アジア映画(90年代以降)
<結末にふれています> アメリカで、インド出身の女の子たちに何者かの呪いが迫る。「プージャ」祭りを抜け出したり、アメリカの子たちとも仲よくしようとするサミ。同郷の少年の死につづいて、最近距離を置いていた親友のタミラが姿を消し、サミの白人のボ…
韓国で大ヒットし、映画賞をごっそり持って行った作品、らしい。 私はインドネシアから来た女性から勧められて見ました。日本ではそれほど知られてない韓国映画がインドネシアで人気だという事実が興味深いけど、韓流好きの彼女が韓国でなく日本で学んでいる…
<ネタバレあります> 韓国語のタイトルをそのまま訳した邦題だけど、意味がよくわからなかった。このフレーズ、せりふにありましたか?見逃したかな。 ホン・サンス監督作品は、敬愛するユペールせんぱいつながりで「3人のアンヌ」を見ただけでこれが2本目…
先に「女神の継承」を見てしまって、「コクソンの方が怖かった」と書いてる人が多かったので、どれほどおどろおどろしい作品なのかと思ったら、國村隼は見慣れていて少なくとも”異形”ではないし、村の駐在さんクァク・ドウォンが愛嬌たっぷりで(サモハンキ…
<結末にふれています> 4月だし何かちょっと勉強しようかな、中国語なら第二外国語でやったから、中級講座からいけるんじゃないか・・・とNHKラジオの「ステップアップ中国語」のテキストを買ったら、3か月かけてこの映画の脚本の色々なフレーズを学ぶとい…
<ネタバレあります、注意> 面白かったけど、何だろ、この「普通な感じ」・・・。私より先に見た人たちはどう感じたんだろう? 是枝作品を見たときの、胸が苦しくなるような感じがなくて、さらさら見られた。全体的に俳優たちがとても嬉しそうに演じてたか…
韓国で作られた、朝鮮半島出身の日本のスーパースター力道山のドキュメンタリー映画(ロケは日本でやってるけど)。これを日本に移して考えると、アメリカの大リーグでかつて活躍した日本人(または日系人)選手のドキュメンタリーのようなものかな。韓国の…
<ストーリーに触れています> サーカスとか見せ物小屋って、いかにもデル・トロ監督が好きそうな世界。(私も好きです) これもまた監督の好きそうなビリケンさんみたいな異形のイーノク、確かにデカい。母親を死なせたけど自分もこんな姿になって、しかも…
最後のほうに出てきた、生き残ったほうのハオハオ少年とその家族の豊かな生活ぶりを見て、そうだよ今の中国のイメージはこっちに近い、と思い出した。それくらいかけ離れた、大昔みたいな地味で地味で地味な、シンシンの両親の暮らし。 父親の人の好さと、母…
1996年、このころ台湾オフィスの同僚たちと集まることがよくあったけど、当時の台湾の女の子はちょっとパーマきつめで、日本の女の子たちと一見しただけで区別がついてた。区別がつかなくなったのは、最後に仕事で行った…あれは何年頃だろう?とうとう台北に…
ペ・ドゥナの出演作品を見るのは久しぶり。どこか可愛くて存在感が強くて、好きだな。この作品は「グエムル」や「リンダリンダリンダ」よりもずっと前だ。彼女には”泣き寝入り”とか諦める役柄は似合わない。青筋立ててがんばるのがペ・ドゥナ。 可愛いワンコ…
17年ほど前にブータンに旅行したときのガイドの名前がウゲンさんだった。そのときに仲良くなった男の子たちの名前はカルマくんとドルジくんだったけど、一度連絡を絶ってしまうと、同じ名前の人が多すぎて、多分もう彼らとSNS上でつながることはできないんだ…
イザベル・ユペール…監督きっと好きなんだなぁ。冒頭に、ローカルで地道な韓国映画に出てくるような、ハングル丸文字でカラフルに書かれたペンションの看板。そこにどうやってユペール女史をはめるのか。 韓国の女性脚本家が、韓国にやってきたフランス人女…
ペパーミントキャンディーの世界だ。絶望(比喩じゃないやつ)のあとのインスタント解脱、そこからやっと壊れ始める人格。安易な救いなんてどんな宗教でもないのだ。 自分を傷つけたアイツはきっと今頃、宗教に救いを見つけたり、家族と笑いあってアイスでも…
1982年生まれということは、現時点で39歳。原作が書かれたのは数年前としても30代後半、し烈な学歴社会のなかで塾にも通い、がんばって進学して就職して、結婚して出産してまだ子どもが小さい、という女性像は日本でも共感する人が多そう。この作品の前に見…
