2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
こういう映画には弱いんだ。リアルに日焼けした、手足の細い女の子たちが、しなやかに、初々しく、走ったりおしゃべりしたりするのを、遠目のカメラで追う。自然にきれいなんだから、普通のままでいい。元気でほっぺがパンパンの上野樹里も可愛いけど、主役…
華やかで勢いがあって、期待通りに騙してくれる、映画もマジックもそういうのがやっぱり嬉しいですね。この映画を見てると、犯罪とマジックってそっくりだなぁと(まさにそれが製作者の意図なんだろうけど)思ってしまいます。 「キッズ・オールライト」を見…
<ネタバレあり> こわ〜い映画。オカルトと分類されてもいい世界なのに、ポランスキー的ではなくミヒャエル・ハネケ的。コリン・ファレルやニコール・キッドマンといったいつものハリウッド映画の人たちが出てるから、「ファニー・ゲームUSA」って感じでし…
ちょっとミステリアスな、女性視線のロマンティック・サスペンス、って感じでしょうか。神経質なクロエも、知的で優しいポールも、とても魅力的だけど、「ローズマリーの赤ちゃん」というほど謎は深くなく、オカルトにも超常現象にも流れていきません。結局…
<ネタバレあり> レズビアンのカップルの二人の子どもたち。買ってきた「父親」は同じだけど顔を見たこともない。多感な年頃の子どもたちが彼に会おうと思い立ち、会ってみたらナイスだったんだけど、まさかの母のひとりと彼が・・・ 実際、母たちも素敵だ…
何回見てるんだこの映画。なんでこんなに好きなんだろう。と思ってみなさんの感想を見ていたら、私がいつも愛読しているレビューアーの方々のうち数人、明確な理由なしにとにかく好きって書いていて、何かものすごく共感。ついでに「My Best Movie」を久しぶ…
堀北真希ってほわっとしててかわいいんだけど、つかみどころがないなぁ。息が抜けてるというか、腹から声が出ないような。少女っぽい透明さ。これもいいんだけど、グッと腹の据わった演技をするようになるまで、この世界に居残ってくれてもよかったって気も…
イギリスのドラマの強さだな・・・。<ネタバレあり。絶対に見る前に読んじゃダメ> シアーシャ・ローナンの、少女のころの感受性の強さに比べると、キーラ・ナイトレイもジェームズ・マカヴォイもわりと普通だなと感じながら 見ていたのに、最後の最後に泣…
意外と新しい2000年の作品。といってもケビン・コスナー、「ボディガード」や「フィールド・オブ・ドリームス」の頃より老けたなぁ。 キューバのことが出てくる映画かと思ったら写真だった(しかもミサイルだけ)。キューバ危機というのは、ソ連とアメリカが…
2014年のイタリア映画。 これはもう、設定勝ちですね。ポスドクの貧困は日本でも問題になってる。合成麻薬は禁止されるまではギリギリ捕まらずに作れるとしても、そんな高度な合成ができる人なんていない・・・いや、いるじゃん!食い詰めたポスドクたちが合…
1979年のアメリカ映画。 スピルバーグの監督作品で、ジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイドが出てるのに、なんで今まで見てなかったんだろう。というかこっちが「ブルーズ・ブラザーズ」より1年前に作られてる。三船敏郎がめちゃくちゃ渋くてカッコいい。当…
可愛くて道徳的でエンタメな映画だった。 何より道徳的。悪いことじゃないですよ。 4歳のくんちゃんに、少し大人になることを学んでもらいながら、少年少女や大人たちもチビの頃を懐かしむ。幼稚園でぜひ見せて欲しい映画です。 道徳的に正しいことを一義的…
「グッバイ・ゴダール」で白日のもとに晒されたばかりの、厭世的な気取り屋ゴダールの作品です。「彼女」マリア・ヴロディの存在感に目を奪われます。イングマール・ベルイマンの映画に出てくる美しくて大きい女のような存在感。ゴダールのミューズは少女の…
まだ新しい映画なのね。 シャーリー・マクレーンとアマンダ・セイフライドのこのポスターを見るだけで、だいたいストーリーはわかると言ってもいいんだけど、嫌われ者?だった老婦人が81歳でDJデビューするあたりから、「あれ、これクリスマス・キャロルじゃ…
やっぱり盛り上げてくれるんだよな〜。近未来SFなんて星の数ほどあるし、ゲームめいた進行も珍しくない。だけど、いい具合に荒れた世界で、普通の少年が、未来の宝探し、未来のゴールドラッシュを繰り広げるというワクワク感。天才プログラマーが革新的なゲ…
全体的に重苦しい。 アウトレットモール誘致に必要な土地をめぐる三兄弟の話なんだけど、家出したあと荒んでた長男の気持ちや事情が全然描かれてなかった。ただ、感情がほとばしりすぎても、私は参ってしまうほうなので、この題材にしてはさらっとした描き方…
よくわからない映画だったなぁ・・何を描きたいのかが伝わってこない映画でした。 美少女が何人も全裸でうろうろしていて、いやらしい感じじゃないんだけど、その周りの大人の男たちは買春してるわけだから、いやらしい映画なんだろう。 でもなんでこんな映…
音声が小さすぎる映画って、あまり好きになれない。この映画も室内の会話は普通の映画の倍、テレビ番組の3倍くらいまで上げないと言葉として聞けない。原作の特殊で神話的な場面を表現しようとしたのかもしれないけど、それならいっそ田中一村の絵みたいな…
タイトル長すぎ。 なんかマンガっぽい、原作がマンガだからね・・・。多分、面白さもつまらなさも原作の通りなんだろうな。水原希子って、とっても少女っぽいですね。これから大人の女性になっていくような。その辺が、少年の頃の自分を思い出してときめくの…
河瀬直美の映画は、もういいかも・・・ くだらないとかわからないとか言うつもりはないけど、 土の近くで生きる誰かのスピリチュアルな生活をかいま見ることは、ちっともスピリチュアルな体験ではないから。彼女の言いたいことを理解するには多分もう、彼女…
<ネタバレあり> 大インディアサーカスなんて、似たようなものが本当にあるなら是非見てみたいですね。歌と踊りと魔法がいっぱいの、一世一代のエンターテイメントに違いありません。 インド映画の中でも、力が入ったエンタメ作品はストーリーに伏線がたく…
「ライフ」っていうタイトルの映画はいくつもあるけど、この映画では「人生ってステキ」とかじゃなくて火星の「生命体」という意味らしい。冒頭からなんとなく暗い。そしてジェイク・ギレンホール。彼が出ている映画は全て変わっていて面白いと私は信じてい…
この映画の新規性はCGバリバリのインド映画とほぼ同じくらい。面白いんだけど、SFやテクノロジーとアフリカの風景や人々を、融合させようとすればするほど、かえって陳腐に見えてくるのはなんでだろう。 <以下ネタバレ> 最後の最後に、愛し合うふたりが結…
映画館によく行ってた時期に予告編をなんども見たので、ずっと気になってた映画。こういう、静かでミステリアスで・・・なんだろう、アメリカに行くと夜中にやってる連続ドラマみたいな感じ。「パンズ・ラビリンス」みたいな、現実から逃げ出したい子どもの…