2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
驚きました。これがカンヌで外国語映画賞を取らなかったなんて。 パルムドールを取っても全然不思議じゃない力作でした。 苛烈な政治闘争のど真ん中にいた女性とその子供たちが、運命に振り回されることは想像できるけど「まさかここまでは。偶然が重なるに…
そうかこの映画も、佐藤泰志の原作なのか。 著者の若い頃から設定は変えられていて、3人はスマホを使ってLINEで会話し、DJがテクノを流すクラブで踊り、「オリビアを聴きながら」のレゲエバージョンを歌う。 この優しく流れるような音楽がいいですね。Hi'Sp…
この世界の人たちはどうしてこんなに、豊穣を愛するんだろう。大勢の人たちが笑いながら交わりあっている、着飾ってライトを浴びて歌い踊っている、というような。寂しさの裏返しなのかな?そんなに寂しいの? 裸になって、体じゅうの穴という穴をカメラの前…
面白いね。 アドベンチャー・ゲームを映画にしたような作りだけど。デヴィッド・リンチの映画みたいな怪しさが現実としても現れてきて、自分自身が思い切り巻き込まれるし、謎を解いたりもする。巻き込まれる自分が中二の少年ではなくて、ハリウッドに憧れて…
1962年の作品。市川雷蔵主演の、忍者映画ブームの先駆けとなった作品だそうです。 歌舞伎とかにありそうな、悪い親方と若い奥方、若くて有望な間男、お家や身分の関係、と行ったテーマなのですが、市川雷蔵がいつもだけど今度も素敵で、とても楽しめる作品で…
シアトル、1992年。ニルヴァーナでいえば「ネヴァーマインド」と「イン・ユーテロ」の間。Windowsでいえば最初のメジャーバージョンである3.1が出たとたんにバカ売れしていた頃。まだ独身者向けアパートは高騰していなくて、シアトルはジミヘンの思い出の残…
愛ある映画だった。こんなに優しい夫なんているの?インドって男尊女卑で、夫はみんな妻を家政婦のように扱うのでは?くらいに思ってたけど、悪い先入観だったのかもしれません。 しかし、こんなに優しいのに夫の愛はなかなか伝わりません。。。使い物になる…
メル・ブルックスの笑いは明るくてやさしい。彼のカラッとした表情が好きだなぁ。でもなんでサイレント・ムービー?ノスタルジアなのかな。今誰かがサイレント映画を作ろうとしたら、美しい映像で音楽だけ流すとか、セリフがもともとない映画とか、なんでも…
エルネスト、といえばエルネスト・チェ・ゲバラだ。この映画は彼ではなく、彼によってエルネストという戦士名を与えられた日系の青年の物語です。 キューバには今も無料の医科大学があって、キューバの内外、アメリカからも学生が留学してくるそうです。ゲバ…
機内で見たんだけど、肝心の最後の30分くらいが見られなかったので、DVDをレンタル。 エディ・レッドメイン=ニュート・スキャマンダーは今回も非常に可愛く、ジョニー・デップ=グリンデンバルドがもう怖くて極悪で最高ですね。 家でPCを開きながら見ないと…
ネルソン・マンデラの演者として、モーガン・フリーマンは貫禄や精神性を感じさせて適役。他に選択肢なんてあるのかしら?・・・あ、なんと、マンデラ自身が「自分を誰に演じさせたいか」聞かれてモーガン・フリーマンって答えてたんだ。で、フリーマンが映…
前田敦子がウズベキスタンをさまよって、「愛の讃歌」を歌いあげる映画を見てきた。こういう映画作っていいんだ。という不思議な気持ち。 日本のバラエティ番組の撮影隊は、誰もやる気がないし、レポーターの前田敦子は、プロ意識はあるけど、カメラが回って…
イングマール・ベルイマンの映画には、神(キリスト教的な)が常にいる。言い方は悪いけど、神にたたられていると思うくらい、逃れられない。その彼の育ってきた環境を、彼自身が、彼の両親の出会いから描いたのがこの映画。自分を語るうえで、両親の育ちや…
1995年のアメリカ映画。こういう、とてつもなく伝統的なイギリス文化を描く映画ってのは外国人が作ってたりするもんなんですよね。出演者もみんなイギリス英語だし、いまの感覚では盛り過ぎの不思議な頭や服装も、きっと当時の流行なんだな、という意味で、…
1963年の映画。 白黒の画面はちょっと暗く感じるし、工場労働者たちの姿を見ると重たい社会派ドラマかと思うけど、この映画はむしろ当時の普通の若者たちの映画です。しばらく見てると、意外と新しい映画のように見えてきます。 この時代の工場労働者たちの…
こういう、一見ガラの悪い少年少女たちの、尖った鎧と傷つきやすい柔らかい部分をちゃんと見つめるっていう、大きい人間愛みたいなの、好きですよ。ミシェル・ゴンドリーは、めちゃくちゃだけど楽しいことが大好きで、同じものを愛する子どもたちや若い人た…
ルイス・ブニュエル好きなので、レンタルしました。ヒネリや驚きなど一つも仕込まれていない、純粋な人間ドラマです。 年の離れた夫と若くて美しい妻、愛しい息子、そこに現れるナイス・ガイ。 オチがないけど、波乱万丈より人の内面を描きたい監督だと思う…
ウィル・スミスが最高すぎる、と何かで見て興味本位で行ってみました。 ガイ・リッチー(「ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ」)って今こんな映画撮ってるんですね。イギリス人でしょ? 1992年のアニメ版アラジンは見てない気がするけど、スト…
前情報なしの、いきなりの鑑賞。 ルパン三世はチビの頃から大好きだったし、「峰不二子の嘘」というタイトルがしびれるので選んでみました。彼女が嘘をつくのは当たり前すぎるので、それをあえてタイトルに持ってくるということは、むしろ彼女の嘘についてい…
なるほど。この監督のことがやっと少しイメージできてきた(単なる主観かつ私見)。 美しいものを描きたいだけじゃないけど、醜いものは一切描かない。外観は端正で、中身がぐちゃぐちゃ、というのはOK、というよりむしろ好む。むしろお行儀よく美しく振る舞…
まあ何て可愛らしいおじいちゃんとおばあちゃん。人間、こんなに可愛く歳を取れるものなのか。犬たちと日がな一日遊びながら暮らす。ピンクや黄色の、やたらと可愛らしいコスチュームの2人。幸せっていうのはこういうことを言うんだろう。お隣の国にこんな天…
ネッド起きろ!死んでる場合じゃないぞ!(笑) マン島という“地の果て”感のある小さな島で起こる一生一代の大事件。騒ぎ、慌てふためく彼らの人の良さが、なんともいい感じです。 まあ、ストーリーは予想通りなんだけどさ。でもそれがいいじゃないですか。 …
これが2003年。シャーロット・ランプリングは「まぼろし」が2001年、「さざなみ」が2015年か。彼女の美しさを余すところなく描いた「まぼろし」の2年後は、こんなお局ふうのおばさん焼くかぁ。オゾン監督おもしろいな。リュディヴィーヌ・サニエは「8人の女…