2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ジャック・ドゥミといえば、「シェルブール」と「ロシュフォール」と「ローラ」ですよ。対するアニエス・ヴァルダは「5時から7時までのクレオ」。なんて美しい、日本の女子たちがみんな憧れる(※若干、極論)フレンチの世界を作ってきた人たち。 この映画は…
メル・ギブソンってなんとなく、暴力を志向する人のように感じられて(良きにつけ悪しきにつけ)苦手分野なのですが、どこかで推薦されてたので見てみます。 マヤ文明が栄えた地域を改めて確認してみると、ユカタン半島が中心だから、メキシコの東の端とグア…
ジョニー・デップ(若い!)自身がメキシコ人の役だとは気づかなかった。解説を読むまでメキシコ人の中にいるアメリカ人っていう設定だと思い込んでた…。 マーロン・ブランドは薄汚れた老獪な男の役がはまってるけど、どうなんだろう。もっとひたすらお金に…
<ネタバレあり> そっか、「ベイビー・ドライバー」に続いて、クラシックなポップスの楽曲がそのままタイトルになってるんだな。 カウチ映画派の私でも、これは劇場で見たかったので、時間が作れてよかった。ビビり顏のヒロイン、エロイーズ(トーマシン・…
タイトル通りの、若くて美しい夫婦と可愛い子供たちの愛情あふれる時間から始まります。絵に描いたような幸福。…でも幸せってなんだっけ? <ネタバレあります> 夫にとっての幸せは、愛する家族のほかに、素敵な女性との新しい出会いと恋にときめいていると…
ヌーヴェルバーグというと、なんだか小難しい最先端を気取った何かを見せられたらどうしようと思ってしまうけど、リアルな若い女性の夢や不安を率直に描いた好感触の作品でした。 冒頭、タロットカードだけはカラーで、それ以外は白黒。検査結果を恐れて、頼…
この分野に関しては、シュタイデルさんが特別だとは思えない…本を作るときに紙やインクにこだわるのって、日本では割と普通じゃないか?私が作ってたDVDでも(本じゃないけど)「特色」インクを何色まで使えるとか、透明スリーブと紙スリーブの二重構造にす…
イザベル・ユペール…監督きっと好きなんだなぁ。冒頭に、ローカルで地道な韓国映画に出てくるような、ハングル丸文字でカラフルに書かれたペンションの看板。そこにどうやってユペール女史をはめるのか。 韓国の女性脚本家が、韓国にやってきたフランス人女…
これ、作品としての評価はあまり高くないみたいだけど、今は亡き人たちや、なかなか個人的な意見を聞く機会のない人たちの肉声が聞けるのがすごいです。いろんな監督や俳優の作品リストを見ると、これが入ってることが多くて…(そりゃそうだ、出演者が多いか…
<結末にふれています> この映画、何年も前から「見たいリスト」に入れてたけど、U-NEXTに入ってるって先週気づいた。こういうの多い。知らないうちに4Kリストアされてて、画質も新作みたいに美しい。ポネットちゃんのふわふわほっぺも鮮やかに可愛らしい…
このシャイな男が、自分の痛みを文章にして世に問うたことは、多分アメリカだけでなく世界の文壇を変えたし、世界中の傷ついた男たち(女性も)を少し救ってきたんだろうな。私も若いころに「ライ麦畑」や「ナイン・ストーリーズ」を読んだ覚えがある。 あっ…
<結末にふれています> コロナ禍のひきこもりに疲れて、熊本一泊しています。なんとなく立ち寄った「熊本市立現代美術館」の上映会(無料)で、こんな珍しいものをやっていたので、県民のみなさまに混じって見てきました。 ゴダール苦手だし、DVD売り切れ、…
「アメリカン・ユートピア」の流れでこれも再見してみました。35年前の作品。 若~~い。痩せてる。青筋立ってる。ティナ可愛い。これ初めて見たとき「音楽性高い、完成度すごい」と思ったけど、「アメリカン・ユートピア」を見た後では、何もかもが「途中」…
渋谷パルコの劇場で見よう見ようと思ってたのに、もうVODに降りてきてしまった。これスパイク・リー監督なんですね。そしてタイトルの「ユートピア」は上下がひっくり返っている。邦題は「アメリカン・ディストピア」が正しいんじゃないか? それにしても素…
若さはバカだ。バカとバカのぶつかりあいだ。 松岡茉優はいいですね。普通っぽい女の子も、こじらせた女の子も、複雑な生い立ちの女の子も、そこで生きてるように演じてくれる。よしかは、面倒くさ可愛いなぁ。ある意味理想の若い女の子とも思える。渡辺大知…
