2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
なんてかっこいいの! グロリアという中年女。まだセクシーだけど、一見普通の隣人。これが化け始める。 なんでピストル持ってるんだ。平然と撃つんだ。なんで犯人一味と普通に知り合いなんだ。誰なんだこのグロリアって女は??そんなジーナ・ローランズが…
2010年、ずいぶん最近の作品だ。 ウディ・アレンは出てこないけど、まさにウディ・アレン的な作品。 気難しくて本当は愛されたくてたまらない老人と、明るくて美人な若い娘と、その母とその父とその周囲の人々。 結論としては、老人と若い娘は可能性低いけ…
1957年の作品。こういうわりあい地味な黒澤作品が好きです。 うわ〜!と思うくらいボロボロなあばら家に暮らす男たちと女たち。大家とそのべっぴんさんの姪御たち。 こういうのを赤貧っていうんでしょうか。 今みたいに、全員とりあえず中学までは行けて、奨…
まず、この映画と「her」を二本立てにしたギンレイホールのセンスに脱帽。 そうでもなければ見なかったと思う。あまり面白くないラブコメかな、くらいに思っていたから。ルビーちゃんの普通っぽさがいいなぁ、可愛いけど美人すぎなくてリアル、と思ったら、…
とても面白かったし、意外な成り行きに目を逸らせなかったし、結末にもしんみりとした。 ありきたりのSFのようなテーマかと思ったら…というか、そういう先入観をもって見た人のほうが強い印象を受けたんじゃないだろうか?ホアキン・フェニックスってこんな…
この映画は、20代のときにレンタルして見たことがある。 高校の近くに「気狂いピエロ」って喫茶店があって、喫茶店って禁止されてたので入ったことはないんだけど、どうやらそういう名前の映画があるらしいと知って、喫茶店への興味から見てみたのでした。…
暗闇の深さって本当にこのくらいなんだろうか。 原作なのか、映画のつくりなのかわからないけど、友達を死なせてしまったり、リストカットを重ねたりした子たちが、本当の光を見つけるのって、時間もプロセスも、もっと複雑なんじゃないか、一進一退なんじゃ…
あのウッドストックのディレクターズカット。中古CDショップで見かけたので迷わず買いました。 ジミヘンにジャニスにスライにサンタナ、若くてエネルギーが体の中からほとばしり出ている彼らの演奏。 屋外の陽光の中だからか、見ている私も自然と巻き込まれ…
そろそろこの人の作品を見慣れてきたかな、と思いながら見てもなお難解で、なお美しく、なおつかみどころがなく、不思議でかつなぜか快適だ。 菩薩みたいに世の無常を受け止めて微笑んでる、この女性のせいなんだろうか?この作品はかつてVHSで発売されたん…
思いのほか強烈な映画だったな。 強烈といってもショッキングな場面はひとつもない。コミケでたまたま出会った、わりと普通の人たちが、何かのスキマにつるっと落ち込んでしまう。 コンビニの先輩がとがめられて出て行けと言われる場面とか、「僕」が自分の…
「夢の島少女」から7年後、やわらかく美しく成長した中根幸世が、イタリアのさまざまな土地をおずおずと訪ねます。ロードムービー、とも言えるのかな、この監督の作品は。目力が弱まってはいないけど、ずいぶんやさしい、微笑むばかりの子供のような女性に…
いくつか見たなかでも、特につかみどころがない感じがしました。 でも、主要な登場者たちの佇まいの魅力は、この映画でも強く感じられます。なんというか…遠くにいる人にはわからないけれど、母のいない子はうすっぺらいかわいそうな子供、というものではな…
映画館に行った時のほうが、どの映画を見ても、先が読める気がしてしまうのはなぜだろう?前のめりしすぎてしまうのかな。この映画は、CGも実写も、美しい機械(たとえば機械式腕時計)のように美しく、ストーリーはユーモラスかつミステリアス、最後まで飽…
面白い。確かに、普通に流れていく時間が微妙〜に可笑しい、コーエン兄弟の世界。なんだけど、つい先を読みすぎてしまってフルには楽しめなかったかな。猫の顛末とか…ジーンの枕営業とか…。”宇宙に行きたくないよ、ケネディ”の歌も、いかにもだなぁとか思っ…
1974年作品。 これもまた強烈な作品でした。 中尾幸世という少女が演じるのは、ど田舎の美少女。というと身も蓋もないけど どうということもない少女だった私としては、クラスに一人くらいいる、要望も雰囲気も美しい少女に憧れたし羨んだものだけど、彼女た…
1971年の、NHKのドラマ。 この監督はNHKの職員だった人だけど、独特のユニークなドラマを作り続けた人で、その作品はのちの日本の映画監督の数々に影響を与えたそうな。 河瀬直美の映画の作り方とか、この通りだと思った。 監督は映画を構想し、脚本を用意す…
すごい映像でした。海を舞台にして、あっちの生き物たちに演技指導をしたかのようなダイナミックで生き生きとした映像。カメラの位置決めをしてからイワシの群れを呼び寄せる…なんてことできるわけないか?製作者がどんな説教くさいことを意図しようと、関係…
タキさんという素朴な女性の美しい心を通しているから、戦争も色恋もキレイなんだな。 ミステリーというには、はなからネタバレだし、いろいろなところが妙におとぎ話めいてリアリティがないんだけど、それはむしろ狙ったものなのかな、と思いました。 タキ…
これがパルムドールか! ヨーロッパの専門家たちが深読みしすぎて、本来の意図よりめいめいの思いを投影してしまったんじゃないのか?なにか、薄暗い、いやーな気持ちが蔓延した映画でした。テーマは、アラ50なら江口寿史の”ワニが…赤いワニが…”で通じる、…
複雑な構成なんだけど、けっきょく中心にあるのは、夫とラブラブと思われた妻を寝とったせいで、夫のほうも、妻のほうも死なせてしまって、生きる屍のようになってしまった男、ということなんですね? 舞台が砂漠の戦場だとこの映画、サーカスだとシャガール…
これも昔から知ってたけど見てなかった映画。わくわく。 デイヴィッド・リンチ作品は「ブルーベルベット」は公開後わりとすぐに見たし、「マルホランドドライブ」は最近急に映画をたくさん見るようになったきっかけになったほどハマった。 この映画は、監督…