映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

マーティン・マクドナー監督「スリー・ビルボード」1742本目

池袋でレイトショーを見てきた。 すごく評価が高いしアカデミー賞候補というので、期待して食い入るように見た。 そうしたら、なんか、ずいぶん荒っぽい映画だった。 悪いやつキャラ(警察の怠け者たちや、犯人と疑われるやつ)もいいやつキャラ(主人公つま…

ジム・ヘンソン監督「ラビリンス 魔王の迷宮」1741本目

1986年作品。32年も前!! ジェニファー・コネリーが本当に初々しくて可愛く、ボウイもまだ青年です。マペットも背景もとても美しくてワクワクします。 意外と細かいところを覚えていて(迷路の入口で「そっちはダメだ・・・王宮への近道だからな」とか)、…

ジョン・カーラン 監督「夫以外の選択肢」1740本目

ナオミ・ワッツが好きで見ました。 なかなか難しいね、男女のあいだって。 情熱的に夫を愛するテリー(ローラ・ダーン)が最後は落ち着いていて、ずっと遊びみたいだったイーディス(ナオミ・ワッツ)が希望を失い、ジャック(マーク・ラファロ)は絶望し、…

沖田修一監督「南極料理人」1739本目

2009年。もう8年も前かぁ。 AmazonプライムやTSUTAYA見放題に追加されたと思ったら、一気に感想も増えた。 私と同じように映画を探してる人が、日本のあちこちにいるんだなと思うと、なんか楽しい。タイトルだけ見ると、面白いけど軽い映画かな〜なんて思っ…

ルイス・ブニュエル監督「小間使の日記」1738本目

1964年の白黒映画。タイトルは「家政婦は見た」とも訳せる(笑)。 ルイス・ブニュエルの「ブルジョワジーの密かな愉しみ」が面白かったのでこれも見てみた。 こっちの方がシリアスかな。 徳のある老人役が最近は多いように思えるミシェル・ピコリは、中年の…

河瀬直美監督「光」1737本目

この監督の映画って、プロの役者じゃない人たちが出てきて普段の生活をしてるって印象だったんだけど、最近はプロの人たちが演技をしている印象が強くなってきた。永瀬正敏は、「パターソン」の”ただの日本人観光客”の方がいい。重ーく作ってある映画だなぁ…

オムニバス 「セブン・デイズ・イン・ハバナ」1736本目

わりと最近の映画じゃないですか。2012年。 キューバに旅行したので、関係のありそうな映画を見まくってるだけですが。 この映画はオムニバスで、普段目につきにくいラテン諸国の(当時)新進気鋭の監督がハバナでの7日間の出来事を1日ずつ担当しているよう…

ウィリアム・A・ウェルマン 監督「つばさ」1735本目

1927年の映画。古い・・・実に古い。 タイトルをどこかで見たのを覚えていて、ツタヤでなんとなく借りたんだけど、白黒なだけじゃなくてサイレント映画でした。最初はとっつきにくいんだけど、クララ・ボウのお茶目な可愛さ(そして、当時のマンガみたいにく…

リチャード・フライシャー 監督「10番街の殺人」1734本目

1971年のイギリス映画。 たちこめるイギリスっぽさ。 殺人シーンから始まるので、最初から犯人とわかっている男のずるさと悪どさで、見ているのが不愉快でたまらなくなります。 しかし実話ってひどいな・・・。「切り裂きジャック」も実話だし、この事件では…

廣木隆一監督「彼女の人生は間違いじゃない」1733本目

テーマがね、ぐっとくる。 震災のことが私にもわかるとは言わないけど、私にも痛いこと、叫び出したくなることがある。だからこういう出口が欲しい瞬間が少しはわかる。 好きじゃないというか何ともない赤の他人と、そういうことをすること。そういうことで…

降旗康男 監督「タスマニア物語」1732本目

1990年にフジテレビが作った映画。テレビっぽ〜〜い。 海外といっても、未開発の山林が多いタスマニアが舞台。なんでこの映画作ったんだろうね? タスマニア観光協会からのお話かしら。 バブルの名残りを残しつつ、すでに「北の国から」で環境派のイメージが…

クリスチャン・ジャック監督「パルムの僧院」1731本目

ジェラール・フィリップ王子が主演の、見逃していた名作。 TSUTAYAで以前はVHSをレンタルしてたけど、店頭から消えてしまい、幻なのか?と思っていたら廉価版DVDが出てたので買いました。1000円くらいかなぁ。相変わらずの、全女性にもてて全男性を敵に回し…

荻上直子監督「彼らが本気で編むときは、」1730本目

なんでタイトルが「彼女が本気で編むときは」じゃないんだろう。 「彼ら」は単にTheyにあたるものでジェンダーまで気にすんなってことか??この映画って最初から最後まで、生田斗真演じる天使のようなトランスジェンダー「リンコ」がやさしくて綺麗で(思っ…

トマス・グティエレス・アレア 監督「苺とチョコレート」1729本目

素朴な社会主義国のなかの、アーティスティックな”オカマ”、というかなり想像しにくい設定だけど、見てるとなんら不自然なことはなくて、どこの国のどこの街にも同性が好きな大人がいて、世の中のためを常に考えている純粋な学生もいる。すごく違う人どうし…

アラン・レネ監督「薔薇のスタビスキー」1728本目

「去年マリエンバードで」のアラン・レネ監督の1974年作品。 ジャン・ポール・ベルモントが、ギャツビーばりの贅沢な詐欺師を演じていてゴージャスです。 悪人役が板についてる。 シャルル・ポワイエだの、若いあの青年はやっぱりジェラール・ドパルデューだ…

アッバス・キアロスタミ 監督「オリーブの林をぬけて」1727本目

先日初めてこの監督の映画を見たのが「桜桃の味」だったので、民話的な深い世界を期待して見たら、民話的なテーマかもしれないけど、この映画はとっても日常的でコミカルな映画でした。何より、イランの人たちの普段の生活や結婚観というものが垣間見られて…