ニューヨーク・タイムズのために何十年もストリート・スナップを撮り続けてきた、ファッション写真家ビル・カニンガム。 ファッションはオリジナリティが重要で、自分はハイ・ファッションのショーを撮るのでなく、あくまでもストリートで自分がいいと思った…
「外科室」の流れで、玉三郎が出演していた作品を見たくなりました。 これは1969年の作品だけど今年リマスターされたらしい。メインは玉三郎と山崎努と加藤剛。なかなか凝った演出がされているけど、村の場面では玉三郎だけ異形のものとして白塗りの顔で演じ…
2009年、もう12年前の作品。こういう、カラフルで楽観的な作品がいくつも作られた時代があった気がする。 今気づいたけど、麻生久美子って声がわりと太くて、アニメの主人公の男の子の声とかできそう。ということは、この役は今なら伊藤沙莉がやるかもしれな…
<ネタバレあります> 当時かなり話題になった、というか、多分大規模なTVCMを打ってたんじゃないかな。大昔にテレビでやってるのを見た気もするけど、これもラウル・ジュリアが出てるのでまた見てみました。彼は、犯人と疑わしき弁護士ハリソン・フォードを…
2019年制作。そんな新しい映画だったんだ。クラッシュの「白い暴動」が出たのは1977年、ジョー・ストラマーが亡くなったのが2002年だから、ごく最近になって昔を振り返って作られた作品だったんだな。(字幕監修ピーター・バラカン。正しい人選) RAR: Rock …
ラウル・ジュリアが悪の総督役。頬がこけてて眼光鋭く、遺作としての彼の意気込みの凄みを感じます。(それだけが理由で見てる)…「鷹の爪団」の総統のキャラクターに酷似している。まさか、彼がモデルだったとは…? まぁ映画自体は、ゲームもやらないし、ラ…
もう8年も前の作品か。テレビの刑事ドラマの映画化だけど、本格的な感じもある。極端な慟哭とか過度の怨恨とかはないから、私には見やすい。(殺人の動機はちょっと義理と人情に傾きすぎてて「ん?」と思ったけど、そこはまあいいか) 竹内結子って理想的な…
多分、原作読んだことあると思う、大昔に。 江口寿史の「赤いワニの行進」みたいな(古すぎてわかる人あまりいないか)、多数の連載に追われた才能ある漫画家の苦悩が、こういうはじけた作品として昇華されるんだろうか? 苦悩する作家が稲垣吾郎、ばるぼら…
<ネタバレあります> リヴァー・フェニックス少年、初々しい!「スタンド・バイ・ミー」のときの「子ども」より大きくなってるけど、まだひょろひょろしてます。これから成長してすごい役者になりそう!という予感にあふれてた頃。彼のそんな姿を見られるだ…
原作の本谷有希子といえば「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が面白かったので、小説や戯曲を何冊も読んでみた時期があったな。久々の映画化か。(「乱暴と待機」は見てないや) 感想をいうと、すごく良かった。趣里はぱっと見、岸井ゆきのにちょっと似てる…
多分なにかで勧められてたんだろう、普段私が見るジャンルじゃないけど見てみました。中村錦之助の演じる時次郎はやくざ者。一宿一飯の恩義で、何の縁もゆかりもない男を殺めたところ、その男に「妻と息子を頼む」と言い残される。事情を話して彼らを親戚の…
ジェレミー・アイアンズの語り、いいですね。(年取ったなぁ)「インランド・エンパイア」とか「ダメージ」も見てるけど「リスボンに誘われて」の彼がよくて、そのイメージでこの映画の語りも聞こえてきます。 スペインの絵画のイメージって、ピカソよりもベ…
評点も悪いし見どころが想像できなかったけど、ガエル君の映画なので見てみた。 タイトルは虎だけど登場するのは豹。確かに。私はジャングルの獣たちのように戦い、殺すガエル君が虎のような者だという意味かと思ってたけど、特にそういう言及はなかったかも…
さっき見た1951年「めし」では若夫婦、1960年「娘・妻・母」では中年のやもめ役だった上原謙の息子、加山雄三が、1967年に主役の若者として出演しています。「若大将シリーズ」がまだ作られていた時期の、精悍な好青年を絵にかいたような加山雄三が、不可抗…
(U-NEXTでの公開期限が明日までなので、慌てて見てる) そういえばこの映画も見てなかった。1951年作品、もちろん白黒。タイトルロールがすごいよ!原作:林芙美子、監修:川端康成ですもん。主演は上原謙と「当方専属第一回出演」の原節子。杉村春子に小林…