映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

テイラー・ハックフォード 監督「Ray/レイ」1017本目

2004年作品。 レイ・チャールズは1980年代からしか知らないので、ジェイミー・フォックスは本物よりチャラい?と思ったんだけど、若い頃はよく似てますね。 少年時代、デビューからすごい勢いでヒットチャートの1位にまで。 恋、愛人、愛人、麻薬。 いい人…

溝口健二監督「残菊物語」1016本目

1939年作品。 主役は花柳章太郎と森赫子 。 あまりに古いので画面も音もざらざらしていて、最初の30分くらいは見づらいなぁと思っていたけど、やがて全然気にならないくらい、没頭してしまいました。 ついこの間見た、フランク・ボーゼージ監督「武器よさ…

ギャヴィン・フッド 監督「エンダーのゲーム」1015本目

面白かった。 主役エンダーを演じた エイサ・バターフィールド、まだ少年なのに凛々しいです。 ハリソン・フォードはさすがにもう、お父さんというよりお祖父さんにしか見えない…けどカクシャクとしています。少年たちがゲームのように戦隊を動かして本物の…

アンドレイ・タルコフスキー 監督「ノスタルジア」1014本目

意外と古い、1984年作品。31年も前です。一言で言うと、わかりませんって感じです。 映像美といっても、廃墟のような建物が多くて、そういう崩れ落ちかけているものの美を愛する人でなければ難しいかも。廃ビルの壊れた天井からじゃぶじゃぶ雨が入り込んでき…

ジャン=マルク・バレ 監督「カフェ・ド・フロール」1013本目

「ダラス・バイヤーズ・クラブ」の監督の、ひとつ前の作品なんですね。 ヴァネッサ・パラディ演じる母がダウン症の息子を溺愛し束縛する物語と、DJの男性とその彼女と元妻が人生の分岐点で戸惑う物語が、パラレルで進行します。ヴァネッサ・パラディはアイド…

沖田修一 監督「滝を見にいく」1012本目

映画館で見そびれてしまったので、DVDが出たらすぐに借りました。 私みたいに、一人でツアーに参加するイタイオバちゃんのイタイ映画かなーと思ったけど、彼女たちはフレンドリーでパワフルでどこか可愛らしくて、じつに良い映画でした。山で道に迷うってほ…

ジョス・ウェドン 監督「アベンジャーズ」1011本目

2012年作品。まだ新しいのね。 なぜか「エイジ・オブ・ウルトロン」の方を先に見てしまって、ブラック・ウィドゥがハルクを手なずけてる感じとか、アイアンマンのリーダーシップとか、この映画の前に視聴者が共有してる前提がいろいろありそうだなーと思っ…

アンドリュー・バーグマン 監督「あなたに降る夢」1010本目

1994年作品。21年前か…。 その分ニコラス・ケイジは若いし、相手のブリジット・フォンダは可愛い。 今なら「プリティ・ブロンド」を見にいくようなカップルが見る映画だったんだろうな。 ロマンチックで幸せな気持ちになれる。 かつ、「普通が幸せ」って思…

斎藤武市 監督「ザ・スパイダースのゴーゴー向う見ず作戦」1009本目

1967年作品。 先日見た「大進撃」(1968年)のほうが洗練されてたけど、これも賑やかで楽しい。 寅さんみたいなホームドラマっぽい雰囲気もあるなぁ。 マチャアキが女子プロレスラーと対決する場面があったりして、ギャグ色が強いですね。 この映画のヒロイ…

中平康 監督「ザ・スパイダースの大進撃」1200本目

カラフルで楽しい青春アイドル映画。これでもかこれでもかと盛って盛って、サービスたっぷりです。 和泉雅子はすごく可愛いし、真理アンヌは美しい(今なら黒木メイサ的存在?)。 スパイダースのサウンドが意外なほどカッコよかった。しかし最初のほうに出…

ポール・ウェイツ 監督「アバウト・ア・ボーイ」1008本目

ヒュー・グラント年取ったなぁと思ってしまった。このあと10年以上たって、いいおじさんになったんだろうなぁ。 ハートフル・コメディっていうんですかね、安心して見られてほっこり元気が出ます。 マーカス君(ニコラス・ホルト)が可愛くていい!ヒュー…

ジャック・ドゥミー 監督「シェルブールの雨傘」1007本目

うわー、最初からカラフルでお洒落!若い子向けのファッション雑誌のグラビアみたい。 そして最初から歌ってる!ずっと歌ってる!全部歌ってる!「満タンにしますか?」まで歌ってる!そうかそういう映画なんだ…。 カトリーヌ・ドヌーヴ、きれいで可愛い。「…

フランク・ボーゼージ監督「武器よさらば」1006本目

1932年作品。 このくらい古い映画だと、白黒でかなり画質が悪い上に女性のメイクがみんな同じで(細眉、ぽってり唇、濃いアイシャドウ)、喋ってもらわなければ女優さんの見分けがつきません。とはいえ主役のヘレン・ヘイズはとても可愛らしい人ですね。相手…

ニコラス・ローグ監督「地球に落ちてきた男」1005本目

やっと見たぞーーー! レンタルもないしセルは高いし…と思ってなかば諦めてましたが、Amazonを覗いてみたら廉価版DVDが1000円切ってたので即買い。現状それほどメジャーになってないので、もしかしたら駄作?という覚悟で見ましたが、なかなか面白かったです…

今村昌平 監督「神々の深き欲望」1004本目

1968年の作品。 今村昌平の映画みるの久しぶりだなぁ。 いい人には絶対作れない、アクの強い作品を期待したらその通りだったけど、ちょっと、南国の太陽とか空気とかに押されて、人間の奥深いいやらしさは思ったほどは感じられませんでした(どこまでエグい…