韓国では働く独身女性がたらいで洗濯したり、大家さんちで肉をごちそうになったりしてるのか。(※一例だけ見て一般化は禁物)昔の学生向けの下宿みたい。家族と一緒みたいでちょっといいな。私こういう、普通の人たちの映画って好き。 女らしさを武器にしな…
小さい頃に聞こえてきてた韓国の歌はチョー・ヨンピルの「釜山港に帰れ」だったのだ。K-POPが世界を席巻して、私まで少女時代や2PMのCDを買ったり、BTSがアメリカで売れたりする時代が来るなんて想像できなかった。でもこの映画は、あの歌そのままの世界なん…
パズルで犯罪を解くようなミステリーかと思ったらシリアスな”未解決事件”のドラマだった。逃げを打つのがうまい容疑者と刑事との攻防が見ごたえありました。 それにしても、収監されてる容疑者に捜査中の刑事がお金や物品を貢ぐなんてこと、ありうるのか?日…
冒頭の中華の達人の調理のようすは、食べたくなるというよりただ見ていたくなるほど、見事。そこまでしなくても、というくらい手をかけて美しさも味のうちと考えるのが中華料理なのかな。原題は「飲食男女」…邦題もこのままで良かったかも?「恋人たちの食卓…
グイ・ルンメイがきれいでフー・ゴーがかっこいい。この二人は、どんなヨゴレた格好をしても存在感が透き通ってるような感じがするなぁ。 バイク泥棒のグループの仲間割れから、誤って警官を殺害してしまった男。こうなったからには警察からの報奨金を妻に残…
見ようと思ってるうちにだいぶ時間が経ってしまった。公開当時はけっこう盛り上がってたと思うけど、評点はそれほどでもなく、感想は「失速」みたいに書いてる人が多いのね。(それでも見る) 脱出船の中でまた感染が発生して、近隣諸国のどこでも受け入れて…
これ2013年に見てるけど、KINENOTEでは項目が3つに分かれてるほうに感想を書いてました。今回は何となく3本まとまった形で書いてみます。レオス・カラックスは新作を作ってるって噂を聞いた気がするけど、ミシェル・ゴンドリーの作品って全然見てないなぁ。…
戦争って…。 ここまでひどい米軍の戦地はベトナム以降はないのかと思ってた。第二次大戦中の日本軍はもっとひどかったのかもしれないけど。同じ軍人でも、理性のある戦地しか経験してない人は、「甘えるな」なんてことを口にしてしまうのだ。軍隊は正義だと…
中国映画らしい、監督はデンマーク生まれだけど。主役の、中国に不時着した米兵を演じてるのは「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュなんだ。わからなかった。 冒頭から日本を空爆するアメリカ軍のが飛び交ってて、ドキッとする。それと、一人を救…
まぁ、最初から流れも結末もわかってるんだけどね。 でも思うのは、「きっとうまくいく」の中にもあった、受験で絶望して自殺をはかる若者。日本の映画館にかかるようなメジャー映画でこれほど取り上げられるほど、インド国内では受験競争の厳しさや若年層の…
借りたあとでディズニーのじゃないと気付いた。またやってしまった! 予告編がやたらと血なまぐさいので、こんなディズニーはないだろうと思ったらその通りでしたぁ~。アニメ版も見てなくてストーリーを知らないので、ひとつこれで勉強させていただきます。…
面白かったし、じわっといい映画でした。 しかし論点を整理しておく必要があるな。最後の、インドの製薬会社の製造継続が認められたというテロップで当時のニュースを思い出したんだけど、この映画は(1)知財面から見ると「ジェネリック薬品(として承認さ…
この作品は3年前に、DVD化されてすぐ見たんだけど、Amazonプライムに出てたのでまた見てみました。3時間48分。 アルフォンソ・キュアロン「ROMA」が光でこっちが陰、と対比したくなりますね。両方コントラストの強い白黒で昔のルイス・ブニュエル監督作品み…
この映画たしかに見た記憶があるのに、感想書いてません。いつどうやって見たんだろう?TSUTAYAのレンタル履歴にもない…。まさか劇場に行ったのかな。これがおそらく初めて見たインド映画だと思うので、いきなり166分に劇場で挑戦するほど私に勇気があったと…
<ネタバレあり> アガサ・クリスティの名作のひとつと数えられる原作を、出版(1933年)の12年後の1945年にアメリカで映画化したもの。クリスティはかなり読んだけど、書かれたのと近い時代の映像は初めてだし、「テン・リトル・インディアンズ」のメロディ…