2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
そうか、「そして父になる」と近い時期に公開されたんだな。他の人たちの感想を見ると、比較してる人が多い。でも舞台を変えると隔たりが極端に大きくなる。 葛藤にドラマを感じる私たちのために、監督は残酷な舞台を用意した。イスラエル人とパレスチナ人っ…
1971年を描いた2000年の映画。第二次大戦後すぐとかじゃなく、自分が生まれた後でこんなことが起こってたなんて、しょんぼりしてしまいます。(といっても冒頭のディズニーのロゴで、ハッピーエンド確定) デンゼル・ワシントンって、どこで何をやっていても…
なんと、マーク・ボランが自動車事故で亡くなった場所を布袋と鋤田が訪ねるところから始まります。マークがギターで軽く感電して髪が逆立ったあの写真が、彼のスタート地点。 鋤田氏って朴訥なたたずまいで、誠実な話し方をする人ですね。パンクスみたいな人…
いい映画だったなー。 別にやりたいこともないので、専門学校を出て介護職についてみた青年。日本中のどこにでもいます。ずっと元気だと思っていたのに、気づいたら認知症が進んでいたおばあちゃん。これも日本中のどこにもいます。彼らが介護施設で生活を共…
不思議な人だ。初めて見聞きしたときは、なんだか怖いおばちゃんだなぁ、とか、なんて気の毒な人だろう、とか思ったけど、人間って、というか彼女は多分、私ごときが心配するほど虚弱ではなくて、神様から何かとてつもなく美しいものを持たされて地球に落ち…
2005年のアメリカ映画。原作は「グラフィック・ノベル」というんだ。ロバート・ロドリゲスらしい、ちょっと安いアメコミ感。この監督すごく好きなんだけど、この映画はちょっと暗いな。メキシコのギラギラした太陽の下で首がスパーン!と飛ぶようなのが、い…
最近、おバカコメディばっかり見てるな・・・。これも相当なやつ。百戦錬磨の銀行強盗が、出所したその日に立ち寄った銀行で、銀行強盗が発生、 まさかの人質にされてしまう!おまけにこの犯人がとてつもない間抜けで、お金はちょっとしか取れなかった上に、…
ジム・キャリーの顔芸すごい!この人の顔の筋肉はどうやって鍛えたんだろう・・・ほんとに。間抜けでいい奴「チャーリー」と、乱暴者だけどやっぱり間抜けな「ハンク」、どっちを選ぶかは究極の選択って気もするけど・・・。レニー・ゼルウィガーは、この映…
1957年の作品だけど、もっと昔の映画に見える。三國連太郎演じる軍人が威張って澄まし返っている感じが、戦後の映画じゃないみたい。 このとき三國連太郎34歳、田中絹代48歳。このお年にして16歳の女中の役がそれなりに見えてしまう。一流の歌舞伎の女形みた…
永瀬正敏が出てる「コールド・フィーバー」って映画を見て、もう1本見てみようと思ってレンタルしました。こっちの方が4年後の作品。静かでロマンチックなロードムービー。起承転結も特徴もないけど、なんとなく共感を覚える。北欧的なゆっくりした時間の流…
愛憎入り乱れる人間ドラマかな、と思ったら、愛のおとぎ話だった。 夫がいても誰かを好きになることはあるだろうけど、ここまで純粋に相手を思って身を引けるなら、なんで最初から付き合ったりするのかな、って気もする。誰かを一途に愛した人は、夫を愛さな…
もともとTVシリーズだったもののダイジェスト版に、多少コンテンツを追加したものだそうです。だから、設定はわかっても、成り行きがすごくわかりにくい。じわじわと共感できないので、気の優しい女の子が、傷つくことを言われた直後に何らかの事故で亡くな…
1971年のアメリカ映画。 コメディでクレイジーな戦争映画ということで、名作と名高い「M★A★S★H」に類する作品と言われてるそうです。アート・ガーファンクル、アンソニー・パーキンス、マーティン・シーン、オーソン・ウェルズまで出てる。MASHは朝鮮戦争も…
アメリカの映画評論家が「史上最高のコメディ100選」とかに選びそうな映画。 最初から最後までアメリカンな小ネタの連続で、そのテンコ盛り感、サービス精神にお腹いっぱいになります。「サタデー・ナイト・ライブ」、あるいは「俺たちひょうきん族」のダイ…
ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥといった、私でも知ってるフランスの俳優が出てるフランス映画ですが、舞台はスペインのバルセロナ。ウディ・アレンの「それでも恋するバルセロナ」のフレンチ・バージョン、ですかね。最初は学生たちの群像劇かなと思っ…