今村昌平監督「黒い雨」1003本目

(2013年10月4日) わかりやすく再構成された、ひとつの原爆物語ってかんじ。やっと見ました。これも新宿ツタヤ、VHS。 白黒だったんですね。田中好子が出てるっていう時代だから、カラー作品かと思ってました。 資金難のときに援助した、中国地方のかつての…

テオ・アンゲロプロス監督「エレニの帰郷」1002本目

ブルーノ・ガンツ、ミシェル・ピコリ、ウィレム・デフォーという3人の名優の演技が素晴らしい。複雑で深いストーリーも良いんだけど、若かりしスピロス(ミシェル・ピコリ)の顔を映さないのは、何かの伏線かと思っちゃったよ。多分、若い役を当人がやるの…

武内英樹 監督「テルマエ・ロマエⅡ」1001本目

つまらなかった。なんでこんな映画、こんなにお金をかけて作ってしまうんだろう。

ディアオ・イーナン 監督「薄氷の殺人」1000本目

独特の透き通った空気感。主役の女優(台湾の女優グイ・ルンメイ)も男優(中国の俳優リャオ・ファン)も、とっても魅力的です。 ミステリーとして“謎が謎を呼ぶ本格推理”とかをわざわざ期待しなくても、この映画の寒々とした世界を堪能することはできます。 …

ディヴィッド・リーン監督「旅情」999本目

ずーーっと見たくて、やっと借りてきました。 恋愛下手な「オールドミス」を演じるキャサリン・ヘップバーン。 プレイボーイにしか見えないロッサノ・ブラッツィ、いい男すぎて引いちゃいそうです。 もうね、大人の恋の物語だから、旅先の一時のロマンスだか…

テオ・アンゲロプロス監督「旅芸人の記録」998本目

大変長くて、きわめてわかりにくい(むずかしい)映画です、私にとっては。 ギリシャは観光したことがあるのに、全く未知の言語、全く未知の土地に見えます。 言語と歴史の知識がゼロだからですね。 この映画は、各場面の逃亡に字幕で日付を示すだけで、時…

ブルース・リー監督「最後のブルース・リー ドラゴンへの道」997本目

つまらない、どうしようもなくつまらない映画に、史上最高にカッコよくて史上最強のヒーロー。 映画1本ごとに、ますます引き締まって一分の隙もないブルース・リー。ただ、演技として戦うのが上手になってしまって、もはや「当たっちゃった、ゴメン」という…

落合正幸 監督「呪怨 終わりの始まり」996本目

監督は清水崇 じゃないのね。 なんか、面白くはないのに、テレビでやってればなんとなく見ちゃう。映画版の最初の「呪怨」はまだ、正しい順番でやられていくという法則性があったけど、この映画の場合、「家」との関わりの深さとか、態度とかと関係なくかな…

レン・ワイズマン 監督「ダイ・ハード4.0」995本目

冒頭からドンガラガッチャン、バキッ、ズドドドッド、etcとひたすら爆発し衝突し破壊し続けます。 ストレスレベルmaxのときに、大声でカラオケ歌うかわりに見たい映画かなぁ…。 嫌いじゃないけど、この4.0はちょいとうるさすぎかな。しかし、このブログでは…

溝口健二監督「山椒大夫」994本目

1954年作品。改めて、田中絹代って、史上最高に「哀れ」をもよおさせる女優だなぁと実感。 健気で一途な目。幼く感じられるほどの童顔。小柄でちんまりとした姿。 この人は本当に、可哀想だ(と、つい思わされてしまう)。Wikipediaによると、おおもとのスト…

ジャン=ピエール・ジュネ 監督「天才スピヴェット」993本目

3Dだとこの辺が飛び出してくるんだろうなー、という物体がたくさんあったなー。 傷ついたこどもの心の成長を描いた映画は、「ものすごくうるさくて…」のほうが響いた。 兄弟を失った映画は、「リバーランズ…」のほうが打たれた。 とかもう、感じの悪い映画…

清水崇 監督「呪怨」992本目

ビデオ版のリメイクではなく、続きなんですね。 映画ブログを始めた頃は、戦争映画もホラー映画も怖い怖い言って全然見なかったけど、平気で「呪怨」見られるくらい慣れてきました!これって怖い映画の代表のように言われてるけど、最初は画面が思いのほか明…

テリー・ギリアム監督「ゼロの未来」990本目

みんな「未来世紀ブラジル」に近いものを期待して見に行くと思うんだ。そうするとがっかりするかもしれない。通りすがる人たちの服装は、こっちのほうが派手。主人公が住む家も、ずっとデコラティブです。 でも映画全体を包むのは、強い無常感。終わりに近づ…

テオ・アンゲロプロス 監督「永遠と一日」991本目

なんて素敵なタイトルでしょう。私が映画か小説か何か創作して発表するなら、こういうタイトルをつけたい。 というくらい、長年にわたって惚れ惚れしてましたが、TSUTAYAディスカスでは常に「品薄」。いつになったら見られるんだろう、という作品って店舗に…

北野武監督「キッズ・リターン」989本目

穏やかな映画だ。 それまでたけしが溜め込んでいたいろいろなものが出尽くして、すっきりした後の映画? 悪ガキ2人をめぐる雑多で日常的な出来事は、愉快だけど雑多だ。 ボクシングを始めるもの、お笑い芸人を目指すもの、ボクシングを辞めるもの… 若い頃っ…