2023-01-01から1年間の記事一覧
映画のデザインセンスやテンポが変わってる。往年のソール・バスの焼き直しみたいなタイトルとか。それと、強烈に豪華なキャスティングがまず印象的です。 彗星を発見した主役の二人はジェニファー・ローレンスとレオナルド・デカプリオ。切れ者の若い女性と…
これ公開されたら見に行こうと思ってたけど、映画館では上映されなかったのね。他で見られない作品がだいぶ溜まってきたので、とうとうNetflix加入しちゃいましたよ。(見たいの全部見たらすぐ解約するかも) そういえば、前作もすごく楽しかったけどトリッ…
テーマはあまりに見慣れてるように思えたけど、見てみたら実に魅力的な作品でした。キャラクターもストーリーも頭に入ってるのに、表現だけの違いがすべてだといってもいいのかもしれません。 デル・トロ監督なので、子どもの純真さを哀しく描いて胸を打つの…
日本ではこんなに本格的な法廷ものの映画って少ないんじゃないかな?構成も背景調査もしっかりした作品で、映画としての出来はすごく良かったと思います。 一方、取り上げられた事件そのものについてはどうなのか?・・・一昨日この映画を見に行ってから、あ…
「バクマン!」の題材をアニメにしたような作品かと思って見てみました。あれも面白かった。あっちはジャンプの人気マンガが原作、こっちは意外にも辻村深月が原作。映画になった作品を並べて見てみると、原作の形態の違いはあまり気になりません。どっちも…
この映画は、見始めてすぐ、あみ子ヤバいぞ!と気づいて、病院から赤ちゃんを抱かずに帰ってきたお母さんに「赤ちゃんは?」「赤ちゃんは?」と大声で毎日100回繰り返して、家族総出でボコボコにされるのかな、とドキドキしました。これは義母の視点。私もピ…
「エブエブ」のミシェル・ヨーの若い頃のアクションを見てみたくなって、U-NEXTを検索したら入ってたのでさ~っとアクションの場面を中心に流して見てみました。 ほぼ今から30年前。ちょっと堅いですね。今のほうが圧倒的に妖艶で迫力があります。白雪姫に出…
<映画の内容や感想については一切触れていません> これも村田喜代子「偏愛ムラタ美術館【発掘篇】」で紹介されていた黒澤監督の絵コンテ集を見て、改めて見直さずにいられなくなりました。 本で紹介されていたのは、原田美枝子が草原に倒れている場面。あ…
村田喜代子「偏愛ムラタ美術館【発掘篇】」という本を読んだら、黒澤明の絵コンテ集のことが書かれていました。映画より絵コンテのほうを強烈で面白いと感じる著者に共感するところがあったので、本で絵コンテが引用された映画をさらっと何本か見直してみよ…
「スイス・アーミー・マン」で一度呆れているので、何の期待もしないで見ました(笑)。なんか旬だし。で、前作同様、子どもの心を持ち続けてる人たちが作ったと感じる部分も多いけど、どこか汎世界観というか汎次元というか、タイトル通り一瞬はすべてです…
Skypeがかかってくるときの音がトラウマになりそうだ・・・ 内容は予想通り。長年、痴漢にもセクハラにもパワハラにもいろいろあってきた方だと思うけど、どんな人にも美しい面とみにくい面があって、自分より下に見ている人に対して平気でみにくい面を見せ…
アカデミー賞に背を向けるかのように「サザエさん」に続いてピンクレディと昭和にさかのぼってみる。 1976年にデビューしたわずか2年後、1978年12月公開の映画初作品。すでに「ペッパー警部」「SOS」「カルメン77」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」「UF…
1956年公開、江利チエミを主役に作られた実写版のサザエさん。面白かったー。サービス精神旺盛な娯楽映画です。 江利チエミ、屈託なくおっちょこちょいのキャラクターがぴったりです。このキャラだと母フネ(きれいだなと思ったら清川虹子!)が口うるさくな…
この映画と「空白」がダブって見えて(伊藤蒼=伊藤蒼、古田新太≒佐藤二朗)、なかなかこちらを見るに至らなかったんだけど、やっと見ました。あっちは父が娘の軌跡を追い求め、こっちでは娘が父を探す。 死しか見えなくなった人たちの行きつく先って、もう…
ITといってもピエロの恰好をした怖いやつではありません。「バビロン」を見たので、探してこれも見てみました。今から100年近く前に作られたなんて信じられないくらい、ストーリーもカメラワークも洗練されていて、とっても面白かったです。 クララ・ボウ演…
