹で見ちゃだめ、落ち込むから。でもこの作品は、ジャンルでいうとハートフルコメディ(なんとなくイケてない呼び方だけど)だった。 ダメダメな郵便配…
DEVOって高校の頃にクラフトワークとかYMOとかと一緒に聞いてた”テクノポップ”グループなんだけど、いつも全員お揃いのつなぎを着て、電子楽器のほかにその辺にあるものを叩いたりして、変拍子の曲とかやってた変わり者だった。1982年当時、ロック界隈には”N…
U-NEXTの「もうすぐ終了」に入ってたので、見てみました。1988年の作品。トム&ジェリー的なスラップスティックなアニメーションが実写とスルっと合流する感じ、もっとゴツゴツしてるかと思ったら意外と気持ちよく見られますね。 ボブ・ホスキンスってイギリ…
ちょっと昔の作品かと思ってたけど、まさかの2019年製作。CGバリバリではあるけど、1995年くらいにはもう実現してた感じのエフェクトだしなぁ。(だいいち、ニコラス・ケイジってところが1990年代っぽいし、なぜか全然老けてない) その妻を演じるジョエリー…
昔のイタリア映画ばかり見てるけど深い理由はなく、U-NEXTの「9月末で終了する作品」だから。しかしこの映画の舞台は仏領アルジェリアの独立への戦いを描いたもので、言語はフランス語だけどフランス資本で作られることはない映画。この映画にイタリアが出資…
これもパゾリーニ監督。こっちを先に見たほうがよかったかな。1964年の作品で、まだモノクロ。 「アポロンの地獄」よりずっと入りやすい映画です、なぜなら主役がジーザスだから。ざっくりとしたストーリーはわかっているし、ベースが聖典だから、立体になっ…
この監督の作品は初めてかな。 ギリシャ神話のお話なのに、現代的なアパートの一室で始まり…母を演じてるのはアリダ・ヴァリでした。イタリア映画って重厚なものが多い気がする。イタリアに行くと街中の彫刻とか建物とかがびっくりするほど大きいのも、イタ…
原題はOnce upon a Time in the West。(完全版はこのタイトルで公開されたのね)なんか郷愁のあるタイトル。リアリティよりファンタジーに近い昔ばなしが始まります。だってチャールズ・ブロンソンがハモニカ拭きながら現れるんだよ。小林旭のギターはこう…