2010年の作品。怖い映画だったわ〜 こうならないといいな、こうはなりたくないな、というのがどんどんエスカレートしてくと、最後こうなります、っていう映画。 小野恵令奈(この時まだ16くらい)って元AKBらしいのですが、ハラハラするくらいの幼いファム・…
2008年の作品、今から11年前。って微妙。 明智小五郎を仲村トオル、その婚約者を松たか子、二十面相の身代わりをさせられる曲芸師に金城武。盗まれる絵がブリューゲルの「バベルの塔」ってところは今っぽい気もするけど、単純すぎる勧善懲悪とか、金持ち=悪…
Amazonプライムのリストを見てたらこれがあって、何十年も前に聞いたようなタイトルに、昔のかすかな記憶を刺激されて借りてみました。ただし借りたのはTSUTAYA宅配レンタルです(今はこっちが少し安い)。今この映画みる人っているんだろうか。 ジャケット…
監督は「トゥルーマン・ショー」や「いまを生きる」のピーター・ウィアーだ。音楽はモーリス・ジャール。アクション映画に彼の壮大な音楽はミスマッチな気もするけど、この映画はアーミッシュが舞台だからちょっと特別な宗教的な荘厳さを狙ったのかしら。あ…
久々の小津映画。一言でいうと「小津ってノワール系だったんだ」<ネタバレあり> 小津映画は上品な表面だけ見てもわからないというのを何度か聞いたことがあったけど、今日の今日まで(まあそうだけど)くらいにしか思ってませんでした。 この映画は最初か…
メキシコ の麻薬カルテルの恐ろしさって、血が凍るほどです。金のために、人が身を滅ぼす薬を高値で売りつづける。邪魔するものは考えうるかぎりの残虐な方法で殺してさらす。現実に今そこで起きているけど、私たちはその場で何が行われているかを知らない。…
田口トモロヲ好きなんですよ。監督作品はこれの他に「アイデン&ティティ」「色即ぜねれいしょん」があるけど、とりあえずこれを見てみます。しかし音声レベル低すぎ!ボリュームを普段の、下手すると4倍くらいにしてやっと聞き取れます。なにかの間違いで…
映画の種類としては、「コヤニスカッツィ」シリーズの仲間かな。 「ツリー・オブ・ライフ」ですでに、マリック監督はだいぶ偏ったところへ行きつつあると思ったけど、この作品はそのままそっちへ進んだ結果、あるいは途上にある作品のようです。 やばいなぁ…
これが例えば大地震に関する朝日と読売の報道合戦なら、いきなり見てもわかるんだけど、ベトナム戦争のスクープをワシントンポストとニューヨークタイムズがやろうとしているなら、ちゃんとその時の戦況や二者の関係性を予習しておいてから見る、あるいは二…
力作ですね。ジェレミー・レナー演じるコリーの誠実さとしぶとさ、エリザベス・オルセン演じる ジェーンの、可愛いけど全く甘くない強さ。この二人になら信頼して任せられる(何を?)って感じです。 そうかアベンジャーズか、二人とも。どうりで戦い慣れて…
ハリー・ディーン・スタントン。演じるラッキーはちょっと偏屈でマイペースで、毎日訪れる近所の店々の人たちに愛されてる。だけど90歳までそれを続けていると、明日が不安になってくる。何もない未来への不安。 愛されるおじいちゃんの日常、で終わる映画じ…
二回見てやっと、木でできたイエスキリストの十字架のあの場所の意味がわかった。年長の軍曹の最初の大戦と、24年後の二度目の大戦。その間に何かあったとか、何かを学んだとか、そういう説教っぽいことはこの映画には何もありません。現場の人間は淡々と、…
坂本龍一の音楽ドキュメンタリー映画。戦場のメリークリスマス〜ラスト・エンペラー、シェルタリング・スカイ、レヴェナント・・・と続く映画音楽の話。YMO時代の話。病気の話。社会活動家としての生活。舞台を降りた普段の彼の暮らしを垣間見させてくれます…
1969年のイギリス映画。 ヴァネッサ・レッドグレイヴって、私がリアルタイムで見たのは「ハワーズ・エンド」の母親役、最近では老婦人役が多いので、彼女の若い頃の美しさに触れられてちょっと感動します。ジェームズ・フォックスがこれにも出てる。(さっき…
出版社の社長であるショーン・コネリーが、ロシアの改革派の行動に巻き込まれてスパイに仕立て上げられ、ミシェル・ファイファー演じるロシア女性と恋に落ちるお話。 世界で1、2を争う(おそらく)スパイ慣れした俳優が、スパイにさせられて戸惑う一般人を…