2013-01-01から1年間の記事一覧
すごく面白かった。三船敏郎演じる三十郎の強さと知恵。丑寅一家と清兵衛一家の個性的な面々。 山田五十鈴のワルおかみも、加藤大介のちょっと足りない乱暴者も、単純すぎて憎めないです。テンポもよく、切りっぷりも小気味よく、脂の乗り切った大監督の頂点…
すごい、見事なオープニング。 半年後につづきがあるはずのストーリーを、9年もたってから開始するなんて、かなり無理っぽいけど、こういうやり方があったのか。二人は思いきり大人になって、上り坂だったのがそろそろ曲がり角を曲がりつつある感じです。二…
いま一番嫌いな人が、一番好きだと言ってた映画。 私もすごく好きだ、この映画。 二度と来ないだろう国で、二度と乗らないだろう列車のなかで出会った人と、恋に落ちる。 そういうシチュエーションだと、自分を偽らずに話せる。 可愛くてぽわぽわした女の子…
とにかく映画を見すぎた1年だったなぁ…。見たい映画がありすぎて、すごい勢いで見て見て見まくった。 でも、きちんとテレビの前に座って、リラックスして、映画の中に入るまで見たものが少なくなってる。 どんな映画でも最後まで見る、というのも大切だけど…
かの有名なチキチキバンバンの元ネタ。クリスマスにふさわしい、楽しく温かい作品でした。 なんと原作は007シリーズのイアン・フレミング!そして脚本は、ブラックでぴりっと皮肉のきいた短編で有名なロアルド・ダール!中心になるのは、貧しい発明家の父と…
テレビシリーズは1回も見たことありません。でも面白かった。 オバカ映画には甘めの私です。 若くて元気でバカな男の子たちって大好き。この無意味なエネルギー。 「あまちゃん」に出てた人もたくさんいます。今からちょうど10年分、若いです。キャッツア…
うんと前にTSUTAYAディスカスのリストに放り込んで、忘れてました。 なんとなく、アキ・カウリスマキかなと思って見始めて、静かなトーンはいかにも北欧風なんだけど、だんだん違うなこれはと気づきました。調べたら映画界の極北「ニーチェの馬」のタル・ベ…
1959年の白黒映画だし、グレゴリー・ペックとかフレッド・アステアとか出てるし、昔のドラマ映画のような画面なのですが、近未来というか近過去SFでした。 古き良き時代、ではなく、放射能がすぐそこまで迫り来ているパラレルワールド。アンソニー・パーキン…
何なんだろう、この違和感? 戦争のきもちわるさは伝わってくるけど、本当にクレイジーな感じとか批判は伝わってこない。 ベトナム戦争の頃の戦争映画とは違う。反戦をいうときの感覚も、だんだん変わってくるのかな。
素敵な映画でした。 歌もドレスもメイクアップもジュエリーも。 とってもオシャレでガールズドリームスカムトゥルーな映画だとは聞いてたけど、こんなに黒っぽくて腹にズンとくる映画だったのは、意外でした。ビヨンセがまだスリムで、ちょっとまだ「かわい…
冒頭から笑ってしまいました。 最近「ジャンゴ」とか「ワイルド・ワイルド・ウェスト」とか、インチキ西部劇ばっかり見てるから、パロディに見えてしまう。(これもマカロニ・ウェスタンだからニセモノともいえる)外の人間だからこそ、ここまで大げさに描ける…
この監督ってほんとに硬派だなぁ。 甘さはないけど、厳しい状況のなかで戦う人たちの熱さはすごく伝わる。この映画、見るほうも辛いけど、肉親をこの事件で失った人が監督をするのってどれほど苦しいだろう。この国の人たちがこの映画を作ったことの痛みと苦…
ワイルド、ワイルドというくらいで、とにかく荒唐無稽な映画を作ろうとしたんだろうな。 黒人が西部劇のヒーローだったら? めちゃくちゃすごいマシンがたくさん出てきたら? 舞踏会みたいなドレスを着たグラマー美女が殺戮しまくったら?その志はいいなと思…
素朴で不器用なのがいいですね。 チャン・ツィイーは日焼けした田舎の娘。うそのない純情を感じて胸を打たれました。 父を演じた役者さんも、僕を演じた役者さんも、老後の母を演じた役者さんも、まっすぐでいいです。 こんな風に誰かと出会って、一生愛し続…
Xファイルまったく見てないけど、普通に見られました。 エイリアンの続編かと思った。食い破って出てくる感じとか。 ぬめっと気持ち悪いのは、そういう意味で見なれてるんだけど、あまりにオチのない終わり方がちょっとなぁ。。規模感がやっぱりテレビドラマ…