〈若干、結末にもふれています〉 映画館で見ておくべき!という声をちらほら見て行ってきました。20:30開始、終わったら午前0時の歌舞伎町・・・席もけっこう埋まってたし、そんな時間でも街に人があふれてて、コロナ心配だけどその活気が嬉しく思えてしまい…
「ディーパンの闘い」「ゴールデンリバー(見たのになぜか感想書いてなかった)」の監督なら、タッチは軽めでもかなりシリアスな問題を取り上げてるんじゃないかな?と思ってしまうけど、ちょっぴりクセのある群像劇としてサラっと見てしまいました。 舞台は…
「ゴースト」とかのちょっと切ないラブストーリーよりも前、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムリープものの形が世界的に固定されるよりも前。ファンタジーにテクニカルな整合性をやたら求めるようになる前なので、時間は一方向に流れるというより…
「エキストラ・バージン」(未精製)のオリーブオイルが正式に出荷されるようになってから実は歴史が浅いとか、オイルにするオリーブにいくつも種類があるとか、知らなかったことばかりでした。以前はフランス料理の影響を受けて、スペイン料理にはバターを…
マグニチュード7の地震のあと、まだ復興していないネパールの震源地近くの村の状況を撮った、報道写真みたいなドキュメンタリー映画でした。 最近、ネパールのことが身近でよく話題になる。ときどき大久保のネパール料理店で600円の「ダルバート」(豆のス…
「PLAN75」と同様、これも誰かが作らなければいけなかった映画なんだろうな。最初に聞いたときは、おおげさだったり感傷的だったりしないといいなとちょっと心配になったけど、いい映画でした。実際に起こったシャロン・テート事件に対してタランティーノが…
このテーマの作品はいつか誰かが作ることが決まっていたような気がするし、それが超高齢化社会を突き進んでいながら少子化対策も高齢者の政策も全然整っていない日本で作られたのは、必然なんじゃないかと思います。 映画好きな大勢の人たちに愛されてきた倍…
どうもオリヴィア・ワイルドとトニ・コレットを混同してしまいがちな私ですが、ワイルド監督の第二作がこんなサスペンス・スリラーだったりすると、ますますトニ・コレットの驚愕した顔が浮かんできてしまいます・・・ にしても、良い。映像のセンスがとても…
この作品、最近やっとVODで提供されたのかな?ふしぎとあちこちでタイトルを見ます。ゴダールは苦手分野だけどSF映画も撮るんだ・・・と思って見てみたら、そこが別の星だという設定になっているだけで、映像も演出もふつうにフランス映画でした。アルファヴ…
上映会にご招待をいただいて見てきました。土砂崩れが起きるような整地のしかたでなく、水と空気が必要なところに十分行き届く道を開けてやれば、植物は元気になり、水は上から下へ静かに流れる。人間の体中にあるツボを探り当てるみたいに、矢野さんがすっ…
田口トモロヲも松重豊も、主役の作品がいくつかあるはずだけど、いつから(というより誰が)彼らをバイプレイヤーズと呼ぶようになるんだろうなぁ?なんか、好きな俳優さんばっかり出てるし、脚本はいつも面白いふじきみつ彦さんだけど、期待していいんだろ…
「精神」は2008年。この作品の12年前です。この作品のなかでフラッシュバックみたいに白黒映像ではさみこまれる、当時?の医師とその妻の様子が、今よりだいぶ若い。今が後期高齢者で、当時はまだ中年という印象です。 「精神」では、ひたすら患者のほうに見…
冒頭に「ワクチンに疑問を呈するための映画ではない」という断り書きが出て、どうなんだろうと疑いながら見てみたら、実際ワクチンはたまたま取り上げたトピックでしかなくて、くわしく語られることもなかった。・・・コロナに関してワクチンの有効性はたぶ…
森の中で子どもたちに独自の英才教育をほどこしてきた家族の生活が、母の入院・死をきっかけに崩れ始める。彼らはこれからどうやって生きていくのか?という作品。 いろんな面から見てみたくなる。 子どもの教育は、優れている点を最高に伸ばすには、こうい…
イタリア製スプラッターホラー映画の金字塔「サスペリア」のダリオ・アルジェント監督の、それより以前の作品。音楽や映像がなんとなく「テレビ映画」と呼ばれるサスペンスドラマっぽい。「刑事コロンボ」みたいな。 でも刑事コロンボより、いちいちあおって…