「初恋シリーズ」ということで、この映画と「初恋のきた道」をダブル借りしてみた。 地獄と天国。これは1968年作品。 実験的作品というより、実験そのものというか、映画業界の外の人が撮った芸術ってかんじ。大衆の楽しむ「映画」とはいえない。 ヌードダン…
1993年だから、今からもう20年も!前の作品です。 クリントイーストウッド監督、「ボディガード」翌年の、いちばんブイブイ言わせてるころのケビンコスナーが主役。 そうでもなければ、そうとう地味で無常感漂う、カラーなのに白黒だっけと思わせるような、…
このアランっていうキャラの創作が、いまだかつてなくて素晴らしくおかしい。 最初にこのシリーズを見たときから、そこが驚きでした。 この空気読まない、仲間はずれにしたいデブのオタク。 今回も小ネタがいちいちおかしくて、最高です。 チャウってキャラ…
世の中の人たちが、わりと安易に誰かを責めたり決めつけたりするということは、経験からよく知ってる。 泣き寝入りする被害者もたくさん実在するし、逃げおおせる悪者もたくさんいる。ほんとうに15歳の女の子の精神的な成長を考慮するのであれば、無実の人が…
オードリーシリーズ。 ノーメイク(風メイク?)でもこんなに美しいオードリー。 静かに修行する場面が6割?という感じで、大きな動きがときどきあるけど、全体的に静かな映画です。 尼僧ってシンプルでストイックできれいね。 心が美しくてまっすぐなだけ…
オードリーが納得の麗しさ。ジバンシーのドレスが輝いています。 (「昼下りの情事」もジバンシーだったらしい。それにしちゃいけてなかったー)ストーリーも納得のおもしろさ。人間のあったかさをたっぷり感じられる作品です。オードリー25歳、ウィリアムホ…
オードリー28歳。でも10代のお嬢さんのように見えます。 「ローマの休日」や「サブリナ」で妖精のように美しい姿を見せた後の作品にしては、メイクや衣装がいまいちだなぁ。やせっぽちで目ばかり大きい女の子、みたいな感じ。衣装担当が違うからこんなに違う…
絵もきれいで力が入っているし、構成もよく練られていて気持ちいい起承転結がある。ストーリーは、似たものが他にもある気はするけど、DNAクラウドや防犯カメラの追尾システムは楽しめる仕掛けだった。面白かった!のになんとなく腹七分目な感じがするのは、…
余裕たっぷりで魅力的な盗賊。 ぱっとしない小心者の見張り。 人殺しながら男っぽい盗賊に感情移入しながら見ていると、小心者のほうが「あれっ?」と思わせる勇気をみせる。だんだん面白くなってきます。もしかしたら小心者のほうが、やりとげるのかもしれ…
1952年作品。 「コミカルなドラマ」だと思って見始めたけど、ジャンルはチャップリン、マルクスブラザーズetcと同じ「コメディ」ですね。年代を見ると「ライムライト」と同じ年の作品だけど、ハワード・ホークス監督は「暗黒街の顔役」とかシリアスドラマを…
1959年の映画。 冒頭からいきなり果たし合いをしてる人たちがいる。まったく脈絡がわからない。最初の30分くらい見逃したか?と思うくらい。 筋はKINENOTEの解説でやっと理解したけど、その程度でも楽しめます。 役者さんたちのメイクがくっきり。画面の色合…
「エデンの東」の監督がアカデミー賞をとった作品なので、ナイーブな青年の懊悩を描いたデリケートな作品かなと思いながら見ました。仕立てがテレビドラマみたい。場面転換の音楽が「ジャーン!」みたいな。 で、主役がジェームスディーンじゃなくてマーロン…
ポールニューマンはいい男だけど、それほどぐっとこなかった。 一番素敵だと思ったのは、流れ者のハスラーと、名前も素性も怪しい、夜明け前の駅のカフェの女との出会い。 ゾクゾクしますね〜。こういう恋愛がしてみたい、いや、してみたかった。 この二人、…
1968年かぁ。よくここまで高品質な映画が撮れましたね。 VHSのソフトを持っているけど、HD画質で見直してみようと思って録画しました。 おそろしく綺麗です。難解だけどカルトでもマニアックでもない。 モノリスが磨き上げた墓石のように輝く。すごい。 何度…
エロ+情感で、いやらしいというより悲しいような、だけど意外と乾いて暗くない世界を作るんだな。 “名美”を大竹しのぶがやってたというのは、ちょっと意外。 永瀬正敏はとってもいいですね。熱い心をコントロールしきれない、すてきな青さを演じられる人で…